表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

241/286

241話 想いの整理 1


「ふう、どうしたら良いのかな」


 私はエンゲージ2号店に戻って来ていた。クリフト様やカエサルさんと話をした後に、馬車で帰って来たのだ。1号店の方の売り上げ確認やアイテムの補充は済ませて来たけれど、早めに帰還したことになる。


「それでアイラ。クリフト王子殿下にはちゃんと報告出来たようだね!」


「ええまあ。エディ君の件は伝えられたと思うけど」


 好奇心旺盛なマリアベルが薬の調合をしながら話し掛けてくる。余所見をしながら調合して……失敗しなければ良いけど。まあ、マリアベルに限ってそんなことは起こり得ないか。


「アイラ様、表情から察しますと良きアドバイスを得たと思われますが……そうなのでしょうか?」


「はい、アウゴさん。アドバイスと呼べるものなのかは不明ですが、方向性は分かったような気がします」


 アウゴさんは接客中。お客さんの相手をしながら、時折、私の方向を見ている。


「それでそれで? エディ君の告白について、どういう答えを出すつもりなの?」


 マリアベルはやはりその部分が気になっているようね。私の中では1つの答えが出ているんだけど。今、それを明かすわけにはいかない。


「まあ、答えは決めてあるけど、今教えるわけにはいかないわ」


「ええ~~? ケチ~~」


「ケチでもいいの、大切なことなんだから。ただ、向こうへ帰った時、カエサルさんっていうお医者様から告白を受けたわ」


「ええ~~、そうなの? カエサルさんって格好良い?」


 これまたマリアベルは興味津々なようだった。なんだかんだ言っても、私と同じく年頃の少女だしね彼女も。


「そうね……ミステリアスな二枚目って感じかしら? クリフト様やシグルドさんとはまた違った印象だけれど」


「へ~~~モテるんだね、アイラってば。シグルドさんもアイラのことを気に掛けているみたいだったしさ」


「それは錬金術士の私を気に掛けているんでしょ?」


 前から何度も聞かされているしね。


「そうかな? 私はそれだけじゃないと思うんだけど……ま、いっか」


「ん?」


 マリアベルはそこで話を打ち切ったけど、最後の言葉は少し気になる。錬金術士としての私以外も気になっているってこと? いやまさかね……。


「それでアイラ。この後はどうするの~~?」


「お店が落ち着いたら、エディ君のところに行ってみるわ。そろそろ答えを出さないと失礼になっちゃうしね」


「そっか、しっかりねアイラ!」


「うん。ありがとうマリアベル」


 マリアベルからも勇気を貰ったわ。この後私はエディ君に自分の想いを打ち明けるつもりだ。彼がどういう反応をするのかは分からないけれど、理解してもらえるように頑張らなくちゃ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ