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隠し攻略ルートは悪役の私!? 〜乙女ゲームの悪役に転生しましたがヒロインから女神と崇められています〜  作者: 絡鎖
第3章 悪役の私の兄が世界的な宗教をひっくり返す。(予定)

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第23話 アルカーナは目前です。

とりあえずの最終目的地であるアルカーナ国が目前に迫りました。


「この森抜けたらすぐだよ〜。でもこの森、結構強めの魔物たぁ〜っぷり出るから気をつけてね。目前にして魔物なんかにやられちゃったらねぇ?」


「この森の大きさはどれくらいなんだい?」


「うん、抜けるのにどんなに早くても1日はかかるかな!こんな森に囲まれてるから秘密が多い国だとかなんとか言われてるんだけど。さ、行こか」


なんか今まで見てきた森より、暗い感じがする。感じ、なだけで気のせいかもだけど。


ルス教本拠地の国とか聞いてて緊張してるのかな。


「お嬢様、魔力を薄めて頂けますか。闇には魔物が多く寄ってきますので。もちろん結界は張りますが、確実な安全を取る方が良いでしょう」


「ええ、わかったわ。そうよね。ローズは苦手なんだもの。私も同じようにしてたらもっと濃くなるものね!うふふ、大丈夫。私ね、練習したの。だからもう完璧にわからなくできるのよ!私、役に立ってる!」


ターイナ国から出て兄さんとチャラ男と合流してすぐにセネルたちとも合流できた。セネルが何で逃げなきゃならなかったの、みーんな無くしちゃうのだってできたのに!って言ってたのをエスペラールに止められてた。


私もなー、周囲に出す魔力を薄くして闇だとわからなくするの、苦手だからってこのままじゃ駄目だと思うんだよなー。


普通の人には、相手の出す魔力なんてわからない。私だってわからない。でも、兄さんとかチャラ男とかわかるわけだし。後訓練をした人、つまりルス教の人たちはわかることがあるって。光属性の人はわかるって思ってた方がいいな。


魔力は空気中に存在する。それをそのまま使うことはできなくて、大抵は自分の体内に取り込んでから魔法として使う。体に魔力が溜まって、それを外に出して使う感じかな。だから体の中に魔力が無ければ外から取り込まないと魔法は使えない。


取り込んでもすぐに使えるわけじゃないから命に関わるんだよね〜。ここらへんがよくわからない所。外から取り込んでるのなら、すぐ使えそうじゃない?でも無理なんだと。だから体力、生命力の順に魔力の代わりになって使われちゃうわけだし。


取り込むのにも時間がかかるのかな。多分そうだ。


で、普段魔力が空になることなんてそうそうないから、体の内にある魔力が外に漂ってるんだって。兄さん談。漏れてるんじゃなくて、その場にあるって。それを察知することでわかるとかなんとか……。


その漂ってる魔力を上手いこと中に収めればわからなくできるんだけど、ちょっと理解できなさすぎて私はそれをできない。何、魔力薄めるって。実力を悟らせないためにもできた方がいいって兄さんにも言われたけどなぁ。


無理なもんは無理だ。


「……なぜ、そこまで詳しく知ってるんでしょうね?」


「何か言った?ノア」


「いいえ。何も」


少し離れた所にいるノアの方から声が聞こえた気がしたんだけど気のせいか。


ノアは薄い笑みを浮かべて私に返事をし、そのまま前に向き直ってしまった。なんか反応薄い。どうしたんだろう。体調悪いのかな。


「お、お姉様。私、足引っ張る気しかしないんですけど、今更なんですけど、私、こんな着いてきてて大丈夫なんですかね……?」


自分で決めたんじゃないのか、ミーシャ。本当に今更すぎるぞ。


でもまぁ、大丈夫じゃないかなぁ。兄さんいるし、思ってたより強かったシーナいるし。ノアとナラルさんだって結構強いよ?


うん、この場で弱いのって意外と私だけだったりするかも。セネルとエスペラールは言う間でもない。チャラ男?私より弱いってことはないでしょ。


ミーシャの属性、火なんだよね。結構えげつない魔法使うの。見た時引いちゃったのは秘密。私酷すぎる。闇と知って離れないでいてくれたのはミーシャ。それなのに引いちゃうって……いやでもそこまでのことをするミーシャも良くないか。これは本人がどうにかできる問題だもんね。


「兄さんいるし。大丈夫」


「ああ、心配するな。ミーシャはローズと一緒に守ってやる。ローズのこと知っても離れないで好きでいてくれてるしな。ローズのことを好きでいてくれてる内は守ってやる」


兄さん、ミーシャのことは結構気に入ってるみたいなんだよね。良いことです。


「まあ、ローズが危なくなったらローズ優先だけどな」


「当たり前です!シンさんがいるのにお姉様に何かあるなんて許せません!」


私としては年下のミーシャ優先にして欲しいけどな……。私の場合、影の中に入っちゃえば安全だしね。火属性で守りはできなさそうだからミーシャを守って欲しい。


「いやミーシャの方を────」


「いえお姉様です!こう見えて私、自分1人くらい守るのどうってことないんですよ?こう……ほら!火でか」


言葉の途中でミーシャの周りにゴウッ!と炎の壁が出来上がる。もの凄い勢いの炎。


「わぁあっ!?」


熱いっ!待ってこの中にミーシャいるの!?大丈夫なの!?


どうしよう、と焦っている内に炎は消えた。中から無傷のミーシャが現れる。


「ということです」

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