154話 再びの冒険者会議 4
「ロンバルディア神聖国が私のところへ来たとして……具体的にはどうなるんでしょうか?」
「それは分からない。ただ、テルミス教会の神官将クラスが来るのであれば……崇拝されるのではないか?」
す、崇拝って……どんなことをされるのか想像しにくいけれど、ちょっと怖いかもしれない。それに照れくさいし……なによ崇拝って。私は神様とか信じたことはないから、死語だと思っていたわ。
「なんだか照れますね……」
「照れるだけで済めばいいがな」
「ど、どういう意味ですか……?」
シグルドさんが怖い気表情になっていた。いや、ホントにやめてほしい……シグルドさんが言うと、色んなことが冗談に聞こえなくなってしまうから。
「アイラ・ステイトに仇為す者は許さない、とかを本気で考えていそうだ。教会の連中は極端な性格の者が多いからな。そうだろ?」
「確かに否定はできないな」
「おやおや、それならば直近のオイゲン商会の会長であるトロメア・オイゲン。それより前にはユリウス・ホーミング第二王子殿下が居たがね。彼らを敵と認知しているかもしれないね」
うわぁ……一気に話がきな臭くなってきた気がする。それにトロメア・オイゲン会長はともかく、ユリウス殿下の名前は久しぶりに聞いたわね。あの二人を敵として認知か……ふむ、なるほどね。
「別にあの二人を敵として見てくれるのは、むしろ好都合なんですけどね~」
「見掛けに寄らず、あんたも結構酷いこと言うわね……」
「だって、オイゲン会長には手下? 使って誘拐されかけましたし……ユリウス殿下には本当に色々と邪魔されたんですから。そもそも、国家錬金術士をクビになったところから始まってますしね?」
「そういえば、そんな噂も聞いたような。結構、苦労してるのねあんたって」
めずらしくカミーユが私を褒めてくれた気がする。いや、褒めたのかどうかは分からないけれど、隣に座っていたサイフォスさんは明らかに驚いていた。「あのカミーユが!」という気持ちなのかもしれない。
「ええ……でも、おかげ様で色々な人に出会えたので、むしろプラスくらいに思ってますけどね!」
「前向きだな、アイラは! そういう前向きな人物は私は大好きだぞ!」
「いや~、えへへ。それほどでも……」
なんだか分からないけれど、アルファさんからも褒められてしまった。よ~し、これを機に顧客になってもらえるように頑張ろうっと! 冒険者ランキング3位の聖獣騎士団がアイテム購入してくれたら、またまた売り上げが増大すること間違いないし。
とまあ、そんな現金なことを考えつつも、冒険者会議での議題は進んでいった。当然、ロンバルディア神聖国以外の議題とかもあったけど、私の心の中は神聖国のことでいっぱいだった。
崇拝……本当にどんなことが起きるのかしら?
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