トーナメントと女騎士
怖い女騎士
ーーー翌日ーーー
決勝トーナメントが始まる。
20人のうち3人がSランク冒険者でAランクが4人、王国騎士団の若手団員が5人、魔法師団の若手が6人、あと僕と謎のフードを被った人だ。
Sランク冒険者は有名で
1人目は殺戮王ジャン・ドレイク
2人目は妖精王ルフラン・アンダーセン
3人目は無敵王ダン・タンク
それぞれ相当やばいと噂では聞いている。
王国騎士にも注目選手がいるらしく
閃光のマイヤ・サンシャインという女騎士だ。
選手がコロシアムに出揃った。
みんなピリピリしているがSランク冒険者はあくびをしたり、緊張感はない。
『それではーー!第1試合開始しまーーす!!今年はまさかのカードだーー!!!
Sランク同士の戦いが初めからみられるぞーーーーーーー!!!!』
殺戮王ジャン・ドレイク
VS
妖精王ルフラン・アンダーセン
だーーーー!!!!」
「うおーーー!!うおーーー!」
観客席は大歓声。
Sランクの戦い楽しみだ。
そして始まった。
黒い影と光の柱がぶつかり合う。
自然災害だな、こりゃ。
一般人が観ても何がなんだかわからんぞ。
その後、両者はボロボロになるまで戦闘をして、2人で倒れた。
意地の張り合いだろうか、ドローで2人とも病院送りだった。
それから着々と試合が終わり、僕の一回戦は騎士団員で一発で気絶したので2回戦進出だ。
残り人数は9人。
2回戦は例の閃光の女騎士だ。
僕と女騎士は向き合う。
「坊や強いわね。………食べちゃいたい」
僕は目を見開いた。
こんな綺麗で強い人がショタだとぉ!!!
食べられたい気持ちもあるがそんな場合ではない。
ついに始まった。
女騎士サンシャインはレイピアでの速い突きと光魔法を混ぜた戦いであった。
キンッ!キンッ!キンッ!
女騎士のレイピアを自分の剣で防いでいく。
僕は後ろに大きく飛んで間合いを取ろうとすると光魔法の中距離攻撃を打ってくる。
それをすかさず光魔法で相殺する。
「やるわね!坊や!もっと食べたくなっちゃったじゃない!!」
「…………怖すぎますよ、お姉さん」
「お、おお、お姉さッンッ!!!その響き最高ぉぉよ!!もっと言って!!」
騎士団の期待の新星ヤバすぎる。
もう早く試合終わらせなきゃ。
僕はカマイタチを使う。
「カマイタチ!!」
シュッ!シュッ!シュッ!
魔力をたんまり込めてあの変態女騎士にお見舞いした。
「この風魔法スゴッ!すぎぃ〜………」
女騎士は半笑いの状態で倒れていった。
『勝者ロイス・ヴェスターーー!!!
では勝者のロイス選手にコメントを頂きまーーす!!どうでしたか??」
「こんにちは、ロイスです。試合を見に来てくれてありがとうございます」
「「きゃーーーーっ!!!!」」
「あれがロイス様よ!!」
「食べちゃいたい」
「か、かわい…」
観客席から割れんばかりのショタたちの歓声が聞こえた。
「僕、平民街でロイス・ハルト商店ってところでご飯屋さんやってるからみなさん来てくださいね♪」
ちゃっかり宣伝しておいた。
トーナメント残り5人。
いよいよ準々決勝




