私と推しとカップリングについてだと思っていたのに3章導入に乗っ取られている問題
最後!
BLないです。
サブタイの通りなので飛ばさない方が良きです。
「これでも俺、忙しいんだよ〜?最近ちょっと色々あってね……聞きたい?」
「バイバイ」
どうせくだらないことだよ、私知ってる。何人の女の人と関係を持った〜だの、明日は何人とデートだ〜だの。そんなことばっかり。
だから私そういうのは地雷だと!他人の恋愛話などどうでもいいと!!推したちが幸せになる方が重要だと!何度言いたかったことか。雑食にも限度はあるのだよ。
「ああちょっと。あのなんだっけ?リウちゃんと友達の……そうだ、ロゼくん。あの子可愛いよねぇ。女の子みたいで。あの黒と見せかけての暗い赤髪は俺好きだなぁ〜。そのロゼくんにも関係することだし、聞いといて損はしないよ〜?」
ロゼに?チャラ男とロゼの関わりってなんかあったっけ?
あ、なんか宗教がなんとか言ってたような……気がしないでもない。
前世だって無宗教、この世界でも神は信じられているけれど宗教はそこまで大きなものじゃない。だから宗教の話されてもあんま気にしないんだよね……。
まあ、日本よりは浸透してるけど。節目の礼拝とかそういうのくらい。だから信者って言われる人たちは信仰心がものすごく厚い人たちで、まあ、あの、色々おかしいらしいよ。影で狂信者だなんて言われてるし。
「一言で済ませて?私が穢れる」
とっくに穢れてる気はしますが。そこはまあ言わないでください。
「悲しいよ、そこまで嫌われてるなんて。ルス教って知ってるよね?そこそこ大きい宗教。ロゼくん入ってるやつ。ご両親が熱心な信者さんでさ〜。で、今さ、とある闇属性の人物を追ってて。隠れてくれてれば良かったものを、一般人に危害加えたらダメじゃん?だから────」
「長い。あなたのターンはしゅ〜りょ〜。ではサヨウナラ〜」
一言って言ったのに。いつも思うけどこのチャラ男、ほんと話長い。さ、帰ろ。
「あっちょ、すぐ終わるから!」
「早くして?大人の遊びやってるからアホすぎて言葉も理解できないの?」
「言葉責めか〜無視される方がいいな。放置っていいよね。あ!行かないで。でね、ルス教なんだけど。信仰対象の光属性の人物に1人、大司教がやられちゃって。周りにいた多くの信者たちも一緒にね。上はもう大混乱。主の意志は?主の考えは?主のお言葉はないのか?主は闇を肯定しているのか?って。そういうので忙しくって〜。あ、俺ルス教関係者なんだけど知ってた?」
知らない。ロゼがそういうのはなんとなく知ってたけど、宗教についてはさっきの通りだし。入らない?みたいなこと言われた気がするなぁ。断った。
このチャラ男もルス教か。信者かな?ならおかしな言動も頷ける。
「大したことじゃない。じゃね。もう一生会わなきゃいいな」
お隣さんだからそれは無理なんだけどね。
宗教がどうたら〜て話されても私の世界はこの身の回りだけで完結されているから、この星(そもそもここは星なのかな?地球と変わらない?)の表す世界はどうでもいい。私のこの世界が脅かされなきゃ。
私は!私の!推しと推しが幸せに笑って生きてくれる世界を作りたい!
「またね〜。おばさんに夕食誘われてるから今夜また会うよ。その時もっとお話ししようか」
……したくねー。
チャラ男、3章に出てきそうな雰囲気なのに名前が出てきていない問題。
次話から3章です。
村から少し広がったと思ったらもう世界です。
よろしくお願いします。




