表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

104/286

104話 オイゲン商会 2


「えっ、オイゲン商会?」


「うん、知ってる? エミリーは」


 私はイノセントの二人と別れた後、私は早速、向かいにあるキースファミリーに行った。相変わらずの商売繁盛っぷりだったけど、暇を見つけて話しかけている。


「結構、悪徳な商会なんやろ? 半強制的に自分らの傘下に狙った店を入れさすとかなんとか」


「やっぱり、そうなんだ」


「やっぱり、て誰からの情報なん?」


「イノセントっていう冒険者ランキング1位のチームからの情報だけど」


 イノセントの名前を出すと、エミリーはぎょっとした表情を見せていた。この子はいちいちリアクションが面白い。わざとオーバーにしている節はあるけれど。


「とうとう冒険者ランキング1位のチームまで来たんか? 凄いな、あんたはホンマ……」


「いや別に、今回は私が来てくれって頼んだだけだしさ」


「ほほう、顧客の数を増やす狙いやな?」


「それもあるけど」


「こいつ~~~! あこぎな商売しよってからに~~!」


「ちょっと、くすぐったいっての!」


 冗談半分でエミリーがじゃれて来たので、私はすぐに振りほどいた。


「冒険者ランキング1位のネプトさんは錬金術士なのよ。だからまあ、今回は話が逸れちゃったんだけど、いつか教えを請えればなと思ってるわけ」


「ふ~ん、そうなんや。なかなか面白そうやな、その時はウチらも呼んでな」


「興味あるんだ?」


「そりゃ、ウチもローランドも錬金術士やしな。上達はしたいと思ってるしな!」


「それもそっか。わかったわ、その時はまた連絡するから……オイゲン商会には気を付けてね」


「ん、お互いにな~~」


 私達はそこで別れることにした。エミリーもローランドも忙しそうだったし、あんまり長居するのも悪いしね。よし、次は……オディーリア様かな?



---------------------------------



「オディーリア様、こんにちは」


「おお、アイラではないか。こっちへ来るが良い」


「はい、失礼します」


 私はその後、裏通りのオディーリア様の店を訪れた。今はお客さんは居ないみたいだけれど、結構な売り上げを記録しているのは知っている。


 私の護衛をしてくれている五芒星の3人はそこで、インビジブルローブを外して姿を現した。


「ふむ……なかなか、護衛は役に立っているようだな」


「はい……」


 と、私が肯定しかけた時、五芒星のエメルさんが先に声を出した。


「いえ、私達はグリフォンの前には成す術がありませんでした……自らの力のなさを実感しているところです……アイラ様も防御石がなければ、どうなっていたかわかりません。護衛として失格です……」


「ふむ……そうか」


 まさかのタイミングでの、グリフォン討伐反省会が始まったみたい……。まあ、オイゲン商会の話はそんな一刻を争うわけでもないし、私は状況を見守ることにした。

もしよろしければブクマや評価、感想などいただけますと、大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ