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135話 動き出した相手 2


「う~む、なるほどの……これはこれは……」


「お、オディーリア様……? 何か気になりますか……?」


「いやいや、なんでもないぞよ。アイラ、お主が気にすることではない。お主はいつも通り、錬金を続けておれば良いのじゃ」


 本日、私はエリクサーなどの複製に力を注いでいた。ネプトさんから教わった技術は想像以上に便利の為、私はこうして調合室で錬金に専念している。お店の運営自体はライハットさん達に任せていた。


 それで……現在、私の隣にはオディーリア様が居る。私のアイテム精製を見て、先ほどから唸っているみたいだけど、その真意は分からない。まあ、前から少し不思議な雰囲気を持つ人ではあったけれど。


 こんなにマジマジと見られたら緊張してしまうわ。


「アイラ、この技術は習ったものなのじゃな?」


「はい、ネプトさんという方から習いました」


「ふむ……ネプトか。例の最強の冒険者とも噂されている人物じゃな。お主も顔が広くなったの」


「あははははっ」


 確かに顔は広くなったと思う。ネプトさんが最強の冒険者だとする、オディーリア様の言葉には疑問が生まれるけど。ネプトさん自身も自分が最強だということは否定していたしね。彼は、相棒のアンジェリーナさんが最強だと言ってたっけ。


 シグルドさんはアンジェリーナさんのことを知っているのかな? 上限を見据えるなら、格好の相手な気がする。二人が戦うと果たしてどちらが勝つのか……ちょっと興味あるわね。


「しかし……大した技術じゃ」


「そうですよね、私もそう思います」


 ネプトさんには本当に良い技術を学ばせてもらった。村に居た頃、基礎を教えてくれたリリーナさんは、師匠と呼ばれることを嫌がっていたけど、ネプトさんなら師匠と呼んでも良いかもしれない。彼なら嫌がるとは思えないし。


「うむ、そのネプトという者の技量も確かに凄いが……3大秘薬とエリキシル剤を作れるアイラがその技術を習得したのは、まさに鬼に金棒じゃな」


「そ、そうでしょうか……?」


「謙遜せずともよい。お主も内心では分かっているじゃろう? もう少し、表に出しても良いと思うぞ」


「え、え~と……それはとても、有り難いことなんですが……」


 堂々と表に出すのはやっぱり恥ずかしいというか……冗談半分や、煽ってきている相手に言うのは全然、問題ないんだけどね。


「しかし、売り上げも更に爆上がりしているようじゃな。わらわも自分のことのように嬉しいぞ」


「ありがとうございます、オディーリア様」


「ふふふ、本当に大きくなったな。アイラよ……」


 う~ん……意味深な発言がまた来たわ。前々から思っていたけれど、私とオディーリア様の関係ってなんなんだろう? 真面目に聞くのは怖い気がして今まで避けていたけれど……。


「しかし、売り上げがさらに加速するのならアイラよ。我が五芒星の守りを最大にする必要がありそうじゃな。今後、オイゲン商会がどのような手段に出てくるのか、見当がつかないからの」


「オイゲン商会……」


 オディーリア様は以前に、私の身を案じて五芒星の守りを付けてくれた。その時はオイゲン商会なんて、名前すら出てなかったけど。本格的に私の身に危険が及ぼうとしているのかもしれない。

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