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242話 想いの整理 2


(シグルド・バーゼル視点)


「で? なんで俺がアイラ・ステイトの告白の返事の場に呼び出されてるんだ?」


 俺はいきなりマリアベルの馬鹿に連れて来られた。その場所というのが想像していない場所だったのだ。アイラがどうやらエディというガキに返事をするらしい。


「そんなこと言って~~! 本当はアイラの返事が気になっているんでしょ? シグルドさん!」


「……」


 このガキは本当に……この俺を玩具にしようとするのは大したものだが。俺が10歳以上も歳下の女相手に本気になるとでも思っているのか? アイラの年齢が俺と近いのであればともかくな。そういう意味ではまだアルファとの方が可能性はありそうだ。


「俺がアイラ相手に本気になると思っているのか、お前は」


「え~~ならないの? アイラ凄く可愛いと思うけどな~~」


「まあ、そのことに関しては否定はしないが。クリフト王子殿下も熱をあげているらしいからな。どこぞの医者もそうだったか」


「ふふふ、シグルドさんもお熱なくせに~~~!」


 マリアベルは自信満々にそう言った。今の会話のどの部分で判断したのだ? 全く意味が分からないのだが……。


「いい加減にしろ、マリアベル。俺がアイラ・ステイトに惚れているなど……まやかしも良いところだ」


「あ、アイラの前に二枚目の子が現れたよ! あの子、エディ君だよきっと!」


「ほほう、あれがそうか」


 エディというガキには興味がないわけではなかった。俺と同じく単独で冒険者をしているらしいからな。アルファの奴は冒険者ギルドで会った経験があるらしいが。俺もすれ違ったことはあるかもしれんな。


「エディ……ふむ」


「どうどう? シグルドさん?」


 マリアベルは俺がどういう反応をするのか気になるようだった。まあ、こいつの気になる部分は恋愛関連のところだろうがな。


「新人の冒険者らしいが、立ち振る舞いは悪くない。まだ15歳ということらしいがそれなりに才能を秘めているようだ」


「そういうことを聞きたいんじゃなかったんだけど……ま、いっか。凄い子なんだよね?」


「そうだな……遠くから観察しているだけでは、流石の俺でも分からんが」


 メビウスダンジョンに挑めるレベルではないだろうが、周辺の遺跡レベルであれば単独でこなせるというのも嘘ではないだろう。だが、単独でも踏破が危険なことに変りはないがな。


「何か話し始めてるね。いよいよ、お付き合いするのかな? ねね、もうちょっと近くに行ってみようよ」


「ったく、お前は本当に……」


 怖いもの知らずというかなんというか……そんなに二人のことが気になるのか? 


「……」


 その時、一瞬ではあるが俺の心に乱れが生じていた。なんだ今の乱れは……? アイラとエディの関係性などどうでも良い部分のはずだがな。



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