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閑話 私はもう泣き虫じゃない2



「お前名前ははなんて言うんだ?」




「俺の名前はカンタだ!」



「カンタ!俺と勝負しろ!」



「はぁ!?俺は弱いぞ?」



「龍神に認められた男がどんなもんか試したい!付き合え!」



「えー」



お父さんがこう言い出すと誰も止められない。



「カンタさん諦めて…」




「では、明日の朝やるからな。今日は休め!」



「はぁ…わかりました。」





「カンタさんあなたが泊まるところに案内するわ」



私は春本くんを連れ出した。

少し歩いて小さな仮設住宅につき、中を軽く案内したあと私は話を切り出した。



「ねぇ春本くんだよね?」




「えっ!?なんでそれっ!?」


春本くんは目を見開いて驚く。




「私、遠藤茜だよ!よかった!会えて!」



「マジか!?こんな偶然あるのか!?」



「こうやって会えたんだからこれは必然なのよ!」



「さすがにみんなの場所は知らないよな?」


「ええ、それはわからない。だから成人したらここを出るつもりなの!」



「そっか、それじゃあ俺もその時まで待つよ!一緒に探しに行こう!」



「ありがとう!待ってて!」





こうして、私たちは約束を交わしたのだった。









ーーー翌日ーーー




「きたか!小僧!さっそく戦うぞ!」




「わかったよ!本気でいくからな!」




私は2人の戦いを見守る。


私のお父さんは体が2メートルくらいあるのに凄い速さで移動することができる。

しかも攻撃も重いから春本くんは勝てるのかな。




戦闘が始まると春本くんはお父さんの攻撃をしっかりと躱したり、防いだりしていた。


凄い。





そして、次の瞬間信じられない光景を目の当たりにする。




「龍神武装!!」



春本くんの背中から龍の羽が生え、お尻から尻尾が生えて手は鋭い爪が生えた手になっていく。



「小僧、それがお前の本気か!?」




「ああ!そうだ!いくぞ!!」





そのあとから攻防は更に激しくなりどちらもボロボロになっていく。



「やるな、小僧!!これで終わりだ!」




お父さんが剣を春本くんに突き立てた。





「グハッ」






「そんなっ!?!?春本くーーーーんッ!!!」





「む、やり過ぎてしまったか」



「お父さんひどい……。その人は私の友達なのに………。最低。もうこんなのイヤっ!!!早く皆のところ行きたいっ!!こんな場所でてってやるっ!!!」



私は涙と鼻水を垂れ流しながらお父さんに抗議する。



「出ていくことは認めん。アン、お前は弱い。私に勝たねばここから遠くへは行ってはダメだ。」



「なんでよ!そんな掟どうでもいい!!」



「俺はアンのことが心配なだけだ。俺に勝てるよう努力しなさい」




私が途方にくれてると後ろから声が聞こえた。





「遠藤!!俺が手伝ってやるよ!!」




「え!?あれ!?春本くん!?今死んだんじゃ……」



「小僧!!!なぜお前がそっちからでてくるのだ!」




「俺はスキルのおかげで死なないんだ!」




「そんなスキルあるの!?すごいね!」




「ああ!だから、ゆっくりお父さんぶっ倒そうぜ!!」




「うん!」




「おい小僧!それとアン!お前たちさっきからハルモトクンとか、エンドウとかなんだ?それは」



「あ、実はお父さん大事な話があるの!

私たち転生者なの!知ってる?」




「ん〜噂では聞いたことあるが異世界から来たもののことだろう?」



「ああ!そうだ!俺たちは同じ場所から来た転生者だ!だから昔から友達なんだ!」



「アンの言うことなら信じよう。小僧、アンの訓練付き合ってやってくれ」




「ああ、もちろん!よろしくな!アン!」



「よろしく!カンタくん!私強くなるよ!今日から泣き虫卒業するから!!」





これから私の辛い辛い2年間の特訓が始まる。


絶対お父さんを超えてやる!!





名前:カンタ(13)

LV:45

体力:2000(+10000)

魔力:1000(+10000)

スキル:隠密lv8 剣術lv4 槍術lv7 龍神の加護lvMAX 念話(龍神のみ) 龍神武装lv5

固有スキル:セーブポイントlv9



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