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ボスと転移の話



この大仏どうやって倒そうか。



「ロイス、まず私が攻撃してみていいか?さっき土魔法のレベルが上がったみたいでそれを試したい。」



「さっきの複写(コピー)も合わせて全力でいってみてよ!」




「ああ、もちろんだ。

………いくぞ!!岩石竜の咆哮ロックドラゴン・バースト!!!」


アークの前に巨大な岩でできたドラゴンが現れた。



複写(コピー)!」



そのドラゴンが10体に増え、いっせいに大仏へと放たれた。


グオォォォォ!!



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ





砂埃が舞い何も見えない。






「どうだ?」



「アークのこれをくらったらさすがに大ダメージだろう!」





砂埃が消え、大仏の下半身はボロボロ崩れ落ちていた。



「お!これは結構イケるんじゃ……」




ガラッ………ガラガラッ




大仏の下半身の破片が動き出し、再生していく。




5秒も経たないうちに元通りになってしまった。





「もしかして、一気にこいつ倒さないと勝てないのか!?」



「それはありえるな」




「アーク!僕がデカイ魔法撃ちまくるから複写(コピー)してくれ!!!」



「わかった」






その時!!!


大仏の足が勢いよく迫ってくる。




ヒュッ!!



すぐさま僕らは後ろに飛び退いた。





ドガーーーーーーーン!!!!!!





さっきまでいた場所がバキバキに陥没し、大仏の足が埋まっている。




「あぶなかったーー!!!」




よし、気をとり直してと


破滅の闇(ダーク・ルイン)聖なる光(ホーリー・レイ)地獄の炎(ヘル・ファイア)氷の雨(アイシクル・レイン)制裁の光(ジャッジメント・レイ)暴風の弾丸(テンペスト・レーザー)氷河期(アイス・エイジ)流星群(メテオ・ショット)!」


複写(コピー)!」




僕が魔法を留めたままにしている間アークが魔法を使う。そして、すべての魔法が5倍になり大仏に降り注ぐ。



すぐさま僕は絶対遮断領域アルティメイト・アンチフィールドを展開してアークと自分に影響がないようにする。




すぐに爆風や、砂埃を風魔法で消す。





すると宙に浮かぶ丸い玉がそこにはあった。多分こういうのはコアっていうのかな。これを壊せばいいはず。



暴風の刀(テンペスト・ソード)!」



僕は刀を出し切りかかる。



「うおぉぉぉ!!!」




カッ……キィィィィィン………。





大仏だったものが灰に変わり、なくなっていく。

そして、全てがなくなるとそこにはこぶし大の透明な水晶があった。




「これか、爺さんの娘が言ってたのは!

よし、ゲット!」



ブオーーーン



魔法陣が現れた。








目を開けると神界だった。



『やっほー♪早かったね!!じゃあ今回もご褒美にスキルとヒント上げちゃおう♪♪あ!君もう、大仏の大ちゃん倒してレベルMAXになってるよ!もう、地球に転移できちゃうね♪♪』




「えっ!?本当ですか!?どんな魔法使えばいいんですか??」




『融合魔法って使ったことある?』




「いえ、ありません。そんなものがあるんですか?」



『君、前に剣に付与してなかった?炎と土で隕石を落とすやつ!あれは融合だよ♪』



「あれは偶然そうなったんですが、あれがそうなんですね……。で、どうすればいいんでしょうか?」




『魔法の名前はなんでもいいよ♪♪イメージを伝えるね!光、闇、時空、無と4つを融合するんだけど……

このオートリアムという世界と地球とでは全く別次元のところにあるのよ。

それを踏まえてまずは時空から話すね♪

時空はその次元を跨ぐ時の空間に行く時とまたぐ時に必要なの、その跨いだ時に対象者を光で包み、闇で別次元へ復元するのよ♪その復元が闇のままだと色々マズイのでずっと光で包み続けるの♪無はそれらの魔法をより強く融合させるための繋ぎ目の役目をさせるイメージよ♪♪わかった?』



「……んー何となくわかったと思います」




『あら!賢くて助かるわ♪♪あと大ちゃんからドロップした水晶なんだけど、あれは通行証みたいなものなの!だからそれを持ってる人の魔法でしかこの行為はできないようになっているわ♪♪』




「わかりました」



『じゃあイメージをしっかり練習してね♪♪』





ブオーーーン




魔法陣がでて光に包まれる。

目を開けるとさっきの場所にでたので僕はボス部屋に溜め込まれている財宝やらを全て持ち帰るため片っ端から虚空庫(アイテムボックス)に詰め込んでいった。





「アークって財宝に興味ある?」



「いや、ロイスが貰うといい。」




「ありがとう、次はいよいよ異世界だな!!!」




「ああ、楽しみにしている」





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