20/20
幸せなことを罪だと感じてしまった瞬間
2010/5/14執筆
通夜の岐路を独り歩く。たったひとりの愛娘を亡くした貴女に何の言葉も掛けることが出来なかった。
「ただいま」
だるい右手で玄関の扉を開けると真っ赤な目をした息子が駆け寄って来た。
「お帰り。あかりのお母さん、大丈夫だった?」
私はそう言う息子をしげしげと眺め、幼い頃のように息子を強く抱きしめた。察してくれた息子も無言で私を抱き返す。
息子が生きていることにほっとしている。そんな自分を酷い奴だと思ってしまった。
2010/5/14執筆
通夜の岐路を独り歩く。たったひとりの愛娘を亡くした貴女に何の言葉も掛けることが出来なかった。
「ただいま」
だるい右手で玄関の扉を開けると真っ赤な目をした息子が駆け寄って来た。
「お帰り。あかりのお母さん、大丈夫だった?」
私はそう言う息子をしげしげと眺め、幼い頃のように息子を強く抱きしめた。察してくれた息子も無言で私を抱き返す。
息子が生きていることにほっとしている。そんな自分を酷い奴だと思ってしまった。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。