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134 一件落着のはずがとんでもない計画が……!?


「どうした、もっと喜んだらどうだ? 今は復興で手一杯だから祝賀会とかは開かれんが、その内街長からの呼び出しもあるだろう」


「そ、そうですか」


「報告ご苦労。話は以上だ。近々呼び出しがある。今日は帰っていいぞ」


「し、失礼します」


『ばいばーい』


 ギルドを出るとオレリアさんとニコルさんが外で待っていた。


 俺の姿を見つけると側へ駆け寄って来る。


「報告終わった?」


「あ、オレリアさん。なんとか終わりました」


 報告はすんなり終わったが、余計なおまけ付きだった……。


 俺が消沈しているとニコルさんがずずいと顔を近づけて覗き込んでくる。


「どうしたの? なんか疲れてない? 顔色悪いよ」


「自分の像が建てられるとか言われたら誰でもこうなりますよ」


 ニコルさんに心配され、苦笑いを返す。


「へ、へぇ……。それは良かった? わね」


「えー! かっこいいじゃん! おめでとう!」


 二人から祝福されるも、あまり嬉しくない。


 自分の像とか、何の罰ゲームだろう。


「どうにか断れないものでしょうか」


「それは責任者に会って直接言うしかないでしょうね」


「ええ〜、勿体無くない? 私なら絶対作ってもらうけど」


「さすがに恥ずかしいです」


 像が完成したら、もうこの街で外を歩けない。


 絶対指差されるパターンでしょ。


 それに、見知らぬ人にまで自分の顔が知られるのはさすがに嫌だ。


 これは何としても建設を阻止せねば。


「とりあえず、無事皆帰還できたし、報告も済んだ。依頼完了ね。みんな、お疲れ様」


「お疲れ様〜。あ、これがまるもっちーの分の報酬だよ。それと預かっていたカードを返すね」


「ありがとうございます。お疲れ様でした」


『おつかれさま!』


 と、報酬が入った革袋とギルドカードをニコルさんから受け取る。


 俺が部屋に残ると決まった瞬間、依頼完了手続きを済ませておくと二人が動いてくれたのだ。これは助かった。


「それじゃあ、解散しましょうか。まるもっちー君、これから大変かもしれないけど、頑張ってね」


「はい……」


 オレリアさんに励まされ、力なく頷く。


「私でよかったら相談に乗るから」


「ありがとうございます」


 オレリアさん、いい人すぎる。


 今回、一緒に依頼を受けてくれなかったら、どうなっていたことか……。


「まるもっちー、今回の依頼、とっても楽しかったよ!」


「ニコルさんもありがとうございました」


「困ったことがあったらいつでも頼っていいからね?」


「なんか、ニコルさんがすごく頼もしく見えます」


 ニコルさんの元気と明るさにはとても助けられた。


 パーティーの雰囲気を明るく維持できるのも素晴らしい能力であり、才能だ。


 知識や経験も豊富だし、勉強になった。


 ちょっと暴走する部分もあるけど頼れる部分も一杯あった。


「当然でしょ〜。私、金級なんだから。鉄級のまるもっちーは私を見習って成長しないとね」


「それは遠慮します」


 つい即答してしまった……。


「なんでよ〜!」


 頬を膨らませたニコルさんが俺の肩を小突いてくる。


 するとオレリアさんがニコルさんの襟首を掴んで引き離しながら、話しかけてくる。


「それで、まるもっちーはこのままこの街で依頼をしていくの?」


「いえ、俺に出来ることも少なくなってきたので、ミルティユの街へ行こうかと思っています。そこで錬金術を教わる予定です」


 俺が街の復興で役立てるのは単純作業の力仕事。


 だが、そういった依頼は随分と数が減った。


 街道も通れるようになって、タマリの街方面からも冒険者が来るようになった今、俺がこの街で活動する意味は薄い。


 約束もあるし、移動するタイミングとしてはベストなんじゃないだろうか。



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