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餞別と出発

魔剣をわたします



もうすぐアルスが出発する。




王都までは3週間かかるので3日後に出るみたいだ。




「アルス兄さん!準備は終わりそう?」



「あぁ!もう終わるぞ!意外と持って行くものも多くないからな」



「じゃあこれ僕からの餞別だよ!」




鞘に入ったシンプルなバスターソードをアルスへと渡す。




「できたのか!?これロイが作ったのか!?」



「そうだよ!大切にしてよ!」




「おう!ありがたく貰うぞ!」




「一応、使うにあたって注意点が何個かあるから言うよ!」



「は?注意点?普通の剣だろ?」




「違う。この剣は兄さんのために作った剣だからいろんな魔法を付与してあるんだ。

まず、強さ、軽さ、鋭利さ、は凄い高くなってるから気をつけて!


あと、この鞘も同じくらい堅いし、軽いから!


おまけに自己修復もするようになってるんだ!!


そして、最後にアルス兄さんと血の繋がっている者にしか持つ事ができないからね!」





「す、すげぇな……。あ、ありがとう…。」




アルスの表情は驚きすぎて、ぼーっとなっていた。







ついに出発の時がきた。


村からはアルスと他に2人が同じ学校に行くことになっている。




3人は乗り合い馬車に乗って行くのだが、街にやってくる商人達とも一緒に行くので

意外と大所帯で出発するのだった。






「アル!立派な騎士になるんだぞ!応援してる!!」


「アルくん!体調に気をつけてね……」



「はい!父さま、母さま!頑張ります!!」





「兄さん!元気で!僕も2年後追いかけるから!」




「おう!強くなってるから驚くなよ!」








こうして、アルス兄さんは王都へと旅立っていった。









ーーー数ヶ月後ーーー




洞窟の探索をするのを忘れていた。




あの鉱石を見つけてきたところだ。





この数ヶ月で僕の装備も充実して、冒険者っぽくなったのでいよいよ行くことにしたのだ。




では

洞窟探検スタート!!!




洞窟編!

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