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201話 マリアベルとのお店経営 3


「あれ~~? おじさん、分かるんだ?」


「ああ、まあな。強いんだろう?」


「えへへ~~~正解!」


「ほう……」


 突然、シグルドさんは好戦的な言葉を放った。普通の女の子なら、恐怖で口数が減ると思うけど……実際、私がそうだったし。でも、マリアベルはそうではなかった。


「お、おい……シグルド! 何を言っているんだ?」


「アルファ、お前も気付いているだろう? この娘の強さをな」


「そ、それは……確かに只者ではない雰囲気は感じているが」


 シグルドさんの傍らに立っていたアルファさんも、シグルドさんと同じ意見なようだ。ええと……この二人が言うくらいだし、マリアベルは相当に強いってこと? 見た目からは想像できないけれど……。


「そっか~~~凄いね。私の強さを感じられるってことは……おじさんやおばさんは、相当に手練れなんだ」


「おい、俺はおじさんって呼ばれる年齢じゃねーぞ?」


「私もだ……私はまだ27歳だからな」


「俺も28歳だ」


 おじさん、おばさんと呼ばれたのが嫌だったのか、シグルドさん達は自分の年齢をカミングアウトしていた。なんだか面白い光景かもしれない。


「ええ~~! 微妙な年齢じゃない? 私は16歳だし、アイラは17歳だよ?」


「まあ……お前らから見たらそうかもしれんな」


 世間的には30歳になっていない人は青年と呼ばれると思うけど、マリアベルの年齢からすれば、おばさん、おじさんに映ってしまうのかもしれないわね。


「やめてくれ……シグルドは28歳でもまったく問題ないだろうが、私は気にしているんだ……」


「ほう、意外……でもないか。女は年齢を重ねるのを男よりも気にすると聞くからな」


「まあ、そういうことだ……」


 アルファさんの言葉は真に迫っているようだった。私の年齢ではピンとこないけれど、世間的にはそうなのかもしれない。男性は年齢を重ねても別に気にすることはないだろうけど……女性の場合は子供を産めるという特約があるので、男性よりは年齢を気にするんだと思う。


 まあ、アルファさんは27歳だし、まだ気にする段階ではないと思うけどね。


「まあ、年齢の話は今は良いだろう? それよりもこの女は何者なんだ?」


「私にも分かりません、シグルドさん。見た目はクレスケンスに似ているんですが……本人は違うと言っていますし」


「ほう……なかなか、面白そうな話じゃないか」


 シグルドさんはめずらしく笑顔になっていた。未知のダンジョンを探索することを生業としているだけに、マリアベルみたいな不思議な少女には興味が生まれるのかもしれない。


「伝承にあるクレスケンスは、錬金術の能力も物理的な能力も最強だったと言われている」


「はあ……それは聞いたことがありますが、それがどうしたんです?」


「この女の実力を試すには丁度良いということだ。俺とアイラ……それぞれの分野での最強クラスが揃っているんだからな」


 えっ……? それってマリアベルの能力を実践で試すっていうこと? 私はあんまり乗り気ではなかったけど、シグルドさんはやる気満々のような様子だった。


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