なんか幸運が空前絶後だったんですけど
ようやく本編に戻ってきた(‘、3_ヽ)_
更新するたびに、大変なことが、大変なことになってます。
えっほ、えっほ、そろそろちゃんと活動報告で皆につたえなきゃ。
お読みいただき、本当にありがとうございます。
「えぇ、構いません。今の私の『LUK』は──」
そこまで言いかけて、詰まる。正しく申告するのが怖いのもあるが、「そういえば、『レジェンダリーのスキルの宝玉』が出た時の『LUK』はいくつだったっけ?」となったためだ。今の『LUK』に関してはこのまま言えばいい、しかし、スキルの検証をするために『前回金箱を開けたときの数値』も申告した方が良いのではないか?…その場合、前回と今回のLUKの値の違いも、確認されることになる。そうなった場合、どこまで言えばよいだろうか?
「どうかしましたか?黒川さん?」
結城さんが、私が答えに詰まったのを心配して尋ねてくる。
「失礼しました。いえ、『レジェンダリーのスキルの宝玉』が出たときとは数値が大きく変わっているので、それも説明した方が良いかと思ったので。以前の数値がいくつだったのか、少しあやふやだったので、思い出そうとしていました。」
「この短期間で、そんなに変わってしまったのですか!?」
「はい、そうです。そのため、今の数値と変わる前の数値、その両方を返答した方が良いかなと思いました。」
「そうだな。そこまで変わってしまったのであれば、両方とも把握しておきたい。黒川君。両方とも教えてもらえるだろうか?先に、今の数値からでいい。」
「かしこまりました。今の数値は、『1,000』ちょうどです。」
ガタッ
私の返答と同時に、会議室に動揺が走る。
「4桁は、誰も、聞いたことも、確認した事もない数値ですね。」
「そもそも、『LUK』の値は、高くなりにくい傾向にあります。LVUPしても数値が上昇しないのはザラです。普段のPARAMの成長でも、一番成長し辛い項目です。黒川さんの他のステータスはどうなっているのやら…。」
「あ…、いえ、あの…、そうなんですか結城さん?」
「その通りだ。」
結城さんの代わりに、十文字さんが答える。
「だとしたら…これも説明の必要がありますね。私のステータスは、『LUK』の値が一番高いです。」
「…本当かね?」
「本当です。」
しんと会議室が静まる。
「そうか、それほどか…。」
「それだけ『LUK』の値が高いなら、宝箱の発見率や中身に、確かにLUKの値が影響しているという仮説が、合ってそうに思えますね。」
「そうですね。風見さん。確認なんですけど、一般的な探索者は、高くて200あるかどうかでしたっけ?」
「そのはずです。岬さん。4桁は前代未聞です。」
「おそらく空前絶後の値だろうな。ちゃんとした統計やデータがある訳ではないが。」
やはり、全体的におかしい私のステータスの中で、『LUK』の値は、一際異質な値なのは間違いないようだ。
「それでは、前に宝箱を開けたときの値はいくつだったのかね?」
「確か、『650前後』でした。正確に覚えていなくて。」
「それは…、差がありすぎないかな?どうして、そこまで、急激にLUKの値が増えたのかは、説明してもらう事は可能かい?」
「全部は無理ですが、概ねの原因なら言えます。」
「それは一体?」
「ナイアと巨大なスライムを退けた時に、クエスト報酬で200~300程度、LUKが増加しました。説明には、特殊個体とありました。特殊個体を討伐すると、かなり高いクエスト報酬が受け取れるみたいです。」
「なるほど…、『特殊個体』というのか。」
「はい、そうです。ただ、ナイアが撤退した時の事は、まだ言えないことが多いです。ごめんなさい。」
「いや、構わない。最初から、『言いたくない事は、言わなくていい。』そういう約束だ。」
「特殊個体と、普通のモンスターは何が違うのか分かりますか?」
「おそらく、あの赤い宝石だと思います。」
「なるほど、アレの正体は分かるかね?」
「正体は分かりません。ですが、説明には『カオスの欠片』と出ていました。」
「…なるほど、やはり結局は全て、アイツなのだな?」
「たぶん、そうだと思います。」
次回、オープンセサミ
新作あり〼
触手 in クーラーボックス(仮)
https://book1.adouzi.eu.org/n1200kj/




