校長からの挑戦状!
いよいよ!コウヤ達は学校に向かう。
いつも読んでいただきありがとうございます。(〃^ー^〃)
朝になり、自分の部屋で目を覚ましたコウヤ。
久々の部屋で迎える朝日の感覚6日ぶりのベットを楽しんだ。
窓から見えていたであろう目の前の家は既に無くなっていた。ロナは家族と引っ越していた。
引っ越したといっても村の中に新しい家を建てたからだ。かなり強度に問題があったらしく、ロナの魔法が暴走して家を吹き飛ばしたと言う噂も立ったらしい。
どちらにしても目の前には何もない空き地になっていた。知らない間の変化にコウヤは驚かされるばかりであった。
そんな窓から顔を出すコウヤを外から声をかけるミーナ。
ミーナも自分の部屋を片付けに夕飯後に自宅に帰っていた。
「ミーナ、四年ぶりの帰宅どうだったの」
その質問にミーナは笑って答えた。
「ふふふ、全て終わったわ、部屋を引き払ってきたのよ。元々5年契約の部屋だったから構わないけどね」
そう言うとミーナは、ミカ達に挨拶をして部屋まで上がっていく。因みにミーナとミーナ先生が同一人物だと知っているのは僕とソウマだけだ。
因みにミカが気付かないのは、ミーナと言う名前は珍しい名前ではないからだ。
「コウヤ、そろそろ行きましょう。私こんな時間に学校に行くんだと思うとワクワクしちゃうわ」
ミーナは楽しそうに笑いながら回っていた。
「ミーナ楽しそうだね?そんなに学校好きなの」
「当たり前じゃない。ダルメリアには学校がないの、だから学校に小さい頃、通うのが夢だったの!」
ミーナと話をしていると下から母さんの声が聞こえた。
「コウヤ! 時間よ、久々の学校に遅れるわよ」そう言われ二人は下に降りて行く。
そして二人揃って学校に向かおうとすると、ソウマがある物をミーナに渡した。
「頼まれてた書類だ。ちゃんと話は通してあるからな。ミーナ、コウヤを頼む」
ソウマが軽く頭をさげた。ミーナは其れを確認すると頷いた。
ソウマが渡したのは、一時的にミーナを体験入学させる為の書類だった。簡単に言えば留学生だ。
ダルメリアからの申し入れならば簡単に無下には出来ない。少し時間は掛かったが半年前に受理されいつでも、体験入学が可能となっていたのだ。
ミーナは其れを手紙のやり取りで知っていたのだ。そして説明を受けたコウヤは、改めて二人の行動力に驚かされていた。
「さあ行くわよ。遅刻したら最悪よ!」
ミーナはコウヤの手を引っ張りながら学校への道を笑顔で進んで行く。余りに楽しそうなミーナの表情にコウヤまで楽しくなっていた。
コウヤの姿を見て回りの生徒達は驚いた。事件の事はカルトネ以外の村にまで伝わっていたからだ。
それでも魔法を教えられる学校は限られている為、他の村からも学校に通うために人が集まる。
そんな中に死んだと噂された包帯の少年が現れたのだから生徒達の動揺は凄まじいものだった。
その冷たい目線はコウヤだけに向けられていた訳ではなかった。獣人のミーナにも同様の目線が向けられている事に気付くと直ぐ、その目線を遮った。コウヤがミーナを庇った途端、その目線は更に冷たくコウヤを見つめている。
二人は職員室を目指し、そのまま進んだ。移動中も何度か嫌な目線は向けられたが二人は既に馴れ始めていた。職員室では、何やら言い争いをしている声が廊下まで響いていた。
「私は反対です! 考え直して下さい校長!」
大声をあげていた教師はラスタであった。
「前校長がどんな人だったかは知っていますよ。ですがね? ラスタ君。私が校長になった今、そんなカビ臭い考えは要らないんですよ。」
「ですが校長!」
「話は以上だ。あと、私には校長先生とちゃんと言いなさい! 生徒に悪い影響が出ます。わかりましたか? ラスタ君」
ラスタは職員室の扉を開けると無言のまま廊下に出てきた。
「コウヤ…よく帰ってきたな、だが、すまない。力及ばず、お前の退学を取り消しに出来なかったんだ…ごめんな」
二人はラスタ先生に書類を渡す為に来ただけであり、その場で書類を手渡した。
「仕方ないですよ、四年も休んでたし」
「前校長が亡くなって半年、今の校長が来てから生徒の考え方や雰囲気は一気に変わってしまったんだ」
ミーナは前校長が亡くなった事実を聞くと下を向いてしまった。
「ああ、すまないね。ミーナ君、来て早々に暗い話をしてしまった。それとコウヤとミーナ君、二人はZクラスになってしまうんだ」
少し悲しげに二人にラスタはそう言った。ラスタの手は震えながら拳が握られていた。
直ぐにZクラスの教室に向かうと壁一面に酷い罵倒や罵りの文字がズラリと書かれていた。明らかに生徒の書いたものだった。
そして教室には、誰も居なかった。机と椅子は散乱し、至る所に落書きと酷いメッセージが刻まれていた。
「ここだよね?」
「間違いないわ。Zクラスよ。でも雰囲気が四年前とは違うみたい」
そんな時、教室に校長が入ってきたのだ。
「いやあ、相変わらずですね、早く片付けてしまいたいモノですよ!」
まるでごみ捨て場を見るような目で教室を見渡した後、二人に向かって口を開いた。
「初めまして、私が校長のクエンです。ミーナさん、よく体験入学してくれましたね。そしてコウヤ君、実に残念ですが残りの時間を楽しんでくださいね」
白々しくそう口にする校長の顔は厄介者に対して無理矢理笑いかけるような嫌な笑い方をしていた。
「あと今日からZクラスとSクラスの対戦がありますので選手として登録しておきました。是非参加してくださいね」
「待ってください! 他のクラスメイトは何処に居るんですか」
その質問に校長は嫌な笑いを再度浮かべた。
「皆さん自主退学されました。どうやら Zクラスが嫌だったみたいで? 参りますよ。最近の子は忍耐が足りないですからね。それじゃあ。試合会場で会いましょう。その場で皆さんにミーナ君の事を紹介しますので」そう言いクエンは出ていった。
「あの校長、完全に私達を追い出したいみたいね?」
「確かに歓迎はしてないみたいだね」
二人はどうやら厄介者らしい。
校長は獣人の留学生をどうしたらいいか悩んだ。下手に怪我をさせたり、無理に追い出せば其れは問題に繋がる。その結果、二人をZクラスの選手として登録する事を思い付いたのだ。
御丁寧にミーナに紹介しますと口にしたのだから、行かない訳にはいかなくなる。校長は初めからミーナに試合で怪我をさせて事故で処理するつもりだった。
「どうする? ミーナ」
一様そう尋ねるコウヤ。
「やるわよ! コウヤ、あの校長に一泡吹かせてやりましょう」ミーナはそう言うと闘志を燃やしているようだった。
そして、試合開始一時間前の鐘が学校内に鳴り響いた。
コウヤ達は校長に一泡吹かせる為、次回奮闘する!
次回もよろしくお願いしますね。(〃^ー^〃)
読んでいただきありがとうございます。
感想や御指摘、誤字などありましたらお教えいただければ幸いです。
ブックマークなども宜しければお願い致します。




