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205話 マリアベルとは? 2


「ふ~~ん、久しぶりに帰って来たと思ったら……なかなか、面白いことになってるんやな~~」


「いや、別に面白くはないけど……」


 エンゲージの1号店は私が帰って来てから、本格的に始動した。ライハットさんの報告では、アイテムが無くなってからは閉店になっていたようだけれど……それは単純に申し訳なかったと思う。


 と、いうより、在庫は今はほとんどないようね……う~~ん、売り上げ的には嬉しいけれど、また最初から作り直さないとね。


 でも、私が帰って来てからは本格的に開店し、従業員の皆にもちゃんとした給料を支払うことが出来た。2号店の売り上げも順調だし、ライハットさんや従業員に給料を支払っても、十分にプラスの収益になっている。


 で、今は向かいにあるキース姉弟のお店に来ているのだけれど……。


「あとさ、エミリー。この前は来てくれてありがとうね」


「この前? ああ、あの瘴気の事件の直後やんな? あんなん気にせんといて、ローランドの奴が失礼なこと言ったやろ。こっちこそゴメンな~」


「いえ、そんなの気にしないでよ」


 前に会った段階でお礼は言っているけれど、私は改めてエミリーにお礼を言った。シスマも来てくれたけど、やっぱり私を心配してくれるのは嬉しいしね。


「ところで……その、マリアベルっていう子は相当な実力者なんか?」


「まあそうだと思うわ。錬金術の腕だけに限ったとしても……うん」


「それは是非、双生錬金の餌食にしてやりたいな。錬金勝負してみたいわ、ホンマに」


 流石は武闘派……とでも言えば良いのかしら? 錬金勝負が盛んらしいシンガイア帝国出身なだけあるわね。


「シンガイア帝国って、錬金勝負が盛んなんだっけ?」


「うん、そうやで、盛んやで。以前にローランドと双性錬金で挑んでアイラに負けたけど、今度は負けへんで。ウチらもあれから上達してるしな」


「この短期間で? 凄いわね……」


 エミリーやローランドはエンゲージ1号店の目の前でお店を開いている。元々はユリウス殿下の傘下だったわけだけど、今はクリフト様の傘下になっているようね。この前の勝負では勝てたけど今は果たしてどうか……私だって負けないように頑張らなくちゃ。


 まあ、錬金術士同士で勝負をすることにそこまでの意味はないかもしれないけれど、エミリー達とマリアベルが勝負することになったら面白そうね。お互いにモチベーションが上がるだろうし。


「しかし、マリアベルって子の正体は気になるところやな……話で聞く限りは不思議な子みたいやし」


「まあ、色んな意味で不思議ね……」


 結構真面目だとは思うけど、天然っぽいし不思議な子というのは間違っていないと思う。シグルドさん達が興味を示したように、エミリーも錬金術士として興味があるみたいね。


 彼女の正体については本当に気になるところだ。おそらくオディーリア様ならもっと分かるんじゃないだろうか? 前にクレスケンスの前で意味深なことを言っていたしね。


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