1話
日本妖怪をメインに書きたかったんです。本当のことを言うと一反木綿だけを裸体に巻いた美少女というのを構想していました。でも書くとそんなの出てこないけどね。
ゆるゆると行きますよろしくお願いします
白い空間であった。
何処を見ても何もないただの空間
ふと自分が立っているのかもわからなくなったがどうやら床はあるらしい
だがそれ以外には何もないというべきか
「起きた?」
後ろから急に声を掛けられびくっとする。
振り向くといつからいたのか女性が立っている。
透き通るような白い肌、ブロンドの髪、少し勝気そうではあるが笑顔になるととても似合うであろう美人であった。まるで女神様。胸は少し残念だが
「残念じゃありません、平均以上はあります!」
「心読まれた?!」
「いえ、目線と表情で分かります。そもそもこれが残念っていうのは二次元基準ですね。こう見えてもBカップはありますし。運動性機能性兼ね備えた見事なバストなんですからね。そもそもなんで日本人の男っていうのはオッパイばっかり・・・」
「あのー本題入ってもらえますか?」
無限ループに入りそうなので訊ねてみた。
コホン、と咳ばらいをし目の前の自称スタイル抜群さんは切り出した。
「まずはお分かりかもしれませんがあなたはお亡くなりになっています。私は女神。貴方は輪廻に入る前に運よく当選されまして異世界転生にご案内となりました」
「いりません、胡散臭そうなので」
「ちょっと!、即答?」
「いやだって、一般人に魔王と戦えとか無理でしょ?」
慌てているがそこは断固拒否。いくらチートが貰えようと、そもそも戦争なんてできるわけないじゃん
「いえ、魔王は出てきません。戦争もしなくていいです」
「じゃあなんで、何のとりえもない現代人に異世界転生振ってくるんだよ?」
「まず一つは、文化的起爆剤としての期待、これはいわゆる剣と魔法の世界の文化レベルを上げていただきたい、ということですね。」
「そんなにすごい知識ないよ?せめて義務教育のレベルなんだけど」
「それで充分です、正直寺子屋レベルでもすごい世界ですので」
「まあいいか、それくらいなら。であとの理由は?」
「まあ今のところはそんなもんでいいですよ。無理強いはできませんから」
「いや充分無理強いなんだけど・・」
女神様は突然 ぱん!と手を打つと何やらぽわんと物体が出現した。
四角くてでっかいダイヤルハンドル。小さなスロットと大きなスロット。
これって?
「それではあなたにはチートスキルを差し上げます。」
そういって一枚のコインを手渡してくる
「そのコインでこのカードガチャを一回まわしてください」
「ちょっとそんな運で決めるようなものか?しかもこの機械って上から順番だから実質カプセルガチャより運の要素ないじゃないか!?」
「大丈夫ですよ。仮にも神様の与えるものですから。運のいいものしか入っていません」
ま、そりゃそうか 少し解せないがまあ回しておくか。
コインを入れて回すと一つ出てきた。
紙箱?なんだこれ?
「その箱の中にスキルカードが10枚入っています。それがあなたの持って行くスキルです」
おお、10もスキルをもらえるなんてお得じゃないかどれどれ?
【N】 浄化
【N】 探索LV1
【R】 料理 LV3
【N】 水魔法 LV5
【R】 火魔法 LV2
【N】 聖魔法 LV1
【N】 剣術 LV3
【SR】 忍術 LV5
【SSR】 収納魔法
【UR】 召喚士 八百万の精霊
【SSR】 MP無限
「11枚入ってるんだけど・・」
「あら?そんなこともあるんですね?でもそのデッキに入っていたのですからいいんじゃないですか?」
まあ貰っとくか
「それでは転生開始します。良き生を」
言われて視界がホワイトアウトしていく。
ああ、生まれ変わるんだな。
「あ、魔王はいませんけど危険思想の魔族とかいますから気を付けてくださいね~」
こら~~!今言うな~~~!
文句を言い返すことはできなかった。
ゴールデンウイーク連日掲載の予定です。
連載中の、異界で喰われて進化するもよろしくお願いします。
そっちも連休中に何話かあげたいです




