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【⭐️5,000ブックマーク】愛用のクッションがどうもなにか変【累計350万PV】  作者: 一級フラグ建築士
第二部 第4章 なんか蜂蜜が食べたいんですけど

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なんか魔力をうまく操作したいんですけど

900ブックマークですって!

そして見つかる誤字脱字。ぴえん。(‘、3_ヽ)_


お読みいただきありがとうございます。

 なるほど、確かに硝酸湖の出入り口を塞いでしまえばそこから、少なくともキラー・ハニー・ビー巣穴側には、アシッドスライムは溢れてこない。『セーフゾーン』と言うのは、モンスターが入れない安全地帯を意味する。ダンジョンの中には、そのような安全地帯がいくつかあって、自然に発生したセーフゾーンもあれば、探索者協会が設置した人工的なセーフゾーンもあるのは、仮免許のテキストにも載っていた。だが、セーフゾーンの設置方法はテキストには載っていなかった。


 「そういえば、セーフゾーンって探索者協会が設置してるんですよね?」

 「そのとおりです。黒川さん。自然発生したセーフゾーンは別として、探索者協会が管理しているダンジョンには、各探索者協会がセーフゾーンを設置する場合があります。全てのダンジョンに設置できる訳ではありません。」

 「それって、どうやって設置するんですか?」

 「『セーフゾーンを設置するアイテム』を使います。極めて貴重なアイテムですね。ドロップアイテムにはなるんですが、探索者協会の戦略物資に指定されているので、詳細はお話できません。」


 そういうアイテムがあるのか。だが、言い回しが気になる。『全てのダンジョンに設置できる訳ではない。』『戦略物資に指定』『設置する場合がある』『各探索者協会が』これだけでもかなりの情報じゃないかな?つまりは、『各探索者協会』が持っている可能性があるぐらいには、ドロップする。それでも貴重ということは、ドロップ率が低いかボスモンスターみたいな特定モンスターからしかドロップしない?


 それから、おそらくだが使い回しは出来なさそうだ。おそらくは、ほぼほぼ消耗品の類い。使えたとしても、2回か3回か、それか一度設置したら動かせない固定型の可能性もあるかな。『戦略物資に指定』ってことは、探索者なら入手できる機会や可能性が有るってことだろう。むむむ。こうなるとアイテムに関する情報が欲しい。そうなると、新しいセキュリティキーが欲しいな。おそらくはもう何本も有るんだよね。


 『モンスターDB』『アイテムDB』『ダンジョンDB』『職業DB』『機能DB』と、まだ存在していそうなDBはいくつも有る。『アイテムDB』が有るのならば、アクセスできるようになれば色々と調べたい事があるんだよなー。『例のクッション』とか、『赤い宝玉』とか、この私の『棍棒』とか…いや棍棒はアイテムじゃなくて武器だな?…いや、そう言えばオーダーメイドだった。そうなるとやっぱり使ってる素材、つまりアイテムの方で調べる必要があるね。


********************


 さて、「さすがにセーフゾーンの設置風景は見せられない。」と言うことで、霧島さんと私は空洞の外へ。セーフゾーンの設置は、風見さんと佐藤さんだけで行うようだ。私はその前に、セーフゾーン設置予定の箇所を一回りして、隠れているスライムがいないかを確かめた。結果として、死角に数匹いたが、全て私の姿を確認するなり、全力で湖にダイブしていった。


 現在は空洞の中で風見さんと佐藤さんが作業をしている。


 「暇ー。」

 「そうですね。」

 

 空洞からはみ出して繁殖している、ヒカリゴケのお陰でちょっとだけ明るい。霧島さんも今は明かりの魔法を使う必要が無いため、特にやることがない。


 「あー、そうだー。」

 「()()説明したヤツ出来たー?」

 「いえ、まだです。魔力制御なかなか難しくって。」

 「魔法を使う前にー。魔力をうまく使えるようにー。毎日練習してねー。」

 「はい。頑張ります。」


 昨日、十文字さんとの話が終わった後に、予定通り、霧島さんから魔法についていろいろと教えてもらった。そもそも、私みたいにいきなり魔法が使えるようになるのは珍しい。まぁそれはそうだよね。そして、「魔法使いとして戦うのであれば、魔法より先に魔力を使えるように。」と、現在指導を受けている真っ最中である。本来は、誰もが持ってるMPを認識できて、自由に動かせるようになってから、魔法を覚えた方が良いらしい。


 「一般の探索者みたいに、生活魔法や強化魔法を使う程度ならば、そんなことをしなくてもいい。だが、『魔法使い系統の職業として戦うならば』、地道に魔力の訓練あるのみ。」…だってさ。


 実際として私があの時放った、『パニッシャー・アイシクル・クロス』の操作は、霧島さんから見てかなり酷かったらしい。確かに、ありったけの魔力を込めたにも関わらず、ナイアに与えられたダメージ…つまり、出せた威力はそこそこという感じだった。私はあの時『魔力制御』のスキルも取得しているが、やはり自然に獲得できたものとは、熟練度というか理解度というか効率というか、そういう類の違いがありそうだ。


 ただ、それでも「初めての魔法、しかもそれが合成魔法な上に、ぶっつけ本番で使えるのは、才能がある。」と褒めてもらった。…そう言えば、いつのまにか、黒川さんじゃなくて理恵ちゃんって呼んでくれるんだよな霧島さん。最初にあった時に、「どう見てもニュービーなそちらの女の子はー?」って言われたのを思い出す。私はそもそもまだ、ニュービーですらない。それなのに、Cランクの探索者の霧島さんに教えてもらえるのは、幸運なんだろう。


 地道に頑張ろうと思う。

新作あり〼

触手 in クーラーボックス(仮)

https://book1.adouzi.eu.org/n1200kj/

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