西と東に挟まれて
読んでいただけている、皆様のお陰で週間2位です!(・ω・` 三 ´・ω・)
本当にありがとうございます!
新しいエピソードを投稿するたびに、なんか記録が塗り替わってるよ!凄いね!
凄すぎて怖い。(‘、3_ヽ)_
結局、私の二回目のダンジョン探索は特に何事もなく終わった。始まる前の不安は嘘のように、特に大したトラブルもなかった。佐藤さん達も、あのあと無事交代要員と交代して全員帰ってきた。新人二人がちょっと不安だったけど、特段、問題はなかったようだ。まぁ佐藤さんと中川さんの二人がいれば、何が起きても大丈夫だとは思ったけど。
ダンジョンから持ち帰られた硝酸のサンプルは研究所へと送られた。蜂蜜の方はと言うと、全て瓶詰めされた。この瓶詰めされた蜂蜜達は、一部を(前回持ち帰ってきた分に加えて)『研究・分析用』に残して、大部分は、『企業へのお試し用』と『テスト販売用』、それから『西部支部での試食用』に分けられた。本来、試食用はごくわずかの予定だったんだけど、蜂蜜の存在が女性職員にバレた結果、大量の試食用が西部支部内に出回ることになった。霧島さんと私も、しれっとそのご相伴に与かったのは言うまでもない。
ちなみに、最初、試食用がわずかの予定だった理由は、『非加熱の蜂蜜になるし成分分析も最後まで終わってないので、蜂蜜の食用は自己責任』だったためだ。まぁでも、既に私と霧島さんがバクバク食べてるし、非常に美味しいって報告してたからね。持ち帰ってきて早々に、瓶詰めしているところに、まず岬さんと結城さんが来て、試食を要求。そこで騒いでいたところに、岬さんを呼びに来た女性職員が来てそれを目撃。一度漏れた情報はあっという間に女性職員の間に広がった。なお、副支部長の結城さんが、ちゃっかり2瓶確保していたのを、私は偶然目撃している。
ちなみに、瓶詰め作業は全部が全部じゃないけど、私が担当しました。パッケージングスキルの梱包を使うと、蜂蜜のバケツから一度に沢山の瓶に、蜂蜜が『梱包』されていくよ。…これを梱包って呼んでいいのかは怪しいけど、出来るんだから仕方がない。…さすがに、この梱包中に盗み食いはしてないよ?本当だよ?
ちなみに、今回の探索については、風見さんと霧島さんが同行していたので、私がレポートを書く必要は無いってさ。やったね!そうそう、宝箱なんだけど、明日、十文字さん達と開封する事になったよ。開ける…いや、中身を取り出すのは私だけどね。『LUK』の影響の実験だって。これで、またもの凄いのが出たらどうするんだろ。しかも2個あるんだよね。…2個かぁ。
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「ふぅん、そうかい。なにをこそこそやってんかと思ったら、新種のモンスターに蜂蜜ねぇ。」
「そうです。ただ、それほど重要な事だとは思えませんでした。」
「他にもなにかあるんやろうな。十文字がわざわざ手間かけとんのやし。」
「妨害しますか?」
「いや、今はその時やあらへん。そのまま監視だけでええわ。報告もばれんように不定期でええ。」
「了解しました。それからもう一つ。」
「なんや?」
「女子高生が探索に同行していました。」
「ほーん。それで。」
「女子高生自体は、モンスターの巣で能天気に蜂蜜を食べてる程度で、さほど強くは思えませんでしたが。とても不思議な事がありまして。」
「なんや。」
「女子高生を見て、モンスターが逃げていきました。この現象を私は知りません。」
「…そん女子高生、名前は?」
「黒川理恵です。」
「お前、そっちの事もよう調べとけ。この事は誰にも漏らすなや?」
「…ただの脳天気な女子高生を調べろと?」
「そう言うとる。」
「了解しました。報告は以上です。」
「念押ししとくで?しばらくは動かんでいい、監視だけや。今は上からも圧かけられとるしな。」
「そういえば、T県本部はどうしますか?」
「あこは無能やし。ええやろほっといても。西部支部の方が美味い。」
「了解しました。」
「ほな、頼んだで?堺。」
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「堺はどうだった?」
「きな臭いですね。ですが、尻尾は出しませんでした。」
「そうか。尻尾を出さんか。本当に無いのか、うまく隠しているのか。」
「T県本部のスパイですかね?」
「半分半分って所だ。」
「半分半分?」
「I県探索者協会が、エリアを広げようとしているという情報が入っている。」
「…まさか?」
「わからん。お前はそのまま堺を見ておけ。」
「了解しました。本郷さん。」
「頼んだぞ藤井。」
西園寺「あたしの分の蜂蜜は?」
結城「…さぁ?」
西園寺「結城さん?」
結城「…。」
西園寺「ねぇ、構想段階ならあたしもいた!蜂蜜!ねぇ!」
結城「ごちそうさまでした。」
西園寺「。・゜・(ノД`)・゜・。」
暑さで頭が痛いので今日はこのままお休みするかも。
新作あり〼
触手 in クーラーボックス(仮)
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