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第41話2-20神託

魔王が覚醒した幼馴染のミーニャを連れ戻す為にソウマたち姉弟は今日も何処かをさ迷っています。

お姉ちゃんに鍛えられながら果たしてソウマはミーニャを連れ戻せるのか!?

熱い姉弟(師弟)の物語です。


よかったぁ、私のサイズってなかなか無いのよね(フェンリル談)


 水上都市スィーフに現れた魔王軍はなんやかんやで撃退してしまった。



 「とりあえずゼーラの情報だとここスィーフでは被害は出ていなかったようね、うち以外は」


 「シェルぅ~もう勘弁してよぉ~」



 セキさんはシェルさんの監督の下めちゃくちゃになっている二階の女性下着売り場の後片づけをしている。

 僕も手伝おうとしたらエマ―ジェリアさんが断固拒否をしてしまってこの階に入る事さえ禁止されてしまった。



 なんでなんだろうね?



 姉さんなんか自分のサイズに合う胸当てが沢山有るって大喜びしていくつか訳有品という事でセキさんがめちゃくちゃにした中からかなり安く仕入れていた。

 そして着用した姿を無理やり僕に見せようとするのだけど、どれを見たって同じにしか見えないんだよなぁ~。



 ―― 朝ソウマたちの部屋 ――


 「もう、ソウマったら胸当てしていない方のあたしを見たいの? お姉ちゃん困っちゃうけどソウマにならいいよ?」


 「姉さんの裸見てどうするってのさ? 何時までもそんな格好していると風邪ひくよ?」


 「ソウマのいけずぅっ!!」



 ―― 回想終わり ――



 今朝もそんなやり取りをしてたけど何か有るとすぐに絡んでくるんだよな、姉さんってば。

 そんな事を思いながら入り口でシェルさんとセキさんエマ―ジェリアさんが片付けしているのを見る。 


 

 「でもそうすると一番問題だって言われるここが片付いたって事でいいんですか?」


 「そうね、結局他の所はあのライオンみたいにしつこくは無かったようね。それでも魔王軍としての存在が強調されたようだけど他の場所も被害自体はちょっかい出さなければ無いようだからね」


 シェルさんは腕組みしてほうっとため息をつく。



 「だとすれば師匠にその事を話して早い所ミーニャをとっ捕まえに行きましょうよ!」



 姉さんはぐっとこぶしを握ってシェルさんにそう言う。

 しかしシェルさんは首を横に振って姉さんのその考えを否定する。



 「今は良いかもしれないけどこれってやっぱりかなり問題よ? 各国の主要都市にいつの間にか魔王軍が入り込むって事はその気になれば世界中で一気に混乱をさせられるって事よ? それをしないで『魔王軍侵攻』をするって事は人々に『魔王』の存在を誇示しながらその力に抗う事をやめさせようとしているって事よ」


 シェルさんは難しい顔をして難しい話をする。



 えーと、どう言う事かな?



 「ミーニャが自分の力を誇示して言う事聞かないとぶっ飛ばすって言っているという事ですか?」


 「簡単に言うとそう言う事ね。それもこれも『ソウマ君』を手に入れる為って事よ」


 シェルさんはそう言って僕を見る。



 という事は、ミーニャってば相変わらず世界征服して僕をお嫁さんにしてみんなからいじめられない様にするつもりって事!?



 「じゃあミーニャの魔王軍はまだまだ各国にご迷惑をかけながら世界征服するって事ですか!?」


 シェルさんは僕の言葉に首を縦に振る。


 「あの子を大人しくさせる方法‥‥‥ こちらには切り札のソウマがいるけどもっとカードが必要ね。良いわ、ボヘーミャに戻りましょう。そしてエリリアに相談するわ」


 シェルさんはそう言ってセキさんとエマ―ジェリアさんを呼びボヘーミャに戻る事を告げるのだった。



 * * * * *



 「と言う訳で、スィーフはとりあえず大丈夫よ」


 「そうですか。しかしそうなると今後どうするつもりですか? 連合軍を動かすわけにもいかないと判断します。むしろ連合軍には魔王軍侵攻に対して協力をさせるしかないですね」


 学園都市ボヘーミャまで戻った僕たちは学園長さんに今までの経緯を話している。

 学園長はお茶を飲んでからゆっくりとシェルさんを見る。



 「どうしたらいいかエリリアに相談してみるわ」


 それを聞いた学園長さんは再びお茶をすする。

 シェルさんはそれを見てから立ち上がり学園長室を後にするのだった。



 * * *



 「神託がそう都合よく降りてくるわけでは無いのだけどね」



 僕たちは屋根裏部屋のエリリアさんの部屋にやってきていた。


 エリリアさんは相変わらず黙々と本を読んでいたようだけどシェルさんが訪れ話を聞くと開口一番こう言った。



 「でもエリリアなら何か良い方法が有るのじゃ無いの?」


 「そう都合よく‥‥‥」




 そこまで言ってエリリアさんは驚いたように僕たちを見るのだった。 


 

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