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隠し攻略ルートは悪役の私!? 〜乙女ゲームの悪役に転生しましたがヒロインから女神と崇められています〜  作者: 絡鎖
閑話 ここまでの振り返り&小話

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その頃彼女らは

サブタイ通りです。2人です。長い名前の彼女……フィオ(フィオラフィフシルア)は悩みましたがやめました。需要ありそうなら書くかも。

私はとある国の貴族の娘。周りには【氷鉄の魔女】だなんて不本意な呼び名で呼ばれることもあるわ。


少し前に、騎士団員の1人が病気で帰省したわ。ええ、シンよ。


もちろん彼のソレは嘘でしょうね。流行病とはいえ、すでに治療法は出ているし光属性の彼ならば自分で治癒できてしまうはずよ。私はできたもの。それに薬が必要なら国が出してくれると思うわ。彼のこと、手放したくないはずだもの。


彼が居なくなってからは城の方はだいぶ騒々しかったわね。何度か足を運ぶ機会があったの。王子様とその婚約者様にお呼ばれ(強制招集)されて。


最近になってようやく落ち着いたけれど、当時は大変そうだったわ。本当にそうなのか、実家はどこなのか、だとかで。


笑ってしまうわよね、彼、病気らしいけれど誰も病気の状態の彼を見ていないし、上司にも何もいうことなく消えたんですって。同僚の方々が疲れ切った顔して城の廊下を歩いているの、見かけたのよ。かわいそうになってしまったわ。それに彼の実家の村の場所を誰も知らないの。ただ、どこかの村出身というだけで。


ま、光属性の上に実力があるのならそんな些細なこと気にされないわね。


彼、どこへ行ったのかしら。おそらく……いえ、確実に妹さん、ローズの元よね。


村を出るとか言っていたわね、今どの辺りを旅しているのかしら。もし彼が戻ってきたら聞いてみましょう。考えてもわからないものね。


それに今私はそんなことを考えている場合ではないの。


そう、弟。可愛い弟のことなの。


最近弟がやけに私に引っ付いてくるのよね。少し前は「ねぇさまねぇさま」ってクマのぬいぐるみでも抱きながら着いてくるだけだったの。


可愛かったわ。私とは違って、淡いフワッフワの金髪を両親から受け継いでいるのよ。可愛い。この世界写真ないのよね。似たような魔道具はあるのだけど。どれだけスマホが欲しいと思ったことか。とりあえず心のシャッターで連写したわ。


いえ、そういうことじゃないの。最近ね、最近は姉上って私のことを呼びながら、私が誰か他の男性といようものなら即「姉上、この野蛮な男……ごほん、失礼。この見苦しい男は……いえ。この方はどなたでしょうか?」なんて言って私に抱き着いてくるの……。


可愛いのよ?でも、この前部屋でブツブツ言ってるなぁ、と思ってたら「……そうだいっそのこと姉上を監禁してしまえばいい!僕に魔法の才は姉上ほどないから、魔法は使えないけれど魔道具作りならできる。よし、とりあえず魔法を使えないようにする魔道具を作ろう。その後で姉上が快適に過ごせる部屋を作って……姉上が居なくなるとアイツらがうるさく言いそうだな……消すか」だなんて言っていて。


冗談よね。あの子の口から監禁だなんて言葉が出てくるなんて。……冗談だと思いたいわ。






●●






私、腐女子です。前世は絵描きでした。


世界は薔薇色、素晴らしい日々です。


「駄目、描き直し!」


素晴らしい日々なんです。


「またですか、先生?明日の昼までには製本まで終わらせないと間に合わないのでよろしくお願いしますね」


こんな日々にしたのは自分です。


この世界で紙は貴重。だから本だって高い。でも、でもね。私、チート能力貰ってたんです。つい最近まで忘れてたんだけど、転生する時によくあるラノベらしく神さまっぽいのに会って貰った力。


それも!無限紙製造&本製造!


だってこの世界に転生したらお絵描き好きにできそうにないし、上質な紙高いって言うから。そうなれば印刷所なんてないだろうし、それやだ〜って駄々こねたんだ……そしたらこれ。


紙を作り出し、まとめて念じることで本にすることができる。何冊でもいけるよ!自分で作ったことのある本なら増版だって可能。


それを生かして漫画なんてものを異世界に取り入れたんだけど、なんか。なんか評判になっちゃって。最初は紙を作り出すから〜なんてので国から王にだけ仕えて紙を作るように言われたり、その力を狙うような悪い人から狙われたりしたんだけど有名になりすぎちゃったからね。居なくなったら民が怖い。


紙がそれだけ貴重ってことなんだけどさ。


ただ今国の保護にて漫画描いてます。本作りまで1人でやってるけど。売るのは国がやってくれてる。流石にRは無理だから裏でこそこそ売ってるよ。発禁になる。


まあ国に保護されてるから、流石にそれでBLだけ描くのもなぁ、ってなって地雷であるNLも描いてみた。悪くない出来だと思う。めっちゃ評判良かった。今度GLもいってみるか。ぜーんぶいけます全部喰うよ!みたいな。



そんなこんなで腐女子の私は異世界にBL文化を取り入れたのだった。


(内緒だけど貴族とか、ソッチの人は結構いるみたい。太ったおっさん(貴族)にビクビクしながら連れられてた少年この前見たから。当然、声かけたよね。


『え?行為?行為ですか?行為ですね?恐れながら話のネタのために見学させてもらっても?え?駄目?なんで?行為でしょ?ねぇねぇ私あの今話題の絵物語の作者なんです、是非是非見せて。お金はいくらでも払えるよ……あれ?どこ行っちゃったの?少年、あの人は……』


交渉の途中で消えたから残念。異世界生ソッチの事情は見られなかった。その少年は今私のスケジュール管理をしてる。まだ幼いはずなのにめちゃくちゃしっかりしすぎてて辛い。いくつだ、君。先生、って呼ぶ声変わり前の声が最高)






そういや最近あの隣のチャラチャラした男見ないな。居ないのは嬉しいけどここまで居なかったの始めてで逆に怖い。何も無ければいいけど……。

魔女さんの名前はオフクリスタルアです。

腐女子さんはリウです。

忘れてましたが。

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