87 光泰 失態をする
僕は、織田信長に挨拶に向かう準備をしている。
医坊?「倒れられたそうで、これはよく効く薬でございます」
光泰 「親切にすまぬのう。後で飲む故、そこに置いてくれ」
確かに倒れたが、ただの寝不足だったからな。
薬は貰っておくか。買うと高いから保管しておこう。
二条城にて、
信長「大事無いか」
光泰「おかげさまで無事で御座います」
信長「しかしお主、豪胆な男よのう」
ん!もしかして本能寺で本能むき出した事知っているの?。
光泰「はて?何のことで御座いましょうか?」
信長「わしが若い頃、抹香を投げつけたより、派手にやらかしおって」
信長は父親の葬式で位牌に抹香を投げつけている。
僕は、父親を殺して葬式をあげる前に、同じ寺で結婚前に女の子とHしている。
両方、仏を恐れぬ所業だが、僕に勝てる人がいるだろうか?
これで寺を燃やしたら、極悪人の仲間入りである。
信長「これからは、泊まり難くなったのう」
光泰「名が宜しく有りませぬ、
本能などと寺には相応しく御座いませぬ」
信長「ならばお主なら、なんと変える」
そうきたか、寺の名前は余り知らないからな。
光泰「父上が亡くなられた場所ですので、金冠寺は如何でしょう」
信長「・・・意味が解らぬ(金柑?)」(注:金柑頭は司馬遼太郎の創作)
光泰「もしくは禿光寺」
信長「お主は阿呆じゃな(もしかして励んだからか?)」(下品な意味)
この後のスケジュールは、
まず、亀山城がまだ開城していないそうなので、黒田官兵衛と共に説得に行く。
秀吉の弟の羽柴秀長が、京に一日遅れで到着して連絡してきた。
僕のお供は従軍していた、斎藤利康君と藤田行政君に同行してもらう。
この二人とは、アレ以来まだ会話をしていない。
現在、明智家所有の城は坂本城以外、羽柴軍に囲まれている。
与力達の城は一部を覗いて、羽柴秀吉に従っているそうだ。
妻木城は美濃なので、まだ連絡が届いていない。
黒田「一色家には困ったものですな」
一色家は、与力としては新しく、長岡忠興の妹が嫁いでいた。
光泰「明智に義理立ている訳では無いはずで御座いますが」
一色家が味方に成ったのは最近である。
黒田「時勢も読めぬ、阿呆なので御座いましょう」
黒田官兵衛の分析では、
丹後弓木城の一色義定は、謀反の情報を、罠だと思っている様である。
知らせに来たのが羽柴軍で、足利家に連なる名家でもある一色家は、
下賤の者だと罵っている秀吉を、全く信用していない。
黒田「これからは、頭の回るものが、上に立つ時だと解らぬのかのう」
羽柴秀吉は、特別頭が良い訳ではない。面白い小さなオッサンである。
知能では、黒田官兵衛と羽柴秀長の方が上である。
光泰「私は面識が有りませぬので、
一色家は長岡家にお願いして下さいませ」
一色家など無視だ。自業自得だ。自分達だけで頑張って下さい。
光泰「亀山城の様子は、如何で御座いますか?」
黒田「城代の十兵衛様には判断が、むつがしゅう御座いましょう」
光泰「ハァ↘~、兄上の説得は、私の役目で御座いますか」
黒田「殺されるやも知れぬのう(笑)」
光泰「お止め下され、縁起でもない。その時は、化けて出ますぞ」
黒田「わしは、ものの怪の類は信じておらぬ」
もし死んだら枕元で、ようかい体操第一を踊ってやる。(17話の歌や踊りはコレ)
亀山城に付いた。夕方になった。
強行スケジュールである。秀吉達は城外で待機する。
光泰「兄上は無事か?」
武市「十兵衛様は、無事では御座いますが・・・」
光泰「まさか、誰か腹を切った者がおるのか?」
武市「傅役の隠岐様が、亡くなられております」
光慶の傅役、隠岐五郎兵衛惟恒は親戚である。
明智光秀の叔母の夫、つまり僕の外戚の大叔父にあたる最長老である。
光泰「そうか・・ボケていたが、腹を召されたか・・・」
武市「いえ、知らせに驚いて、心の臓を抑えながら、
そのまま隠岐様は、起きられず・・」
光泰「そうか、苦しんで逝ったか・・・(隠岐が起きられず!)」
武市「十兵衛様は、御言い付けどおりに、皆で見張って居ります」
光泰「御苦労であった。皆を集めよ。わしが話をする」
明智光慶と、
近習の明智光近
斎藤利康と斎藤利光
藤田行政と藤田秀行
明智小五郎と、その傅役の藤田藤八(藤が多いな)
叔父の妻木範之
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光泰「父上は、謀反を起こし亡くなりました。
討ち取ったのは某で、御座います。
お恨みならば、私めをお切りくださいませ。
ただ、私を殺めた場合、明智家はお取り潰し、
皆殺しにされる事でしょう。
その御覚悟が有る方は、どうぞお好きに」
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沈黙が長い・・・。
そうか・・僕、この子達の父親を殺してしまったのか・・・。
あれ・・涙が出てきた。先に言わなくてはいけない言葉がある。
小五郎「(小声で)泣き上戸?」
藤八 「(小声で)お静かに」
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光泰「あ・・(グスン)兄上・・も・・(グェ)申し訳、ご・ございまぜぬ(グスン)」
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誰か返事して。小五郎以外・・
光慶 「だいそれた事をしておるのに、泣くでない。
悪いのは父上じゃ。皆も、恨むなら父上にせよ」
光泰 「じがじ、なぜ兄上が(グスン)腹を切らねば成らぬのが(グスン)
私にはりがいでぎまぜぬ(グスン)」
光慶 「仕方あるまい、それが武家に生まれた定めと言うものじゃ」
光泰 「あにうえっ申じ訳ゴザイマセヌ」
光慶 「もう泣くな。見っともない」
光泰 「変われるものなら、変わってあげたい(グスッ)」
光慶 「武家に生まれた、嫡男としての定めじゃ」
光泰 「こんなに可愛いて小さい弟が、腹を切らねばならぬのか。
納得いきませぬ(グスン)」
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光慶「今、なんと言った?」
光泰「???腹を切らねばならぬのか、ですか?」
光慶「おぬし・・わしの事を、可愛いて小さい弟と言っておらぬか」
・・・!
光泰「あ!!」
光慶「あ!では無い!そうか、今までおぬしの様子が、何故おかしかったのか、
要約解ったわ!!そうか、弟だと思うておったのか」
しまった。とうとうバレた。
僕は光慶を、兄だと思った事は一度もない。
完全に弟、可愛い子供、小さい児童だと思っていた。
光慶「よし、十次郎兄上、嫡男として腹をお切り下され」
光泰「嫌で御座います。腹を切る役目は、十兵衛兄上が行なって下さいませ」
光慶「さっきと、言っている事が違うではないか!!」
光泰「腹を切れなどと、言うからで御座いましょう」
光慶「おぬし・・死ぬ気など、ちっとも思っておらなかったな」
ギック!!バレた!
そう、死ぬつもりなど思っていない。
全部ハッタリ、ハッタリ君である。
もし、誰かが僕を殺そうとしたなら、すぐ逃げた。
毎日、ランニングしていたのは、この為である。
光泰「ナニノコトヤラワタシメニハワカリマセヌ」
光慶「変な口調で言うな!!」
その後、亀山城は開城した。
黒田「やけに、時間が掛かったようですが、なにか有りましたかな?」
光泰「兄上の説得を、手こずりまして、申し訳御座いませぬ」
嘘である。
本当は、すぐに開城すると、見られては良くない物が、沢山あった為である。
それは、後日話そう。今はそれどころではない。
光慶の生き残り大作戦を、考えねばなるまい。
連続投稿してすみません
本能寺の変の原因を何処に挟むか検討中




