表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隠し攻略ルートは悪役の私!? 〜乙女ゲームの悪役に転生しましたがヒロインから女神と崇められています〜  作者: 絡鎖
第3章 悪役の私の兄が世界的な宗教をひっくり返す。(予定)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

143/251

第42 何もかもがわからない。

1番最初にローズ視点で、三人称、そのあとノアです。

「うそ、うそ……なんで……?」


ノアのあの恐怖に染まった顔が目に焼き付いて離れない。


部屋の扉が、ゆっくりと閉まりパタンと乾いた音を立てた。みんな驚いているのか、部屋は静寂に包まれていた。







●●







薄暗い部屋。人よりも大きな筒状の機械が並び、低い駆動音が響いている。筒の部分はガラスでできていて、中には薄青の液体と、たくさんのコードのようなものに繋がれたヒトの姿があった。


機械は1つではない。部屋いっぱいに置いてある。その機械のほとんどにヒトが収まっているが、どのヒトも意識があるようには見えず、一部は死んでいるのではというような状態のものもいた。


その部屋で動いているのはただ1人、薄暗い中でも鮮やかに浮かび上がる金髪の男のみ。


男は薄っすらと笑みを浮かべ、目の前の空のガラスの表面をゆっくりと撫でる。


「かかった。……アハ、楽しみだなぁ」


笑みを深めると、男……エルピスはその場から消えた。







●●






夜の街は昼間のような喧騒はない。けれどまだ帰るには少し早い時間で、食事をしていたり二軒目の店を探していたりでたくさんの人たちとすれ違う。


そんな中を僕は早足で歩いていた。


「なんで……おかしい、なんで……?」


闇は悪だ。


意味もなく人々を襲い、命を簡単に奪う。人を人と思っていない。命なんてそこらにたくさんあるものだと思っているんだろう。


ローズは、闇で。


闇は、悪で。怖くて。


「なんで今まで……」


一緒にいたんだろう。あんなに怖くて恐ろしいもの、この国に存在しているというだけで怖い。いつ自分が殺されてしまうのか、どうやって殺されるのか。


そうだ、随分前の女性。あの女性は笑っていた。同じように楽しみながら、苦しめながら殺すんだろうか。それとも洗脳して自害させるかもしれない。


なぜ、親父は普通にしている?ミーシャは、なんで平気な顔して抱きつける?


シンは、光だ。光は闇を討ち全てを救う。


なのになんで闇を放っておいている?妹だから?だとしてもおかしい。ローズが洗脳している?エスペラールだってそうだ。彼はセネルに?彼女ならしそうだ。


おかしい、どうして今まで一緒にいたんだろう?あんな怖いもの、少しでも近寄るなんてしたくないのに。


いや……今まで僕だって普通に接することが……少し前から何か違う感じがしていて。特に最近の違和感は強い。


おかしい、何かがおかしいのは確か。でも何がおかしいのかわからない。


立ち止まる。何が何だかさっぱりわからない頭の中がごちゃごちゃしている。


一度目を閉じ、大きく深呼吸をする。


「すぅ……はぁ…………どうして」


すっきりした。


どうして僕はあんなことをしてしまったんだろう。怖い?悪?ローズが?セネルが?


彼女たちは怖くない。他の闇属性の人はどうだか知らないけど、ローズは怖くない。


胸元が熱い。あの魔道具だ。それが熱を放っているのかもしれない。


どうしてあんな気持ちになったんだろう。最近の僕はおかしかった。戻って謝らないと。


本当に何であんなことしたんだろう。一度本当にシンに何か診てもらった方がいいかもしれない。


ローズ、ローズは僕にあんな態度取られてどう思っただろう。ラクスの時のように怒っているのならまだいいけど、悲しんでいるのなら、ちゃんと謝らないと。ローズは強いけどでも



「みーっけ」



耳元で男の声が聞こえた。


この声、




視界が暗転する。


金髪の男でわかって…欲しい……欲しくない……どっちだ


深く考えず読んでください。深く考えず書いているのでそれで読めますほんと……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ