表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隠し攻略ルートは悪役の私!? 〜乙女ゲームの悪役に転生しましたがヒロインから女神と崇められています〜  作者: 絡鎖
第3章 悪役の私の兄が世界的な宗教をひっくり返す。(予定)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

101/251

第5話 今度は誰ですか!

あれ?私何か不味いこといった?


膨らむ魔力、濃くなる闇。


「……せっかく、せっかくあいされると思ったのに。しんじゃった。みんないなくなった。いけないの、わかってる。我慢、できてた。でもねぇ、不公平だよ。わたしも、私だって。ずっと、もっとたくさんの人にみとめられたいあいされたいのに!なんでみんないなくなるの!わたしは!私は、ただ……」


セネルの周りが闇に覆われていく。私は慌てて掴んでいたセネルの腕を離し、距離を取る。


「ちょっと……!」


病んでるのにも限度がある。ていうかこれは病んでるんですか?そもそもおかしいんですか?


いくら可愛かったってこれはないよ。鬱とか、本人が悪いとは言わないけど……。


「限界だ、ローズ。行くぞ」


兄さんが来た。ものすごい速さで近づく気配はしていたから転移じゃない。


「待って兄さん!」


このまま放置して逃げたら良くない気がする。私たちも、いやそれよりセネル自身がよくない。


「待たない。ここは、良くない。何かくる」


「どういうこと?」


「よぉくお判りじゃないですか。こういうことですよ」


セネルの後ろに突然現れたのは、執事服を着、真っ黒な髪を後ろへきっちり撫で付けた男。男が闇に覆われるセネルを後ろから抱き締めると、押さえ込まれるかのように闇が収まっていく。


「……光。なるほど、そういうことか」


どういうことだ。わけがわからないぞ。


わかるのは、現れた男がエスペラールであろうということ。顔も服も変わらないし、ストーリー通りにいってないことで何か変更がなければエスペラールであってる。


「さあお嬢様。何なりとお申し付けください。このエスペラール、ご希望あればどのようなことでもいたします」


エスペラールだ。あってたね。でもゲームのエスペラールは絶対にセネルに抱きつくなんてことしなかったろうな。なんなんだろう。


「える……?そう、ね。私、ね……あれがほしい」


ぼんやりとした顔のまま、セネルが指を向ける。


私に向けて。


「お望みのままに」


エスペラールはセネルから離れそう言うと、どこかへ消えた。また転移?代償はどうなってるんだろう?


「っローズ!」


「へっ?」


そんなことを考えてたら兄さんに腕を掴まれ後ろへ勢いよく引かれた。対処できなくて、バランスを崩し背中から倒れそうになったけどそれは兄さんが抱きとめてくれたから大丈夫だった。


目の前にエスペラール。ここに転移したのか!目の前だから代償はない。


「ああ……大丈夫です。少々認識を変えさせていただくだけです。変わったと気がつくことはありませんので、何ら問題はないかと」


「大有りだ馬鹿。さっさと失せろ」


認識を変える?


あれ?エスペラールって闇属性だった?ゲームでエスペラールの魔法の属性って出てきたっけ?無かったな。あのゲーム、そこまで魔法の世界で魔法があるっていうのは重要じゃなかった。


「なりません。お嬢様のお望みですので。力尽くでその立場をいただきます」

シーナ「ねえもう助けに行っていい?いいよね?行くよ?行っちゃうよ?ゴーサインは?え?まだ?知らないよ行っちゃうよ?」

ルフト「しーちゃん……待てが出来ないのは動物以下だよ……」

アレク「ルフトがだんだん辛辣になっていく……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ