シーン15フェローム。
フェロームという新たな仲間を引き連れ歩く俺達。
案内はもちろんこの森の主であるドライアードだ。
『皆さん………ここから洞窟の中に入って行きます…………そしてなんとこの先地下深くに奴らの巨大な基地施設が存在しているのです。』
『この地下に………………………なんとも趣味の悪い奴らだな。』
『お兄ちゃん………なんか薄暗くて私……あまりこういう所は好みません。』
ルキはいつもこうして俺にあまえてくる、やはりこんな事をいってくる妹が可愛くて仕方ない。
『そ、そうだな?だが……大丈夫だ、俺がいるから安心するがいい!!』
『はいぃ……………』
俺たちがこんなやりとりをしていると目の前を歩いていた二人………アホ猫と軍人イタチが口を開く。
『お兄ちゃん………私こわいですう……』
そういったのは軍人イタチだった。
するとアホ猫は俺の真似なのだろうが、また身体をくねらせる。
『大丈夫だよう!ルキちゃあああんっ♡』
なんとこのフェレット、、、いや、イタチまで一緒になり俺たちの真似をしだしたのだ。
俺がぷるぷる震えていると。
『いやあ♡二人とも可愛いですねえ♡お兄ちゃん?』
な!?なんとこんな奴らを見て可愛いと言ってきたのだ。
俺が唖然としていると。
『よし!!いいぞフェローム!!中々筋がいいぞ!!』
『はっ!!ししょー!ありがとうございます!!』
呆れた俺はもはや何も言うまいと心に誓ったのだ。
するとそこで口を開くドライアード。
『皆さん…………そろそろです……あの光が見える場所から舌をご覧下さい。』
そういったドライアード。
俺たちはその光が見える場所から目を向けると。
眼科に広がる光溢れる巨大な地下基地施設。
『『おお………………………………………………………』』
『うわあああーーーーーーーーーーーっ!?』
俺たちはあまりにも美しく見えたその光景に思わず息を飲む。
『こんな地下に街があったとは、これはおどろきだ。』
『ええ………ですがこの美しい施設はこの地のエネルギーを喰らい続け、そして壊し続けるもの………………そして中では恐るべき研究が。』
悲しげにそう告げるドライアード。
すると珍しくフェリスが疑問の声を投げかける。
『施設の警備などはもちろんいるのであろうな?』
『はい…………………この施設にいるのは主にヒューマン族………ですがそのヒューマン達が作りし鉄の兵達がこの施設を守っているのです。』
『鉄の兵か………………それは厄介だが。』
俺はその手に小さな炎を纏わせる。
『燃やし消してやる。』
すると俺の目の前に立ったのはなんとあの軍人イタチのフェロームだった。
『皆さん……………機械兵は確かに厄介そうですな………だがそれならこの僕に任せるがいい。』
そう言いきったフェローム。
『フェローム様………………………………。』
目を潤ませ…………やつに目を向けていたルキ。
そこに口を開くドライアード。
『皆さん………そんなに焦ってはいけません………確かにあの施設内で私はあの恐るべき機械兵と中で行われていた研究をこの目で盗み見た私ですが全てを見て知ったわけではないのです………きっとまだこの姿勢にはなにかあるのかも知れません。』
冷静にそう告げるドライアードだった。
『だがあの施設の全てを破壊するのが手っ取り早いのではないのか!?』
『確かにそうかのかも知れませんが………私はあの鉄の機械兵の恐ろしさは目撃しました………剣も矢も…………そして槍さえ通さないあの強力な身体はまさに最強かと?そしてヒューマン達はあの施設を守る為の守護兵にしているのです。』
そう言ったドライアード。
その時。
ガシャンガシャンとなにかがこちらに近づく音が聞こえてくる。
『何だこの音は!?』
俺は何かの音を耳にした。
すると目の前に炎を上げ飛んできたのは数体の機械兵。
それはまさに眼下の施設から飛んできた奴らだった。
『なにっ!?気づかれたのか!!!???』
すると機械兵から聞こえてきたなにか。
『熱感知…………熱感知………………直ちに対処せよ………熱感知………熱感知…………』
そんなオートマチックな音をきかせた目の前に飛びながら俺たちに攻撃の準備をしているかのような機械兵。
すると機械兵たちは構える。
『ちっ!!もしかするとこいつら俺の炎に勘づいたのか!?』
『お兄ちゃん!?』
『フン……こいつらは俺の炎が呼び寄せたのだろう?だが任せろ!?』
俺は構えるとドライアードとルキが叫ぶ。
『『きゃあああっ!?』』
『くそっ!!このポンコツめ!!!』
俺が炎を放とうとするも二人を巻き込みかねなかった。
目の前にいたフェロームが構えをとっていた。
『力の足りない女性を狙うとはね……この僕はそんなお前達を許さないよ。』
何故かめちゃめちゃかっこいいイタチ。
そんな彼にも機械兵が迫る。
『僕の能力を体感せよ。』
『軟化』
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