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亜人と歩む ~瑠璃色王のレクイエム~  作者: 夏カボチャ 悠元
第4章 カルトネ新たな道へ
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ミーナ対キャメル=ハゼット

 午後の試合を前に昼食を摂る為、食堂に移動していた。二人は静かな昼食を楽しんだ。しかしそれは食堂に着くなり、二人の周りには生徒が誰も近寄って来なかったからだ。


 二人をまるで化け物でも見るかのような眼線のせいで昼食も味気無いものになってしまっていた。


「感じ悪いわね、こんなに、この学校の子達は、感じ悪かったかしら?」


 ミーナはかなり怒り心頭と言う感じだった。


「まあまあ、それよりも何でワザワザ1対1の対戦なんて言い出したのさ?」


 その問にミーナは更に頬っぺたを脹らまし睨み付けた。


「わかってるのよ! コウヤ、君はさっき手加減したわよね」


 図星であった。


「いやぁ、でも手加減しないと彼等も怪我してたし」


「コウヤ、此方をしっかり向きなさい。嘘はつかないで!もう一回聞くわよ、手加減したのは何で!」


 コウヤに対してミーナは眼を確りと見つめていた。


「コウヤ。試合お疲れ! あら、お取り込み中か?」


 ガストンが食堂やって来たのだ。


「違うよ! それにお取り込みってなんだよ!」


 ガストンの発言にコウヤは慌ててミーナから顔を反らした。


「あーー! 顔を反らしたわね。コウヤのバカ!」


 食堂にミーナの声が響き渡り辺りにいた生徒達が此方を見たがミーナの怒った顔をみて直ぐに眼を反らした。


「俺、まずったかな……ごめん」


ガストンが申し訳なさそうに頭を下げた。その時、鐘の音がなり試合開始15分前を告げたのだ。


「ミーナ、あのさ」


 コウヤが口を開こうとした瞬間、ミーナは口を指でふさいだ。


「コウヤ。試合が終わったらお説教だから! いいわね」


 そう言うてミーナは先に試合会場に走って行った。


「お前、尻に敷かれるタイプだな」


 まさにその言葉は的をえていた。そして、コウヤとガストンは一緒に会場に向かった。リングには既にミーナの姿があったが試合開始5分前になってもSクラスの選手は姿を現さなかった。


 次第に会場がざわめき出した時に校長が姿を現したのだ。


「えぇ、大変申し上げにくいのですが、Sクラスの上級生が体調不良の為、試合に出られなくなりました。その代わりに同学年のロナ=アーマイルとキャメル=ハゼットがSクラスの代表として今回の編入戦を戦ってくれます」


 校長が用意したカード。


 ・コウヤ=トーラス対ロナ=アーマイル


 ・ミーナ対キャメル=ハゼット


 その対戦カードに動揺するコウヤ。久々の再会がリングの上であり、ロナと再度戦うことに成るなど予想していなかったからだ。


 そして、校長はコウヤが動揺することを確信して、この対戦ガードを組んでいたのだ。


「さあ、コウヤ君。君のトラウマを引き出してあげましょう。ロナ=アーマイルの実力は間違いなくSクラスでも5本の指に入りますからね。楽しみですよ」校長は一人不敵に笑っていた。


 試合はミーナから先に開始された。


 ミーナの対戦相手のキャメル=ハゼットは四年前に最後まで無敗だった生徒の一人だ。

 コウヤを襲った男達に怪我をさせられていなければ2年の時にはSクラスが確定していただろう。


 コウヤは戦った事が無いが戦闘センスの高い生徒として去年Sクラス入りが決まりその実力を発揮していた。


「悪いわね獣人さん。勝たせてあげないわよ!」


 キャメルはミーナを挑発するようにして冷静さを失わせようとしていた。


「いいから、掛かってきなさい。時間が勿体無いわ」


 ミーナはそう言うとキャメルに背中を向けたのだ。


 キャメルはその行動に怒りを露にした。戦いのゴングが鳴らされたリングの上でこうもバカに去れたのだから、キャメルの怒りは最高潮になっていた。


「なめやがって! 水よ我が命令に従い解放せよ!〔アクアラン〕」


 ミーナの背後から凄まじい勢いの水弾が発射されたのだ!


「炎よ我が力となれ〔フレイム〕」


 ミーナは振り向き様にフレイムを発動する。


「調子に乗りすぎたね、獣人! フレイムごときで上級魔法を消せると思うなよ!」


 だがミーナは笑った。

ミーナの笑みの謎は次回かきます!


読んでいただきありがとうございます。

感想や御指摘、誤字などありましたらお教えいただければ幸いです。

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