決勝戦と成長
激しめです!
『ついにぃーーーー!!やってきた!
決っっっ勝ぉぉぉせーーーーん!!!!
無敵王ダン・タンク
VS
ロイス・ヴェスター
だあぁぁぁーーー!!!』
僕は無敵王と向き合った。
すごいデカイ。
ライオンの獣人で身長3メートルくらいあるし、ムキムキだ。
そして、多分魔力もやばい。
僕の魔法効くのか!?
「ボウズ、さっきの試合凄かったな!
手加減しなくていいからな!」
「は、はい」
『それではぁーーーーー………
レディぃぃーーーー、ファイっ!!!』
「初めから全力でいくぜぇッ!!!
黄金の盾神ッ!」
無敵王の身体が黄金のように光り出す。
「続けていくぜぇ!!魔力武装ッ!!
付与プラスアタック!!」
さらに無敵王が全身に魔力を可視化できるレベルで纏い、腕の筋肉が膨れ上がる。
あれはヤバい……。
「絶対遮断領域!!!」
僕は自分の体を咄嗟に隔離する。
少しホッとした瞬間だった、気がついたら空を見上げていた。
なにぃーーー!!!
痛くはないがこんなこと初めてだ!!
僕は仰向けのまま後ろに吹っ飛んでいた。
僕は起き上がる。
「アンタ、力強すぎるよ!!」
「ほう、ノーダメージか!
俺の攻撃を食らって無事なやつはなかなかいないぜ!?嬉しいぜなぁ…ガッハッハッハッハッー!!」
「いやいや、こっちは9歳だぞ!手加減しろよ!!」
「あんなクソ厳つい魔法使う子供に手加減しろだぁ!?
馬鹿か!?こっちが死ぬだろーが!!」
僕は絶対遮断領域に魔力をたんまり流す。
そして僕も魔力武装をし、身体能力を上げる。
無敵王は容赦なく思い切りパンチを繰り出してくる。
もちろん無敵王にはスピードもパワーも全く勝てないので、ガンガン食らう。
吹っ飛びまくる。
避けたと思っても次には当たって吹っ飛ぶの繰り返しだ。
「ボウズお前なんなんだ?スゲーなそれ!どうやったらダメージ負わせられんだ?」
「いや、無理!死ぬ!こっちも本気の魔法いくからな!」
風魔法MAXまで上がってんだ!こっちは!
「空気の爆発的膨張」
そう、発した瞬間大爆発が起こる。
僕は絶対遮断領域により無事だ。
そして、コロシアムには結界があるのでそれを信じる。
爆発は天へと登りあたりは爆炎と砂埃で何も見えない。
「ウィンド!」
風であたりの砂埃をなくす。
「う、う……。ぐっ」
ボロボロな姿で膝着いた無敵王がそこにはいた。
「ボ…ウズ、あ、前、さ、最高だ…ぜ。」
ドサッ。
『勝者!!!ロイス選手ぅぅーーーー!!!!!
今大会の優勝者はぁーーーーー!!
この少年で決まりだぁぁぁぁ!!!!』
「うぉーーー!」「きゃーー!」
パチパチパチパチパチパチパチパチ
歓声と拍手でコロシアムが溢れる。
『チャンピオンから一言もらうぞーー』
「みなさん、最後の魔法煩かったですよね。失礼しました。
お詫びにみなさん、これを持って帰ってください。」
僕は虚空庫から小分けにしたマヨネーズを観客全員に飛ばした。
「みなさん、ありがとうございました!」
『では、続いて陛下より一言です』
『戦った全選手よ、良き戦いであった!
そして、ロイス・ヴェスターよ。お主は我が騎士アレックスに挑戦するか?』
「いえ、わたくしはもう体力も魔力も残っていません。ご遠慮させていただきます」
『そうか、では、お主には賞金と褒美を与える。
これにて閉幕とする!!!』
パチパチパチパチパチパチ
こうして、伝説となった武闘大会は終わった。
わずか9歳の少年がSランク冒険者に勝利する快挙とマヨネーズが完全に知れ渡った事、ショタの事が王都では話題になった。
この事で演劇や吟遊詩人の歌などでロイスのことは国内外に広まっていった。
ーーー4年後ーーー
「生徒代表、ロイス・ヴェスター!!」
「ハイっ!!」
「其方らを卒業とする!」
「ありがとうございます!」
パチパチパチパチパチパチ
僕は13歳になり王国魔法師育成学校を卒業した。
成長しました!




