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隠し攻略ルートは悪役の私!? 〜乙女ゲームの悪役に転生しましたがヒロインから女神と崇められています〜  作者: 絡鎖
第3章 悪役の私の兄が世界的な宗教をひっくり返す。(予定)

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第18話 これがカオスです。

「あのね、だからね、その……ね。私、そう。そう、友達になってほしいの。いけないことをしたのは、私よ?でもエルにも言われたの。あなたが居なくなれば、私をあいしてくれる人が1人減ってしまうの。ううん、愛してくれなくてもいい。私、愛されてるから。愛されてるの……ふふ。ね、エル。……謝るわ、何をしたらいい?何をすれば許してくれる?どうすれば私はあなたに気を向けてもらえる?どうすれば考えてもらえる?どうすれば居なくならない?」


可愛い女の子に友達になってと言われました。ただし女の子は過去に自分を攻撃しています。使用人を使い周りの人の認識を変えさせ、自分と成り代わろうとしていました。


あなたならどうしますか?


私なら。


「……ちょぉっと何言ってるのかわかんないや」







●●






「魔物ね!任せて!全て潰えよ、【濃闇】」


セネルは強かった。


普段なら兄さんを察してか、魔物はほとんど寄ってこないのに今日はいつもより多くの魔物と遭遇する。その魔物全てをセネルが倒してる。あっという間に。


広範囲に闇を広げ、その範囲内に入った魔物はすぐに息絶える。怖くない?これでもまだ弱い魔法なんだって。跡形もなく消し去るのもあるって聞かされた。怖い。ただ、長時間効果を留めておくことができないらしい。せいぜい10〜20秒くらいって。


いやそれでも充分なんだけど……。


「どう?次は何をすればいい?私、役に立つと思うわ。そうだ、追われてるって言ってたわよね、追っ手を消せばいい?消す……ごめんなさい、私、あなたを消そうとしてたのと変わらない……。これからは絶対にそんなことしない。ね、友達になって?友達じゃなくても、今、あなたと共にいることを許してね」


この変わり様。なんなんだ。エスペラールがなんとかって言ってたけど、何をしたんだエスペラール。


「大丈夫です、お嬢様。こんなにもお強いのですから。ええ、お嬢様を使うなど許されることではありませんが、これもお嬢様の望み。仕方ありません。所で拒否されませんよね?」


笑顔を向けてくるエスペラール。目が笑ってないよコイツ。


セネルとエスペラールはずっと手を繋いでいる。セネルが動いて何かしようとする時は離すんだけど、肩を掴んでいたり腰に手を回していたりで必ずどこかにエスペラールが触れている。


絶対に離れないの。


「……可愛い系なんだけどなぁ。これはガード固すぎ。ローズちゃんより攻略難度高くない?ていうか主従愛とか他人入る余地なくね?ねぇ、ミーシャちゃん」


「知らないんですけど。私に話しかけないでくださいよ。お姉様ぁ〜。ドブみたいな声で汚れたのでお姉様の声聴かせてください〜!」


私はチャラ男が苦手だ。ミーシャはチャラ男が嫌いだ。ものすごく。私は苦手なだけであって、ミーシャほどじゃない。


なんでここまで嫌ってるのかわからないほどに嫌ってる。この短時間でそんな嫌う要素あった?


「ワァ〜オ。俺悲しいよ、心許してくれてるのはノアくんだけだなんて。ノアくんて細いし中性的だし髪下ろしたらローズちゃんより女の子だったりして?ノアくーん。失礼っと」


失礼な。


体格の差があるだろ。ノアは細いっちゃ細いし顔は中性的だけど髪を下ろしたくらいで女子になれるようなほど華奢じゃない。服で工夫したら見えるけど普段着てる服じゃそんな女子っぽくない。


「わっ!?ちょ、返してください。今日梳かしてないんでボサボサなんですって」


チャラ男がノアの髪紐を取る。サァっと広がる髪、勢いよく振り向いたことで青が揺れる。


これでボサボサかぁ。


ツヤツヤサラサラ、何したらこうなるんだろうね?この世界、トリートメントなんてないよ、全部石鹸だよ。私なんて“ローズ”のこの綺麗な銀髪維持するの大変なのに……。伸ばしたから余計に。


「みんな元気だねぇ」


「……なんだこの状況」



ははっ、これをカオスって言うんだ。


ローズに笑顔(目が笑ってない)で問い掛けるエスペラール。私使えるよ!仲間に入れて!と言ってずっと付いてくるセネル(領地どうした)。今度はノアに手を出し始めたチャラ男。ローズに引っ付くミーシャ。


これを笑顔で見守るナラル

呆れた目で見るシン





ここにはいないシーナ




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