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【⭐️5,000ブックマーク】愛用のクッションがどうもなにか変【累計350万PV】  作者: 一級フラグ建築士
第3章 なんかクイーン・ビーを討伐したいんですけど

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69/225

目を覚ませ、今、混沌の恐怖に打ち勝って

2025/07/18

累計『30,000PV』を突破しました。ありがとうございます!

…あれ?おかしいな?この間ようやく『20,000PV』になったのに?

総合評価『400pt』になりました。ありがとうございます!

2025/07/18 11-12時更新

日間総合連載中267位、日間カテラン連載中34位、日間カテランすべて42位

です!感謝しかない…。。・゜・(ノД`)・゜・。

 「思ったよりやりますねぇ。」

 「当たり前だろ、てめぇとは覚悟が違う。こちとら折れる訳にはいかないんでな。てめぇの軽い攻撃ごときで、俺を突破できると思うな。舐めんなよ。」

 「くくく、既にズタボロじゃないですかぁ。」

 「平気だね、コレぐらい。」


 金田は奮闘していた。加藤と黒川、二人の脱落者が出ている以上、佐藤は前線に出れない。相手の狙いはほぼほぼ黒川であり、ヤツはずっと黒川の方を伺っている。霧島も牽制こそ入れているが、加藤を守るために打って出れない。つまり、黒川、あるいは加藤、どちらかでも目覚めれば、形勢の天秤が動き出す。むろん、佐藤・霧島・金田だけで攻勢に出ることも出来るが、その場合は加藤が死ぬ可能性が出てくる。それが分かっているから、金田は一人で耐えていた。耐え続けていた。


 『金田一輝(かねだかずき)』は以前より、『不撓不屈』で知られる近接前衛として王道をゆく探索者の中の探索者である。彼が稼ぐこの時間は、まさに値千金だ。ヤツが本気でないのと、あくまで狙いが黒川なのも、金田に味方していた。おそらくヤツが本気を出せば、後ろで氷像になっている「クイーン・ビー」のユニーク個体と黒川理恵を巻き込むからだ。あとは、高橋と山田も一応計算に入るかもしれない。


 つまりヤツが、黒川とクイーン・ビーを生かしたい以上、大規模魔術も全体攻撃もヤツの手札から落ちる。故にDランクでも、1on1を得意とする金田が対抗できているのだ。だが、その金田もいつまでも耐え続けられるわけではない。防具は壊れ、剣は欠け、MPはじりじりと減らされる。


 「クイックブースト。エンチャント・ダイヤモンド。」


 だが、金田は決定打を出すのではなく、持久戦に持ち込んだ。『スピードブースト』よりもコスパのよい、『クイックブースト』で自分の速度を加速。攻撃力ではなく防御力を上げる『エンチャント・ダイヤモンド』に切り替えて耐える体制を整える。これは金田の勝負勘ゆえの行動である。事実、それが唯一の正解の選択肢であった。


 ガキン


 ソイツが繰り出した攻撃が金田を襲った、エンチャント・ダイヤモンドの効果で金田は無傷だ。その代わり、エンチャントされた防具に、また新たなヒビが入る。もしエンチャントをしていなければ、今頃は防具ごと串刺しだっただろう。


 「(加藤のフォローがあれば、もう少し楽なんだがな…)」

 「チッ…思ったより硬い。面倒くさいですねぇ。」

 「どうしたァ!俺を殺すんじゃねぇのか!」

 「…ううん。なかなかどうして。本当に面倒ですねぇ。」


 金田は時間を稼ぎたい。それこそが、こちらが逆転する手だと信じているから。故に、声をかける。

 

 「…そういえば、てめぇ、名前は?」

 「あぁ、そう言えば、自己紹介、していませんでしたねぇ。一応は『ナイア』と名乗っています。まぁ、今から死ぬあなた達には関係ありませんが。」

 「そうかい、俺の名前は金田。金田一輝だ。」

 「そうですか、まぁどうせ、すぐ忘れますしねぇ。」

 「同感だ。お前はここで死ぬんだよ。」

 「できますかねぇ?あなた如きに?」

 「やぁってやるぜ。」


 金田は、自分を奮い立たせる。自分が稼ぐ時間が、必ず後で生きると信じて。



********************



 ■■■■■■■

 お■ろ■■■■

 おき■■■


 「…頭が痛い。」


 ■■■黒川■■■

 危■■■早く■■

 目覚め■■■■


 ずきずきと頭が痛む。ひどく眠く。だるい。


 おき■■黒川■ん■■■

 やつ■■■迫■■■

 おま■■倒■■だ。


 誰かの声が頭に響く。…あれ?私って寝てたっけ?

 思い出せない。まぁ別にいいか。だるいんだよ。


 「眠い。」


 目覚■黒川理恵、

 ■■危険■迫っ■いる

 

 だんだん、声がクリアになってきた。私を呼んでいる?


 目覚めろ黒川理恵。

 ヤツを倒せるのはお前だけだ。

 仲間に危険が迫っている。

 目を覚ませ。

 

 「―ヤツ?うっ…あぁあ。」


 脳内に、あの瞳がフラッシュバックする。


 見た目は普通の人間だった。だが、赤い無数の目が見えた。まっすぐに私を見ていた。不気味で赤い、無数の瞳。ねっとりと絡みつく、舐めるような視線。気持ち悪くて、怖くて、不気味で…そうだ、それを見て、私は気を失ったんだ。私は死んだのか?…いや、まだ生きてる。


 つまり、まだ佐藤さんが、霧島さんが、金田さんが、加藤さんが、戦っている。戦っているんだ。私だけが、負けるわけには、いかない。そう、約束したんだ!みんなで遊びに行くって!


 「そうだ!起きなければ!生きて帰るんだ!」

 

 『Hostes tuos vince!』


-----------

STATUS / ●NOTICE / QUEST


>新規通知

 -ステータス関連

  ◯混沌の恐怖に打ち勝った!その決意こそが力になる!

  ◯隠しPARAM『MDEF』が開放されます。

  ◯SKILL『精神耐性III』を獲得しました。

  ◯APPELLATIVE『守護神の加護』を獲得しました。

  ◯『セキュリティキーII』を獲得しました。

  ◯既存のアクセス許可があるDBから、追加情報をDLします。

  ◯『魔力観察I』が『魔力観察IV』に成長しました。

  ◯『守護神の加護』により『光魔法I』『闇魔法I』を獲得しました。

  ◯『セキュリティキーII』で『称号DB』にアクセスを試みます。

  ◯『称号DBセキュリティレベルII』の範囲のロードに成功しました。

  ◯以降『称号DBへのアクセス権限』が付与されます。

  ◯『守護神の加護』及び『セキュリティキーII』を獲得したことで、セキュリティ機能の消費SPが100軽減されました。


 -クエスト関連

  ◯隠しQUESTに遭遇!

  ◯特殊条件を達成したため、QUEST機能がアップデートされます。

  ◯称号関連のQUESTが新規に追加されました。

  ◯QUEST報酬の自動受取が可能になりました。

  ◯これまでのQUEST報酬を自動で受取しました。

  ◯報酬がまとめられます。『SP+100』『INT+20』『LUK+50』『EXP獲得補正+20%』『MP自然回復+@20』『氷魔法強化I』を獲得しました。

  ◯『達成されたQUEST一覧』の表示を新規に追加しました。

  ◯隠しQUEST『混沌を退ける』が開始されます。

  ◯勝ってください!

-----------


 胸の奥から、勇気と魔力があふれる!

さぁ、目を覚ませ!


新作あり〼

触手 in クーラーボックス(仮)

https://book1.adouzi.eu.org/n1200kj/

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― 新着の感想 ―
「ナイア………ナイア!? もしかしてナイアルラトホt……」 ………通信はここで途切れている。
こんにちは。 まさにアニメ版グリッドマ○の主題歌の始めの歌詞がピッタリな状況ですね!
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