なんか蜜蜂がどっかいくんですけど
累計PV47万、総合評価5,000pt。ブックマーク1,100件です。
ローファンタジー、日間1位、週間2位です。これって本当に現実ですか?
夢じゃないですよね?大丈夫?私、実は病院のベッドで寝てたりしない?
本当にありがとうございます。
霧島さんと二人で、役得をたっぷり堪能した。お土産も水筒にたっぷりと詰めた。…うん、マジックバッグがあれば、私ももっと沢山持ち帰れるのになという目で見ていたら。「駄目ですよ。これは西部支部で販売する分ですので。」とたしなめられた。まぁそう見えるよね。…実際そうだし。
HPとMP回復効果があるので、疲れも取れるし何より魔力操作で減ったMPをどんどん補充できる。私には『MP自然回復』が、ものすごい補正で入っているから、自然にすごい勢いで回復するんだけど、それとこれとは話は別だ。あっカロリー?…知らない子ですね!いざとなったら、そういうスキルを探せば何かしらあるんじゃないかな。えっ?『最適投資問題』?蜂蜜のMP回復は継戦能力に繋がるから、デメリットを打ち消せば、メリットしかありませんよね?ですよね?
なお、案の定、堺と藤井あたりから「脳天気な。」とか聞こえてきたので、私の中で評価はどんどん下がっている。いや、まぁ、確かにモンスターの巣の中心部で、呑気に蜂蜜食べてるようには見えるよね。ただ、この間にも私は魔力訓練を続けている。魔力を認識出来るようになった私は、霧島さんに言われたように、自分の周りに魔力を伸ばす訓練をしている。『魔力"を"知覚』できたら、次は『魔力"で"知覚』出来るようになりなさいということで、魔力を制御しつつ自分の周辺に伸ばそうとしている。これが、またうまく伸びない。
魔力として放出する感覚は分かったんだけど、自分に繋げたまま遠くに遠くにとやろうとすると、ものすごく疲れる。これがうまくいかないということは、イコール、魔力制御が下手ということらしい。
そして、全然魔力でどうやって知覚するのか分からない。その事を伝えたところ「そんなにすぐに出来るようになったらおかしい。」ということで、根気よく続ける必要があるみたいだね。
魔力を自由にコントロールできるようになれば、魔力操作でのロスを減らせるようになるらしいので、ありったけのMPを使って、アイツに不意打ちしかできなかった私はとにかくこの『効率的』で『効果的』に魔力を使えるように地道に訓練有るのみだ。ちなみに魔力観察で、霧島さんが魔力を伸ばしているところを見たけど、めちゃくちゃ淀みがなくて、綺麗だった。私はずっとそれをお手本にしている。
で、無駄にロスしまくってガンガン減ったMPを、蜂蜜で回復しているって訳。よし、これで理論武装は出来たな。で、それがなんで堺と藤井の評価に繋がるのかというと、つまりは『魔力観察』を持ってないってことなんだよね。近接特化なら仕方がないって訳でもなくて、佐藤さんと霧島さんが言うには、『魔法攻撃の起こり』とか、『ダンジョンのトラップ』とかを察知・発見するのに、必要技能になるんだって。
つまり、『成績優秀』な二人が『魔力観察』持ってないのは…なんか変なんだよね。『マッドスライム』と『アシッドスライム』は区別できるのに、『魔力操作』は見えていない。なんかチグハグしてる。
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新人二人の違和感は、佐藤さんと霧島さんと中川さんも察知してたみたいで、人員を交代した。本来、蜂蜜チームがそのままセーフゾーンに留まって、スライム狩りをする予定だったけど、佐藤さんと鈴木さんが交代した。つまり佐藤さんと中川さんで、新人二人をもう少し見るためだ。なお、目的の一つだった二人の試験は、合格にはなった。キラー・ハニー・ビー達の、蜂蜜貯蔵庫から地底湖に向けて出発する佐藤さん達を見送ったあと、私達も蜂蜜の回収を始めた。汲んだ蜂蜜は順次、風見さんのマジックバッグに収納されていく。それにしては、次々と収納しているけど、あのマジックバッグどれだけ入るんだろ?
どれだけとっても無くなりそうにはない蜂蜜の量ではあるが、取りすぎるのも良くないし、今回で持ち帰れる分は、全体量から見て、たかが知れてるはず。そんなことを考えながら、蜂の巣の奥の方を見ると、今しがた、蜜を貯めに来た蜂を見つけた。足に花粉もついている。おそらくジャングルに生い茂る花や植物達から、蜜を回収してきたところなんだろうね。…アレ?
「霧島さん、風見さん、鈴木さん、ちょっと来てもらえますか?」
「どうしたんっすか?」
「アレ見てください。巣の奥の方。」
「あー、キラー・ハニー・ビーがいるわね?それがなにかー?」「普通のハニー・ビーに見えるが?」
「…そのまま、蜂が向かう方向を見ててください。」
「それがどうしたんです?」
皆で蜂達の動きを観察する。一番に私が気がついた違和感に気がついたのは、霧島さんだった。
「…あれー?巣の奥の方に向かったー?蜂蜜をしまい終えたのにー?」
「同時に、巣の奥のほうから来る蜜蜂も見てみてください。」
「…あれ?おかしくないっすか?巣の奥からきて、巣の奥に戻ってってませんっすか?」
「本当だ。奥から来て、奥に戻ってる。」
「これって、奥にまだ空間があって、更に言えば、その奥と外がなんか繋がってると思うんですけど。」
「まさか、崖の奥に更に空間があると?」
「それっぽー。」
「隠しエリアの先の隠しエリア…気になりますね。」
「どうするっす?進むっすか?」
「理恵ちゃんがいればー、一応は問題ないかなー?佐藤より近接前衛向きの鈴木もいるしー?可能ではあるってだけでー、仕事は終わってるし、帰る方がオススメー。」
「西部支部としては、確認しておきたいですね。確かに今のうちに確認できれば楽です。楽ですが…、今日は退きましょう。」
私達は、帰る事を選んだ。帰ろう、帰ればまた来られるから。
黒川「…あれ?邪魔は?」
作者「ごめん、文字数をミスった!」
黒川「もうちょっと計画して?プロットとかないの?」
作者「なろう開いて、その場で書いて、そのまま投稿してるから。」
黒川「えっ?1日3回更新で、更に他のヤツも投稿してて、ストック投稿じゃないの?」
作者「全部その場で考えてる。章と部の話の展開と結末は、ある程度ふわふわで決まってるけど。」
黒川「なんでそれでランキング1位とれんの?」
作者「私にもわからん、だから言ってるでしょ。未だに夢やドッキリだと思ってるって。(‘、3_ヽ)_」
黒川「わぁ。」
新作あり〼
触手 in クーラーボックス(仮)
https://book1.adouzi.eu.org/n1200kj/




