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隠し攻略ルートは悪役の私!? 〜乙女ゲームの悪役に転生しましたがヒロインから女神と崇められています〜  作者: 絡鎖
第3章 悪役の私の兄が世界的な宗教をひっくり返す。(予定)

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第47話 決戦前夜……ですか?

完全復活とはいかないけど、気分は戻りました。


「良かったわ、ローズが元気ないとイライラしてくるの。なんでかしらね?」


「えっ……なんか本当にご迷惑をお掛けしました……」


「あれじゃないですか?あれは、セネルさんにも言われたことじゃないですか。だから思い出してイライラするみたいな?」


「そうだわ!それね!ローズにイライラしてるわけじゃなかったもの」


変に気を使うでもなく話してくれるのは本当にありがたいと実感した。壊れ易いものを扱うようにされたらそれこそ罪悪感で潰れてしまいます。


全く使われないわけじゃない。ミーシャは、言葉を選んで話しているのがわかるし、セネルもいつも以上に私を伺いながら話してる。話す言葉からはそんなこと感じないけど、態度がそう。でもこれはいいことかな。迷惑をかけたのは私。罪悪感を感じていないということはあり得ないから。


「そういえばエスペラールさんはどうしたんですか?いつも帰れば絶対にセネルさんの所にいるのに」


「今日はね、私1人なの。1人じゃ、無いんだけど。エルは今日大事な用があって帰れないから、ローズかミーシャの所へいてって言われてるの。だから夜はどっちかといさせてね?確か、協力者のところへ行く、って言ってたわ」


エスペラールが居ないなんて珍しい。いつも絶対にセネルの近くにいるのに。一晩離れるなんてことあるんだ。


協力者って誰だろう。私たちの、ならシーナたちだろうけどエスペラール個人ならわからないな。でも他にいる?この国の人が考えを変えるとは思えないし、シーナたちだろうな。この国に入ってるのか知らないけど。


「わかりました!セネルさん、今日は私と寝ましょう!エスペラールさんも居ないですし、少しだけ夜更かししてお話ししませんか?……お姉様がいないのは悲しいですけど、仕方ないですし。私セネルさんとしたいことあるんです!」


私は兄さんの側から離れられないからね。これも本当に申し訳ない……。


「わかったわ!ふふ、楽しみね!私、本で読んだことあるのよ、夜に女の子達で集まって話すの。……森の中焚き火を囲んで、生贄の血を飲んで、だったかしら?いえ、ベッドの上ね!そんな物騒なことするわけないもの」


それは魔女の集会じゃないかな。なんでそんなの読んだんだ。よくエスペラールは許したな。


「ああごめんね、遅くなった。風呂場へ行ったのに拭くものを忘れちゃってさ。シンくんは……寝ちゃってるか。疲れるよなぁ、ずっと結界張りっぱなしで、気も張ってるし……」


ナラルさんが部屋へ入ってきた。


髪がまだ濡れてるからそのまま慌てて来たんだろうな。


「あ、今起こします。ナラルさん来てまだ寝てたら起こしてって言われてて。兄さん。ナラルさん来たよ」


「……ぁあ。うん。……うん、うん……よし。ありがとう。すみません、寝ちゃってて」


兄さんは少し声をかけるだけですぐに起きた。ちゃんと寝られてるのかなぁ、私のせいで寝られてないのならどうにかしたい。何か力になることをしたい。


「いや、大丈夫だ。シンくんは大丈夫なのかい?昨日からだいぶ疲れてるようだけど……何かあったのか?」


「はい……いえ。特に何もない……とは言えないんですけど。もう大丈夫なんです。だってあんな状態のローズに、自分が疲れてるから、辛いからって言う理由だけでいつもみたいに夜、こっそり抱きついて一緒に寝て癒してもらおうなんてできなかったんです。でももう少しは大丈夫そうなんで再開しようと思って。…………あ。言っちゃった。まあいいか」


良くないよ。


なんか時々暑かったり、兄さんに抱き締められてる夢見てたりしたのはそれが理由だったんだ。兄さん私より早く起きるから全く気がつかなかった。昨日はすごく深い眠りだった気がして、それだけ悲しかったのかなとか思ってたけど兄さんがいるから逆にいつもそこまで寝られてなかっただけじゃん。


ベッドは流石に別だけど、兄さんのベッド全然乱れてなくて、自分のと見比べて恥ずかしくなってたけどそりゃそこで寝てないのなら当たり前か……。


ナラルさん、それで納得しないで。あ〜それでか、って頷いちゃダメでしょ。


「で、本当に明日(あす)やる気なのかい?」


普通に話し始めちゃうし……。


「ええ。俺もこれ以上は待てませんし、時期的にも、今ある情報を見ても今日までが限度。……ノア、も、見つかりませんし。ノアは、多分……」


今までの空気はどこへ行ったのか、急に真剣な雰囲気になった。


時期?限度?


それに、ノア……。多分、なんだろう。ここでは言えないこと?


「ああ、そうだろうね。でもそれはあいつ自身でどうにかしてもらうしかない。もう成人しているんだし、いつまでも父親に頼ってられるわけじゃないからね。俺だっていつぽっくり逝くかわからないし。俺はいつでもいけるよ。シンくんさえ大丈夫なら、いつだって。……ローズ達はわからないけどね」


「……ナラルさんが良いと言うのなら、良しとします。ただ懸念があって……これは後で話しますね。じゃあ、ローズ。ミーシャ、セネル。明日ルス教を潰す。エスペラールへも言ってある。エスペラールは、協力者……ルフトとアレクの元へ行ってる。シーナはいないみたいだけど、あれは心配しなくても上手くやってくれるから大丈夫。ミーシャとセネルは一緒に行動して欲しい。明日、2人で国の門のところへ行ってほしいんだ。もし何か失敗したらすぐに逃げられるように。そんなことは無いんだけど」


明日。


ルス教を、潰す。


へっ?


「それで俺は彼等の所へ行けばいいんだったね?合流して、裏から手を回す」


「はい。4人……エスペラールとルフトと、アレクと。ああローズ、できたらミーシャたちと居て欲しい。でもそれだと見つかる。俺が行かないなんてことはあり得ない。だからごめん、俺と一緒に居てくれ」


「うん?うん。わかった、けど……」


急すぎて話についていけない。ミーシャとセネルもキョトンとしてる。


明日、ルス教を潰すんだって。え、どうやって?大きな事だし、もしかしたら大変なことになるかもしれないのに実感がない。


「……私、暴れられないのね」


兄さんとナラルさんが話す中、セネルのそんな言葉が聞こえてもっと実感なくなった。

ローズのナラルさんへの口調、ごく軽い敬語が混ざった感じです。一応長く一緒にいるので



どうやってルス教壊滅させるのかまだ考えてません。1日で考えます。シンが魔法でバーンだと思います。

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