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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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25/124

シーン25サラマンダー。

俺はサラの涙に心を動かされた。

この竜王とまでも呼ばれるこの俺がルキ以外の女に心を乱されるとは。

そしてこの女……サラは俺たち同様赤い髪に潤んだ瞳………まるでルキがもう一人いるかのような………そう……ルキと瓜二つの様な存在のサラであった。

サラの話を聞いた俺達はサラのいうヒューマン………そして魔物討伐と装置破壊の為の算段を立てる。

私達はあの火山………エトーナ火山の中にある里で暮らしていました。

私達の生命の源でもある炎の力が湧き上がる火山の力でその地で暮らしていました。

すると突然ヒューマンがこの火山に近づいてきたのです。

私達はそれが怪しく感じてそのヒューマン達を観察するようになりました。

そしてヒューマン達はいつしか適当な場所に何かを作ってしまったのです。

それはなにかの装置。

それと共にその装置を守るかの様にそこにはなんと恐ろしげな魔物まで配置してしまったヒューマン達。

私達も魔物を脅威と認識しましたが……それでもその行動には怪しさを感じ……近づこうと考えました。

ですがその時。

急激に私達のエネルギーが吸い取られ始めたのを感じたのです。


『えっ!?』

『なんだと!?』


俺達はサラの言葉に驚きの声を上げた。

するとサラは神妙な表情で続ける。


『そうなんです…………ヒューマン達がこの地に作り上げてしまったものは……この火山のエネルギーを吸い取り始めたのです。』

『火山のエネルギーを………………………………。』

『はい……………それによりたちどころに私達のエネルギーを奪っていくヒューマン達…………私達は精霊でもありながら本来は戦う力も持っている存在…………ですがヒューマン達の装置によって力を奪われていく………しかもヒューマン達が用意した魔物は恐るべき敵で………私達は神であるフェニックス様に訴えかけましたが……そんなフェニックス様もこの火山のエネルギーが御自身の生命の源でもあるのです………力の弱ってしまったフェニックス様もまた…………その魔物によって囚われてしまうという始末…………里の者達も、もう動けなく倒れてしまう者達………そんな中………皆が私に力を託し…………そしてここまで逃げてきた私は助けを求め出てきた所を倒れてしまったのです。』


そう話し終えたサラ。

余程辛かったのだろうその小さな身体が小刻みに震えていた。


『そんなの…………許せません!!!!!』


そう大声を上げたのはルキだった。


『あ、ああ………そうだなルキ。』


久しぶりに声を荒らげたルキに驚き俺は声を返す。

すると俺に縋りつき顔を潤んだ目で見つめているサラ。

俺にそんな表情で縋るサラ。

まるでルキにすがりつかれているようなそんな感覚に俺は。


『そうだな………………ここは俺達がサラを守ってやらなければなるまい。』

『そうだよお兄ちゃん!!私だって怒っています………あのサイクロプスだって……今回もヒューマン達が関していて……そこに魔物までいるって事はきっと元凶は魔族……そしてそれもまた…………きっと魔王が関与してるに違いないわ。』


そう言いきったルキだったが、ここまでのことを考えるときっと魔王が絡んでいるのだろう。

俺もそう考えていた。


『大丈夫ですよ。』


そう言いサラを見つめるルキ。

同じ顔の二人が顔を見合わせている。

そんな状況。

俺は思わず顔が緩んでしまっていた。


(これは…………可愛いすぎるじゃねえか。)


『おい……………あほドラゴン…………なんて顔をしてるんだ。』

『そうであります!!男ならそんな顔するなであります!!』

『う、うるせええ!!お前らは黙ってやがれ!!!』

『やめなさい!!!』

『やめてください。』


同じ顔の二人が怒り気味にそう叫んでくる。


(ああ……………これは天国だ。)


俺はそんなことを考えてしまう。

するとルキが口を開く。


『それで……サラちゃん…………仲間の皆さんは今もその里にいるんですか?』

『はい………まだ仲間の皆は里にいます………ですが今どうなっているのか。』

『なら……まずは誰か無事な人達を助けに行きましょう!!』


サラにそういい笑顔を向けるルキ。

ルキの言葉に驚き目に涙を浮かべるサラ。


『ありがとう…………………ございます……………。』


涙を流すサラ……………そんな肩を抱くのはルキだった。

俺は只々そんな同じ顔の二人を見て……………。

顔を赤らめていたのだ。

『しまらない顔だな。』

『本当に………だらしないであります!!』


そんなアホ猫とアホイタチの声が聞こえたのだが………俺はその光景に………只々見入っていたのだった。

お読みくださりありがとうございました。

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