158 調理終了するも、とんでもないことが判明……!
早速キッチンへに向かい、準備に入る。
「よし、何とか買出しも出来たし、ご飯を作りますか」
『ミミもお手伝いするよ!』
「ありがとうね。それじゃあパンを焼いてもらってもいい?」
『分かったの!』
と、ミミにカットしたパンを渡し、焼くのをお願いする。
俺が料理をしていると必ずミミが手伝いを申し出てくれる。
そういう時はピーラーを使った野菜の皮むきや、パン焼きをお願いするのが定番となっていた。
うちの精霊さんは働き者なのだ。
「俺はその間にお肉を焼いていくね」
『うん!』
今回は今買って来たラッシュボアの肉でポークソテーを作ってみる。
ちなみにブロック状のお肉を大量に買ったので、失敗してもいくらでも再チャレンジ可能な状態にしてある。
まずはラッシュボアのロースにあたる部分を手頃な大きさにカット。
火の通りを考えて少し薄めを意識して切ってみた。
次に焼いた時に変形しないように、筋切りを行う。
そして、塩とコショウを振る。
元の世界で言う所のコショウはブラックペッパーとホワイトペッパーをブレンドしたものなので、ペッパーミルを購入して自作した。
一応それっぽい味にはなったが、合わせる割合はこれから要研究だ。
塩コショウした後は、小麦粉をまんべんなく付ける。
フライパンを熱したらバターを投入。バターが溶けたら、ロース肉を入れて両面を焼き、蓋をしてしばらくおいて中まで火を通す。
「ちゃんと火が通っているかな……」
一回目に焼いたものはカットして火の通りを確認。
うん、大丈夫だ。
これなら同じ厚さのものは、同じ火加減と焼き時間で中まで火が通るはず。
というわけで作りおきも考慮して、十枚ほど焼いていく。
焼きあがったら皿に盛り、残った肉汁に粒マスタードとバターと醤油をあえてソースにする。
ソースをかければ、ラッシュボアのポークソテーの完成だ。
「あ、皿が足りなくなるな……」
出来上がったポークソテー群を前に、盛り付ける皿を使い切ってしまったことに気付く。
元々、ミミと二人で使う分だけの食器しか買っていなかったから、大した量を持っていなかったんだよね。
作り置きはアイテムボックスにしまうので、ジョゼさんの家の食器を借りるわけにもいかない。
買い出しにいった時は材料のことに気をとられ、作り置き分を盛る皿のことまで考えていなかった。
明日以降も大量に作り置きするつもりだし、ここは食器類も大量に買い足した方がいいな。
早速明日にでも買っておこうと心に留めておく。
出来上がったポークソテーが冷めないように、今日食べない分はアイテムボックスへとしまう。
これに適当なサラダと味噌汁を作り、ミミが焼いてくれたパンを添えれば完成だ。
ポークソテーに味噌汁だと統一感がないが、スープは難しそうだったので今回はパス……。
これで味噌汁の作り置きもできたし、スープ作りもその内チャレンジしてみよう。
「……スキルの補助のお陰で、俺が作ったとは思えない出来栄えになったな」
完成した料理群を見渡し、自然とつぶやきが漏れる。
創造補助スキルでレシピを確認しながらやったら、うまくいった。
レシピは分かっても、包丁の扱いはまだまだなので、カットした食材の形はいびつだけどね……。そこは要練習だ。
『美味しそうだね!』
ミミが目を輝かせながら完成した料理を見つめる。
もういい時間だし、お腹も減っているのだろう。
早く食べさせてあげたいな。




