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179 衝撃の食事風景……!

 

 囲いを脱出したジョゼさんは素早く俺の背に隠れ、「シャー!」と皆に威嚇の表情をとった。



「もう、何やってるのよ。まるもっちー君が食事を振る舞ってくれるんじゃなかったの?」


 と、ここで騒ぎを聞きつけたヴィヴィアンさんが現れた。


 ヴィヴィアンさんの声が聞こえると助手の皆が一瞬で整列し、静かになる。


「その通りなんですが、皆久しぶりにジョゼさんを見て興奮してしまったんだと思います」


「隣に住んでいるのに滅多に見かけないから、嬉しかったのかと」


 すかさずクラリッサさんとライラさんが説明する。


 なんというレアキャラ感。


 とりあえず静かになった今の内に料理を出してしまおう。


「それじゃあ、持ってきた料理を出しますね。取り皿やナイフとフォークは数がないので、そちらでお願いします」


 などと説明しながら、山盛りのコロッケとギョウザを置いて行く。


 コロッケとギョウザには、それぞれソースと酢醤油にラー油も準備。


 それにプラスして今回のために用意した大盛りサラダも取り出した。


「まあ、これくらいあったら足りるかな」


 準備を終えて、一息つく。


 後は食べてもらうだけだなと思った次の瞬間、周囲から「いただきます」という大音声が響いた。


 何事かと見渡せば、皆が凄まじい勢いで食事を始めていた。


 餓えた狼の群れに生肉でも放り込んだかのような勢いだ。


 こ、怖いぞ……。


 俺は眼前で起こる光景を呆然と眺めてしまう。


「美味しい! これは何!? 不思議な形……」


「うんうん! 私、初めて食べた!」


「それも美味しいけど、森で作ってたのも美味しいよ!」


「このソースがいいよね!」


「ちょっと、それは私が取ろうとしてたんだから!」


「いっぱいあるんだからいいでしょ!」


「これ、辛くて美味しい……。病みつきになる」


「うう、調子に乗って一杯入れすぎちゃった……。辛いよぅ」


 と、皆大騒ぎ。


 俺の目の前でコロッケとギョウザが凄まじい勢いで減っていく。


 好みに合わず、食べられないということがなくてほっとする反面、豪快な食べっぷりに驚いてしまう。


「凄い勢いで減っていくな……」


『ミミもいっぱい食べるの!』


 と、対抗意識を燃やしたミミがコロッケをバリバリ平らげる。


「そんなところで張り合わなくてもいいのに。それにしても凄い事になっちゃったな……」


 どこを見ても大食い大会さながらの光景が繰り広げられている。


「それだけ美味しいってことよ。普段なら食事中も錬金術の話ばかりしているし。あんなに勢いよく食べるのは珍しいわよ」


「そうなんですか?」


 ヴィヴィアンさんの言葉を聞き、驚く。


 いつもはこんな感じで食事しているわけじゃないのか。


「私も美味しいと思うわ。さすがにあんなに一杯は食べられないけどね」


「ありがとうございます」


「ふふ、そうだろうそうだろう。まるもっちー君の料理は旨いんだ。私は毎日食べているからよく知っている」


 と、ジョゼさんが得意気に語り出す。


 側で聞いている身としては、かなり恥ずかしいぞ。



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