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隠し攻略ルートは悪役の私!? 〜乙女ゲームの悪役に転生しましたがヒロインから女神と崇められています〜  作者: 絡鎖
第2章 悪役の私が村を出て旅してる。

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シスコンは制裁を始める

次でたぶんシン視点終わりです。

ユーラから連絡があって30分くらい経ったか?まだまだ早朝って言える時間だな。


で。


なぜか、村でローズに付き纏っていた女がいた。長かった髪は短くなっていて、何か雰囲気が違うがあの女だ。


「私1人で充分なのに!……いや、でも相手はでっかい宗教だから……うん、来てくれて心強いです、お兄さん!」


「……そもそもなんでお前いるんだ……」


村からずっと付いてきていたらしい。


なんで付いてきたのかは知らない。ミーシャの話によると、ローズを守っていたらしいからまあ許そう。俺の代わりをしてくれていたということだから。


認めるかはさておき。


「今はるーくんが女神を、違う、ローズちゃんを見ていてくれてる。アレクはルス教の司教を追ってる。そして私は信者共の動向を追っています!何か変な動きがあれば困るから」


アレクまで来てるだと。村長は許したのか?あいつ一人っ子だぞ。


まあそんなことよりローズだ。


「ローズはどこに?早く行かないと。まだ連絡もない」


「まだ出発してないと思います。野宿の時はいつも朝遅いんだよね。あ……でも昨日のことがあったから少し早く行動してるかも?ルス教はまだローズちゃんたちの場所掴めてないみたいだけど、そうですね。まあ?私の結界は完璧だから見つかるなんてこと絶対にないけど?あんな小さな範囲だし?でも、お兄さんは結界のプロなわけですし。心配なら張り直した方がいいかもですね」


こいつがローズのために結界を?


確か、こいつは風属性だったはず。主3属性の水風火の中では確かに結界魔法が向いている属性ではあるが、絶対なんて自信どこから来るんだ?


ていうか、ローズはなんでこいつ着いてきてるの許してたんだ?


「シンさん、シーナさんの結界すごいんですよ。私を守っててくれたのもシーナさんのですし!あそこに隠れるまでシーナさんが着いてきてくれて、何人かに会ったんですけどシーナさんを見るだけで私認識されなくて!!ものすごくないですか?」


なるほど、ローズに隠れて付いてきていたのか。それほどの実力があるなら俺の代わりと認めてやるか。俺ほどじゃないけど。


……俺ほどじゃないのに代わりって言えるのか?


「なるほど。ならルス教の対処が先だ。殲滅する」


「そんなことしたら逆効果じゃない?もっと躍起になるかもしれないですよ?」


「光を信仰するんだ、光にやられたら間違いだと思うだろ。神罰だ。……そうだ、丁度いい」


こいつ金髪だし、女として結構顔がいい。なら使えそうだな。


「お前、俺と来い。天の使いだとかなんとか言って俺の合図に合わせて動くんだ。神罰をルス教へ」


あの宗教、そういうの信じるからな。俺が子供の頃くらいの時に、身勝手な光属性の女が聖女とか言われて崇められてたらしいけど、文献で読む限りあれはただの我儘女だ。女が気に入らない者には死を。好きな男はみんな魔法かけて認識を変え、女一筋にさせる。


そんなことを許すくらいなんだから俺がやろうとしてることは本当に神罰だって思うだろ。


「それいい!やる!神罰をルス教へ!」


こいつもやる気だし。






◼️◼️






ミーシャはシーナ(名前で呼ぶのは不本意だが、仕方ない)が抱えて飛び、“るーくん”とやらの所へ連れて行った。


シーナが戻ってきてから俺たちは行動を開始した。


「その服駄目だな。天の使いっぽさない。確か白い布があったはず……ほら、これ被っとけ」


「天の使いっぽさ……あ、じゃあその布巻いてこれ巻きつけて……」


着ている服の上から俺が取り出した布を体に巻きつけ、近くの木に巻きついていた植物の太いツルをブチブチと引き千切り、またそれも巻き付けた目の前の女は野蛮人……いや、まあいいんじゃないか、普通ではない姿ではあるから。


そんなことをしながら移動する内、前方に数人の者の気配があるのを察知した。


「いるな。よし、準備はいいか?なんかそれっぽい言葉考えとけよ」


シーナの体の周りにフヨフヨと浮かぶ光を発生させる。うん、それっぽいな。


「男っぽい方がいいかな、それとも女?どっちですか?」


「どっちでもいいだろそんなの」


髪が短いからな。あんまり女らしいとおかしいかもしれない。


まあ光魔法使ってりゃなんとかなるだろ。


「じゃあちょっと制裁してきます」


シーナは上から降りてくる演出にするようだった。巻いた布をはためかせ、飛び上がる。


信者たちはお揃いの真っ白な服を着て固まり何か話している。


内容は……ローズだな。穢らわしいだとか言ってやがる。人の妹の悪口言いやがって……。


「ふん……今その口を閉じさせてやる」


そろそろシーナが降りてくるはずだ。丁度いい感じに光を発生させて……と。


『光の信者よ……貴方達は主の思いに背きました。よって罰を与えます』


俺が発生させた光の中を、シーナがゆっくりと降りてくる。光に反応した信者達はシーナを見るなり、慌てて跪いた。


『るっ、主ルス神!?』


『主がわざわざ貴方達の前にお姿を表すことはしません。私は主のお言葉を伝える代行者……そして主の代わりに神罰を実行する者。受けるがよい!主の怒りを!思いに背く行動、到底許されるものではない!』


勢いよく頭上に上げた手を振り落とす。シーナのその動きに合わせ俺が魔法を使う。


「【光による神の裁き(ラース)】」


白熱の演技だな。これなら全滅させられる。




おかげさまで総合評価1000行くことができました。今まで読んでくださりありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!

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