シーン24エトーナ火山。
俺たちの目の前に見えてきたのは遠くからでも微かに炎の色が見え隠れしていた火山だった。
『あれがエトーナ山。』
『そのようですね………激しいマグマも見え隠れしてますね。』
『ああ………ルキ……………気をつけるんだぞ。』
『はい。』
そんな会話をしていた俺たち。
どうやらこの山は活火山のようで未だ噴火も起きているのだろう。
火口からエネルギーを感じる。
すると口を開くドライアード。
『皆さん…………この山のどこかにサラマンダー達が棲む場所への入口があるはずです………火口からは飛び込めませんので地上へ降りて探しましょう。』
『地上か!?わかった。』
俺たちは降下していく。
そこには森が広がっており…………その中へ降りていく。
そして俺たちが降り立った森。
『ふぅ…………この辺にサラマンダー達のいる場所へと行けるのか!?』
『ええ…………ちょうどこの火山のすそのにその為の洞窟があるハズです…………以前来た時はこの辺りだったような…………………。』
俺たちはその周辺にあるという洞窟を探し歩く。
だがいっこうにその入口が見つからない。
『どういうことだ?ドライアード?そのようなものは無いぞ!?』
『どういう事でしょうか……以前は確かにこの辺りに…………………。』
俺たちがそんな会話をしていると。
一人の女の子が倒れていたのだ。
『お兄ちゃん!?あの子!?』
『ああ………』
ルキの声に俺は一人の倒れていた女の子を抱き上げる。
『ん……………うーーーーーん。』
『おい!?大丈夫か!?』
すると女の子はゆっくりと目を開いていく。
俺と目が合う女の子。
すると。
目を見開き驚く女の子。
『えっ!?えっ!?ええっ!!???』
俺たちも彼女のリアクションに驚いていると。
目の前の女の子は俺を見て頬を染める。
女の子の容姿はルキと同じくらいだろうか。
赤く長い髪に照れて頬を染めるこの女子。
だが……どこかメラメラとした力を感じる。
そしてその女は俺をじーっと監視するように見ている。
すると口を開く女の子。
『あなたは………………もしかして………ドラゴン様ですか??』
『ああ…………俺は竜族の雷武……………そしてこっちが妹のルキだ。』
ルキを紹介する俺。
『はじめまして!私は竜族の巫女……ルキです!よろしくお願いいたします。』
『ええ!ありがとうございます、そしてもしかしてあなた達が私を助けてくれたんですか?』
『ああ……実は俺たちはこの辺りに棲んでいるという…サラマンダー達に会いにきたんだ。』
俺がそう言うと赤い顔をして驚く女の子。
『えっ!?あ、あの………………雷武…………様は私に会いに来てくれたのですか?』
『ああ………そうだが…………なにか問題でもあるか!?』
『い、いえ!私……………実はちょっと…………竜人様にあ………憧れてて…………きゃーーーーーっ!』
赤い顔をし頬に手を当て照れながら叫ぶ女の子。
『なんだ…………この女…………奇っ怪だな。』
『もお!お兄ちゃん!女の子にそんな事言わないの!!』
そう言ったルキ。
だがどこかお姉さんの様に振舞おうとするルキ。
『あなた………私はルキ………お名前はなんて言うの!?』
『あ………すみません!自己紹介がまだでした!!』
バッと立ち上がり続ける女の子。
『私は火の精霊サラマンダー………名前は『サラ』といいます!よろしくお願いいたします!』
『おう!!よろしくな!!ところでお前はどうしてこんなところで寝ていたんだ!?』
俺の質問に驚きの表情をするサラ。
するとドライアードが口を開く。
『サラ様…………私はドライアードです………以前ここに来た時はこの辺りに里への入口があった記憶があるのですが。』
そしてサラは覚悟を決めた表情で口を開いたんだ。
◇
◇
◇
私達の暮らす里はたしかにこの火山………エトーナ山の地中深くにあるのです…………普段は我々の神でありますフェニックス様に守られている私達サラマンダー。
私が安定して存在し、その力を使っていればこの火山も平和なエネルギーとしてこの地を安定させていられるハズなのです……ところが……………この地にいつしかエネルギーを求めるヒューマン達が現れ始めたのです。
すると山の中腹に指を指すサラ。
『ヒューマン達はこのエトーナ山にいつしか特殊な装置を取り付けてしまいました……それはこの炎の力を根こそぎ奪うものでした……それにより火山の力……そして私達の力も…吸い取られるようになり……それを守るかのように恐るべき魔物を配置したヒューマン達……………私達はそれによりエネルギーを吸い取られ…………力無く。』
そう言ったサラは涙を流す。
『里の皆……………仲間達もあの魔物によって倒れていきました………そしてそんな私達を守るように身をていしてくださったフェニックス様。』
俺はサラの頭に手を添え撫でる。
『もう大丈夫だ………俺たちドラゴンはお前達……サラマンダーとも同族である…………俺はお前達を救ってやる。』
『はい………………雷武様………ありがとうございます。』
そう言ったサラの肩を優しく抱いてやる俺だった。
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