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234話 相談 2


「え~~~! アイラ、告白されたんだ!?」


「そんなに大きな声を出すようなことでもないでしょ……」


 お店が終わってシグルドさんが借り切っている部屋に戻ってから、私はマリアベル達に告白されたことを話した。2号店の前でマリアベルに騒がれるのは困るからね。予想通り、彼女はとても驚いていたし。室内で報告して本当に良かったわね。


 ちなみにアウゴさんは帰って行ったので、室内には現在、私とアルファさんとシグルドさんとマリアベルの4人がいる。


「驚くことだよ! 彼氏ができるなんて凄いことじゃん!」


 マリアベルはかなり興奮気味に話していた。まあ、彼女も16歳だし分からなくはないんだけど。マリアベルも恋愛経験はないのかな?


「そっか、アイラもとうとう大人の階段を上るんだね~~~」


「ちょっと、話が飛躍し過ぎでしょ」


 マリアベルはいやらしい発言をしていた。意味が分かって言っているのかは分からないけど。例えエディ君と付き合ったからと言っても、いきなり大人の階段を上るとは考えにくい。彼もそんなに強引に迫って来るとは思えないし。


「そっかそっか、アイラも大人になるんだね~~~私は嬉しいよ!」


 マリアベルに褒められるのはなんだか微妙だった。う~ん、なんだろうこの気持ち。


「ほう……なかなか面白い事態になっているようだな」


「シグルドさんが面白いっていうのは驚きました」


 興味ないとか言うかと思ったからこれは意外だ。シグルドさんは私が告白されたことに興味があるらしい。


「私に興味があるんですよね、シグルドさん?」


「なんだその言い方は? お前は自分がモテるとでも思っているのか?」


「実際に今、モテてますし」


「お前も言うようになったな……」


「えへへ」


 いつもの冗談を交えた会話だけれど、シグルドさんは仕方なしに付き合ってくれていた。こういうやり取りは楽しいわね。


「お前に興味がある、というのは間違っていないがあくまでも錬金術士としての部分だ」


「前にそんなこと言ってましたねそういえば」


「ああ、お互いにジャンルは違うが才能の底が知れない者同士……そういう意味ではシンパシーを感じている」


 う~ん、流石シグルドさんだわ。前にも何度か言われた気がするけど、やっぱり強さに絶対の自信と誇りを持っているわけね。マリアベルに興味津々だったのも同じ理由からだし。


「あれあれ? これは良い雰囲気なんじゃないの?」


「う、うむ……私としては微妙なところではあるがな……」


 いつの間にかマリアベルとアルファさんからの視線を浴びていた。とんでもないほどの勘違いをしている気がするけど……まあ、変に否定するのもあれなので、ここは黙っておこうかしら。私とシグルドさんでは色々と経験値が違う。おそらく彼は私のことなんて妹くらいにしか見てないだろうし。


「どうでも良いことだが、王子殿下にも報告はしておいた方がいいんじゃないか? 新米冒険者と付き合うかどうかはその後にでも決めればいいだろう」


「あ、そうですねシグルドさん。クリフト様にもちゃんと報告をしたいと思っています」


「ああ、その方がいいだろう」


「王子様はどんな反応するのか楽しみだね、アイラ!」


 なぜかマリアベルは怪しい笑みを浮かべていた。クリフト様がどんな反応をするのか……確かに気になるところではあるけど。思いの外、普通に流されたら嫌だなとか思ったり……なんだかとても緊張して来たわ……。

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