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142話 真犯人を見つけよう 2


(デノン・アルスター視点)


「デノン様……ご報告申し上げます!」


「どうした?」


 キースが顔色を変えて現れた。その様子からも一大事であることが伺える。


「直営店の周囲を警戒している人間の正体が分かりました。シグルド・バーゼルとアンジェリーナ・ラーデュイの二人です!」


「なんだと……?」


 よりにもよって、冒険者ランキングで紛れもないトップの2名か。これはかなり厳しい状況だな。


「如何いたしましょうか? 攻め込んできた場合、応戦いたしますか?」


「有無を言わさずに攻め込んで来た場合は応戦する以外にあるまい。しかし、なるべくは穏便にことを運びたいところだ」


 直営店の店に被害が及んでは今後の商売に影響してしまうからな。いや、そんなことを考えても仕方ないか。アイラ・ステイト誘拐を失敗した時点で我々は劣勢に立たされている。


 問題はシグルドやアンジェリーナがなんの目的で現れたのか、ということだ。証拠を掴んでいるのなら、間違いなく正面突破をしてきそうなものだが。


「奴らの目的が分からないな……」


「そうですね……」


 キースでも気付いていないか。さて……どうするべきか。と、そんな時だ。シャッターを閉めたはずの入り口を叩く音が聞こえて来た。


「誰だ……?」


「私達の手の者であれば、隠しルートから入ってくるはず……正面のシャッターを叩くということは、敵ということになりますね」


 シグルドやアンジェリーナ本人の可能性すらありそうだ。今、窓から奴らの気配は感じられない。余裕の現われか? どんな攻撃が飛んでこようとも捌けるという……舐められたものだな。


「いかに現在最強クラスの冒険者達とはいえ、単独同士で来るとはな……自信過剰とはまさにこのことだ」


 私も以前は冒険者ランキング3位のチームリーダーを務めていた。こちらにはその時のメンバーであるキースを含め多数の強者が揃っている。冒険者はパーティを組むことでその真価を発揮するという鉄則を後輩達に分からせてやるとするか。


 私が引退して10年以上になるが、今でも現役の強さ……いや、それ以上の強さを確保しているのだから。


「キース、迎撃準備をしておけ。私がシャッターを開けてくる」


「畏まりました……お気をつけて」


「ああ」


 まあ、先ほどの話は直接戦闘になったらの話だがな。奴らもまさか、二人だけで何人居るかも分からない相手に挑むことはするまい。さて、どのような展開になるのか……ふふふ、楽しみだ。


 私は1階に下りていき、音が鳴り続けているシャッターの前まで移動した。

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