232話 少年の想い 2
エディ君からの告白……私の顔は真っ赤になってしまい、なんて返せば良いのかわからなくなってしまっていた。面と向かっての告白なんて生まれて初めてだったしね。
「あ、あの……」
「は、はい……」
私達が注文したサンドイッチセットと唐揚げ定食は既に届いている。でも、今はそれどころではなかった。
「えっと、どうして私のことをその……好きになってくれたの?」
「超万能薬という稀少な薬を調合してくれた人だと聞いて気にはなっていたんです。母さんの命が救われたのでお礼を言おうとずっと考えていました」
「うん、それで?」
「それで……アイラさんの姿を初めて見た時、一目惚れをしてしまって……」
「ひ、一目惚れ?」
意外な理由に私は驚いてしまった。個人的には外見にそこまでの自信がないだけに余計にだ。可愛いと言ってくれる人はいるけれど。
「もちろん、接客をされている姿に憧れを持ったのも大きいですが、最初の感情が芽生えたのは一目惚れだったと思います」
「そ、そうなんだ……ありがとう。その、嬉しいかな」
「そんな……とんでもないです。ええと、それで……」
「うん、告白に対しての答えよね」
「はい……すみません、なんだか急かしているみたいで」
まあ、急かされる気持ちはよく分かる。エディ君としても勇気のいる告白だったはずだし。私はなんて答えれば良いんだろうか。エディ君は悪い人には見えないし、このまま付き合ってしまう選択肢もないわけではないと思う。
でも……色んな人の顔が脳裏に焼き付いて離れない。私が出したこの場の答えは……。
「ごめんなさい、エディ君。すぐに答えは出せないわ。とても申し訳ないんだけど、少し時間を貰えないかな?」
「そうですよね、なんだか本当にすみませんでした! 答えについては後日でも大丈夫です。僕の気持ちを分かっていただけでも今日は十分ですので!」
「ありがとう、エディ君。後日、ちゃんと答えを出すから……ごめんね」
「いえ、大丈夫ですよ! アイラさん」
「うん、食事にしましょうか」
「はい!」
私達は並べられた昼食を食べることにした。昼食中は彼の顔をまともに見られなかったけど。告白してくれた相手とこうして一緒に食事をするのは変な気分ね……。
「アイラさん、昼食に付き合ってくれてありがとうございました」
「ううん、とんでもないわ。こちらこそ、答えを待ってくれてありがとう」
「はい、アイラさん。答えを……僕はずっと待っていますので!」
「うん、エディ君。ありがとう」
昼食が終わった後、私達はレストランの外で軽く会話をし、その後に別れた。エディ君の告白に対する答えか……どうしようか? 受けるとするなら人生初めての彼氏の誕生ということになる。15歳の彼と17歳の私なら世間的に見ても普通のカップルって感じだろうけど。むしろ、そのくらいから付き合い始めるのが自然と言えるのかも。
すぐには決められないことだし、色々な人に相談してみようかな……。




