食事とサポート
話してしまいます。
休憩時間に入りすぐにマークと団長が僕のところへやって来た。
「ロイス君やったね!」
「ああ、ありがとう!とりあえず、マーク!ご飯食べに行こう!」
「ああぁ……それが…」
「ロイス・ヴェスター殿、陛下がお呼びだ!」
団長はそう言うと僕とマークを連れて行く。
コロシアムの通路をずっと歩いていき大きな扉があった。
そこをくぐると長いテーブルにズラーと豪華な食べ物や飲み物が並んでいて、その奥には国王が座っている。
「来たな、アレックス、ロイスよ。こちらへ座るのだ」
「…はい」「ハッ!」「ハイっ」
僕らは席についた。
「では、食べるぞ」
食事が始まる。
「………………」
静寂の中に食器の音がかすかに聞こえるだけだ。
何なんだいったい!!!
「ロイスよ、さっきの試合見たぞ。見事であった。あのアークデーモンを瞬殺とはな………。」
「ありがとう……ございます。」
「さて………お主はどうやってその強さを手に入れた?」
「……………」
「答えられぬか?
なら、ここでの会話はこの4人だけに留めておこう、それでどうだ?」
「それなら話します」
「まず、お主のステータスを見てよいか?」
「はい、大丈夫です。」
僕はステータスを許可し、まず陛下に見せる。
名前:ロイス・ヴェスター(9)
LV:53
体力:1000
魔力:31000
スキル:剣術lv4 弓術lv9 投擲lv9 魔力隠蔽lv9 魔力武装lv6 風魔法lvMAX 炎魔法lv9 水魔法lv8 氷魔法lv8 雷魔法lv8 土魔法lv8 光魔法lv9 闇魔法lv8 無魔法lv8 時空魔法lv6
固有スキル:絶対遮断領域
lv8
これを見た陛下は目をひん剥いた。
「お主………こ、これは……なん、だ……。アレックス見てみろ」
「ハッ!」
団長も驚きを隠せていない。
「ロイス殿……この強さは異常だ、どうやったらこんなになるんだ!?私にも是非教えてくれないだろうか?」
「まず、どこから話せばいいか……」
「ロイス君、僕はどんなことを話しても友達だからね!」
「おう、ありがとう!じゃあまず聞かなければならないことがあります。
転移者、転生者というモノを聞いたことありますか?」
「それはモーリス聖教国で行われているという勇者召喚などだな?」
「はい、それではないのですが僕は転生者なのです。
違う世界の16歳までの記憶を持ったままこのロイス・ヴェスターという命を貰いました」
「……なんと、本当にそのような話があるとはな………。だがそうであってもその強さはどう説明するのだ?」
「それはただ単純に赤ん坊の頃から特訓を積んでいたにすぎません。魔力が無くなるまで魔力を使い。疲れて寝ては起きてそれを繰り返して行くことによってこの魔力量を得ました。
他にも、運動能力も赤ん坊から鍛え、成長しても過信せず特訓を続けて来ました。その成果だと思います。」
「魔力量の上げ方か、それは良いことを聞いた。では、その魔法属性の多さはどうしたのだ?」
「これは単純にイメージの差だと思われます。その現象をしっかりイメージし、魔力を流せるかが発動の鍵になるので誰しもが全属性を得られる可能性はあると思います。
僕のいた世界では魔法は無かったのですがそのかわりにこちらでいう化け学、錬金術みたいなものがあり、それで全ての現象を起こせる、それはイメージできるということなのです。」
「それはまことかっ!?マークためしてみるのだ!!」
「ハイっ!」
僕はマークに持っていない属性のイメージと魔力の流し方を教えた。
するとマークは筋がいいのか、あっという間にできてしまった。
「お、おおぉ!、これは大発見だ!!
でかしたぞ!ロイスよ!
褒美は何でもやる!この王国はお主を全力でサポートする事にした!!
お互いに協力しようではないかッ!!」
「いいのですか?こんな得体の知れないやつをサポートしても……」
「大丈夫だ。私の信用しているアレックスの息子が信頼しているやつならな」
「……ありがとうございます。」
こうして僕は後ろ盾もこの時に手にしたのだった。
マークもありがとう。
決勝戦です!




