24 十次郎 わざとらしい
十次郎「乙寿丸、面白い物を作ったぞ」
竹とんぼを飛ばしてみた。
乙寿丸「あにうえ、たかいたかいです」
うん、喜んでるな。
初菊も驚いてる。
十次郎「初菊にはこのような物を用意したのだが」
女の子が喜ぶプレゼントを考えた。
花にするか、お菓子にするか、小物にするか、
花は、邪魔になりそうだし、
京子姉さんと同じように、スイーツでもよかったが
初菊の趣味はお菓子作りだ。どうせなら一緒に作りたい。
十次郎「髪飾りを作ったのじゃが、どうだろうか」
初菊 「私には、勿体のう御座います」
髪飾りは、ヨーヨーの部品のついでに、発注しておいた。
デザインは、猫の顔をデフォルメした物。
十次郎「遠慮するでない、竹とんぼを作ったついでじゃ」
(初菊のプレゼントが本命だが)
初菊に髪飾りを二つ付けて、髪型をツインテールにしてみた。
十次郎「どうじゃ可愛いであろう」
乙寿丸「かわいいです」
初菊に鏡を見せた。
初菊 「恥ずかしゅう御座います」
真っ赤な顔して照れている。
倫子 「十次郎、いやらしい顔をしてますよ」
にやけた顔を、倫子姉さんに見られた。
十次郎「可愛いらしいでしょう」
倫子 「私には無いのですか」
十次郎「ありますよ」
本当は用意していなかったが、初菊が猫を嫌いかも知れないので、
別のデザインも注文しておいた。
十次郎「姉上には花の髪飾りを用意しております」
倫子 「付けてくれますか」
ツインテールは、似合いそうにないので、ポニーテールにしてみた。
十次郎「お美しいです、姉上」
倫子 「あら、初菊とは違う髪型ですね」
十次郎「姉上には、気品がありますので、こちらの方が似合うかと、
乙寿丸もそう思いますよね」
乙寿丸「あねうえ、きれい」
倫子 「あら、そうですか」
倫子姉さんは満更でもない顔をしている
十五郎「なにか面白い事をしているのか」
ヨーヨーをしながら十五郎がやって来た。
乙寿丸「あにうえ、それはなんですか」
十五郎「ヨーヨー独楽と言う物じゃ」
ヨーヨーを乙寿丸に渡し、遊び方を教えてる。
倫子 「新しい玩具ですか?」
十五郎「十次郎に貰いました」
いかん、これはねだられる。
乙寿丸「あにうえ、これほしい」
十次郎「もう頼んでおるから、もうすこし待っておれ」
乙寿丸「はい、あにうえ」
乙寿丸は、素直で良い子だ。
倫子 「私には無いのですか?」
十次郎「ヨーヨー独楽がほしいので?」
倫子 「欲しいのう~」
十次郎「わかりました、用意させましょう」
倫子 「楽しみですね~」
ポニーテールにヨーヨーか、どこかで見たことがある気がする。
ちなみに初菊は、ずっと真っ赤な顔をしていた。




