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280話 カーゴ遺跡へ その1


 私が案内された場所はカーゴ遺跡と呼ばれる場所だった。ロンバルディア神聖国から馬車で数時間といったところで中堅程度の難易度のダンジョンらしい。


 流石に北の大地やメビウスダンジョンに連れて行かれることはなかった。まあ、当たり前だけど……。


「カイザーホーンやグリフォンクラスの魔物が現れることはおそらくないとは思うが……まあ、気を付けるに越したことはないな」


「はいは~~い! アイラは真ん中を歩いていれば大丈夫だからね!」


「わ、わかったわ……うん……」


 私の前方をシグルドさんが、後ろをマリアベルがガードしている形となっていた。お店の方はアルファさん達に任せても良かったんだけど、休みにしている。何かあってもいけないしね。一応、携帯錬金セットは持ってきているけれど、出番のないことを祈っていた。ちなみに五芒星の護衛も今回は付いていない。


「1日の俺の収益を計算するのが今回の任務だが……アイラにとっては貴重な素材発掘の良い経験になるだろう?」


「そうですね……あ、セラネ草発見!」


「わ~~相変わらずだね」


 シグルドさんに言われるまでもなく、私は素材を片っ端から回収していった。無料で大量の素材を手に入れるチャンスなんだから。この機会を利用しない手はないわけで。シグルドさんとマリアベルは乾いた視線を送っているようだったけれど、そんなの関係なかった。


 今回は以前のエコリク大森林以上に気分が爽快だった。なんていうか……守られている感が伝わって来るからだ。それほどに私の前後の人達の雰囲気が凄いわけで……シグルドさんはともかく、マリアベルもあんな雰囲気を出せるなんて流石ね! だからこそ、私は素材調達に専念できた。前方では早くもシグルドさんが魔物退治をしているようだけれど、速過ぎてなにをやっているのかよく分からなかった。


 でも、彼が立ち去る先には魔物がグロテスクに細切れになっているだけだった。



「いや、凄いですね、シグルドさん。この魔物達も収益になるんじゃないですか?」


「まあ、収益にはなるが小さなものだ。持ち帰ることができる素材は限られている。なるべく大物を釣らないとな」


「あ、そういう考えか……」


 シグルドさんが狩った魔物も馬鹿にならない収益になるはずだった。シグルドさんは興味がないみたいだけれど。彼はこういった小銭には興味がないのだろう。これでは確かに自分の収益がどのくらいなのか分からないはずだ。


「多分、とんでもない金額になるわね……」


 なんとなくの予想だけれど、シグルドさんの収益はとんでもないはず。小銭はいらないという考えからも容易に想像することが出来ていた。私達は彼を先頭にさらに奥へと進んでいく。

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