表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隠し攻略ルートは悪役の私!? 〜乙女ゲームの悪役に転生しましたがヒロインから女神と崇められています〜  作者: 絡鎖
第2章 悪役の私が村を出て旅してる。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/251

私、前世は地球の日本生まれでした。

いいところですがユーラ視点。ただの語りです。

 僕は前世の記憶がある。


 前世の僕は私だった。ああそうだ、女性だったんだ。地球の、日本で生まれて育った私は日本のオタク文化に触れ、どっぷり浸かった。アニメ、ゲーム、ラノベ。広く浅く好きなものだけ楽しむ。それが私。


 乙女ゲームはやったことがなかった。ただ、好きな絵師さんがやっていて気になったからやってみただけ。初めてやったゲームは気恥ずかしくて微妙だったけど、絵は綺麗だったしストーリーもそこそこ面白かった。


 それからちょっとずつ乙女ゲームに手を伸ばしていった。気恥ずかしい気持ちは何度やっても変わらなかったけど、なぜかしていた。


 後、乙女ゲームをするとカッコいい男が見られることが前世の私には高評価だった。


 今の僕は僕であって、前世の私を思い出したとしてもそれはただの記憶。なんというんだろう。僕が主体で私が融合したような感じ。だから別にカッコいい男がどうとかいうのはもうどうでもいいかな。


 シンを見たって、『本当によくできてるなあ、中身は別だけど』って思うだけだし。


 シンの妹のローズが転生者だとしても、害はないようだからどうだっていい。あのゲームのローズと今のローズは全く別。常識がわかる人だ。シンが溺愛するくらいなら、僕の大切な弟だって任せられる。


 1つだけ心配なことがある。


 ローズの使う魔法の属性は闇だ。この世界で闇属性の魔法の使い手は疎まれるを通り越して恐れられ、嫌がられ、忌避する対象になっている。そしてその認識は僕も変わらない。


 いくら前世の記憶があったとしても、それは記憶に過ぎないのだから。


 シンの溺愛する実の妹ということで信用はしているけれど、僕の認識がやっぱりやめておいた方がいいのではと思ってしまう。ラクスだって知っているのなら嫌だと言うはず。


 言わないということは、秘密にしているということ?


 一緒に旅している人たちがいるときいている。流石に魔法のことは知っているだろうけどその人たちはどう考えているんだろう。


 でも、もう頼んでしまった。あの時はまだ前世をきちんと思い出していなかったから、ローズが闇属性の魔法の使い手だなんて知らなかった。


 一度、頼んだのは僕だ。属性を抜けば悪い所はない。なら、仕方ない。僕は、彼女の魔法の属性は知らない。そういうことにして目を瞑ろう。


 転生者だとしてもシンの妹なんだから、性格だとかに悪い所はないはずだ。ラクスは結構人嫌いが激しいから、嫌だと思った相手に着いて行っていいか、なんて言わない。


 そう考えると前の仲間の人たちは嫌になったから置いてきたのかな。女がどうとか言ってたから、女性問題か。恋愛かな。羨ましい。自分も周りも恋愛からは程遠いから、聞きもしない。


 どんなものなのか少し気になる。



 まあともかく。


 彼女のことは仕方ないと割り切ろう。今更だしね。僕は僕で生きることを楽しもう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ