4話
翌日、正式にシャリアピンステーキは我が家のメニューになりました。
気をよくしていくつかレシピを入れてみました。
というかハンバーグなんだけどね。食べたいじゃん
大変好評になりました。全部アルケーのせいしておけば不思議がられないので便利
お詫びにタルト作って召喚してごちそうしたら笑顔で了承してくれました。
胸無しちょろ女神であった
ついでにスキルに召喚可能リストを作ってくれた。
不可能なものには名前の色が変わり、検索ソート付きという便利リスト。しかも20件プリセット付きという便利仕様
ありがたいけれど実は仕事中とかお風呂とかの時に呼ばれないようにということらしい。
まあ、こちらもトイレ中とか呼べないしね、と言ったら女神はトイレ行きません、とマジ切れされた。
じゃあ食うなよ、といってもそれは別腹だそうな。解せぬ
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神様以外に召喚実験でもしてみるかと思い立った。
まあペットというのもあるけど使い魔としても使えるし、魔法やトレーニングのサポートとしても有能な秘書がほしいと思ったわけだ
というわけでリストから探してみる。猫でいいかな、猫検索
多いね、猫系も神様とかもあるけどさすがに神様猫とか頼めないだろうな。
精霊獣あたりで試してみるか、これにしてみよう
【召喚】 智慧の大山猫
一メートル大の魔法陣が煌めき光が収束する
出てきたのは長毛種グレイの猫
『あんたが御主人にゃ?アタイはリンクス、名前はまだにゃいにゃ』
念話でもニャー言葉なんだ。
名前ねそうだな猫だし
『ミケとかタマにしたら寝てる間にご主人の小さいちんちん噛み切って捨ててやるにゃ』
「バ、バーカダナーソンナワケナイヨ」
じっと見つめられてるきれいな目の色だね、猫なのに。
「じゃあアンバーにしよう。その目が琥珀色だから」
『単純だにゃ』
文句言ってる割には座ってる膝の上に載ってきてゴロゴロ言っている。
気に入ってくれたのかな?
翌日からアンバーコーチの指導により体を鍛えだした。
ストレッチとかあんまり知らないからね。
知識は豊富なので我流のトレーニングがずっとまともになった。
気になったのかドロシーも参加してきた。
確かにストレッチは二人のほうがやりやすい。
それにしても流石に女子だけあって体が柔らかいよなぁ。開脚なんてこっちがヒイヒイ言っているのに余裕だもん。
「ねえ、ラウル?その猫なんだけどどうしたの?」
「なんで一週間たってから聞くんだよ?僕のペットだよ。アンバーっていうの」
『ペットじゃにゃいにゃ。お師匠様にゃ』
しかしタイミングの良いツッコミは当然自分以外には単なる鳴き声にしか聞こえない。
何でご主人様の飼い猫お師匠様なんだよ。
喜んだドロシーはおいでおいでと手招きしているがどこ吹く風だ。
掴もうとしたらするっと逃げてしまう
しばらくムキになって追いかけっこをしてた。元気だな
「ずるい!ラウルだけ!」
倒れ伏してまだ息が整ってないのに文句を言われた。女の子が頬っぺた膨らませるんじゃありません。
「ずるいって言っても買ってもらったわけでもないし餌あげてるわけでもないしなぁ」
因みに召喚されたものは召喚士側の魔力供与で充分だそうな。もっとも本能的に食事とかはすることもあるみたい。たまにネズミとかとってるもんな。
しょうがないからアンバーに頼んで触らせてあげたら喜んで撫でまわして機嫌が直った。
その代りアンバーがもみくちゃにされて機嫌が悪くなったがまあ大丈夫だろう。
その後、姉と母にももみくちゃにされて。結果三日間ブラッシングをさせられた。
もみくちゃにした方にやらせろというと、ご主人がするべきにゃ、と返された。やっぱり解せぬ




