人獣転生
気付けば、なろうに来て3か月が過ぎました。
初日から書き始めた、人獣転生も90話を迎えました。
読者様と、力を貸していただいた作者の皆様に心から感謝致します。
パンプキンがコウヤ達の元に着いた時、森に住む多くの種族が傷付きながらも死ななくてよかったと微笑む笑顔。そして、小さな命が次々に喪われた現実を目の当たりにした。
そして、涙を流しパンドラに手を添える、ラシャとコウヤの姿があった。
「コウヤさん、ラシャ、もう終わりました。もういいんです。パンドラを閉じてください」
ラシャはそう言われて、パンドラを閉じた。そして、コウヤはパンプキンに笑いかけた。
「僕、本当に人間じゃなくなったみたい……なのにさ、悲しくないんだ……何でだろ…… むしろ人間じゃないってわかってホッとしちゃったんだ……」
パンドラの能力はコウヤには発動していなかった。其れはコウヤの存在をパンドラが人間として認めなかったと言う事に他ならない。
そんな時、コウヤの持っていた瑠璃色の石の輝きが止み、コウヤの姿が少しだけ人間に戻りかけた。
その途端、コウヤは急な痛みと目眩に襲われ、目の前がグルグルと回るような感覚と全身に走る寒気と激痛、其れはコウヤが人間に近づくにつれて強くなっていった。
「ハァハァ…… 」
コウヤの呼吸が乱れ始めるとパンプキンはコウヤの体が徐々に人間に戻り始めている事に気が付いた。
「コウヤさん! ラシャ、直ぐにコウヤさんを寝かせて!」
いきなりとパンプキンの声にラシャだけでなく、周りにいる全種族が驚き一緒場の空気が固まった、直ぐに皆がコウヤを横に寝かせる。
コウヤの顔色は悪く、明らかに呼吸が荒くなっていた。
「何故だ! ランタン、さっきまでは普通だったのだぞ! 何故コウヤが今になり苦しんでいる」
ラシャの問いにパンプキンは即答した。
「瑠璃色の石の輝きが薄くなっています。完全に光が消えたならコウヤさんは人間に戻るでしょう」
そう語るパンプキンの焦り方は尋常ではなかった。 ラシャは更にパンプキンに質問をする。
「もし、今人間に戻ったらコウヤはどうなるのだ、ランタン?」
「間違いなく、人間としてパンドラに裁かれるでしょう、しかも今回は禁忌の森の中にいる全ての人間を対象に有罪になっています、人間に戻った瞬間にコウヤさんは死にます」
パンプキンの言葉にラシャが絶句する。そしてアルカ達は急ぎ、ミーナを呼びに王宮に向かっていく。
その間もコウヤは徐々に人間に戻っていく、そしてパンプキンはミーナ到着を待たずに、ある事を実行する事にした。
「コウヤさん、まだ意識は御座いますか、もし聞こえてるならば、頷いてください」
そう言われ、コウヤは頷いた。パンプキンは意識があるのを確認するとある質問をした。
「コウヤさん、皆さんと別れて、このまま死にたいですか?」
その質問にコウヤは首を横に振る。
「コウヤさんは皆さんと生きて行きたいですか? その結果、人間としてのコウヤさんで無くなるやもしれません」
コウヤは一瞬、悩んだが頷いた。
「ならば、急ぎましょう!」
パンプキンは取り戻したばかりの“ 時の超越者 ”を取り出すとコウヤのペンダントに取り付け、そしてコウヤさんの首に其れを戻したのだ。
次の瞬間、コウヤの体は人間に戻るのが止まった。そしてコウヤの体を瑠璃色の石が、それに合わせて再構築していくように見えた。
少しコウヤが苦しんだように見え、皆が心配するも次第に表情が落ち着いていく。気付けば、コウヤの心臓部分に瑠璃色の石と時の超越者が混ざりあった結晶が体の一部として溶け込んでいた。
パンプキンもその現象に眼を疑った。それ以上にコウヤの全身を見てその場にいた種族達は驚きを露にする。
完全に獣人と人間の間の様な姿をしていたからだ。
時の超越者と瑠璃色の石はコウヤを主とし、完全な人獣にその体を定着させたのだ。
やっと転生まできました。( ・∇・)
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