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運命の選択

 コウヤ達を乗せたシャトルが地上に飛び出した時、予想外の光景に皆がシャトルからの眺めに釘付けになる。


 シャトルのレールが歪み、吸い込まれるように沈んでいく。

 エデンのあった地下の空洞が崩落を開始し、全ては最初から存在しなかったかのようにその存在をけしさったのである。


 シャトル内では、涙を浮かべながらも手動での着地に全神経を集中させるアリスの姿があり、その後ろではリーに対する必死のミーナの治療が行われていた。


 幸いだった事はシャトルには医療用のキットが装備され、簡単な手術(オペ)であれば船内で行える事実であった。


 止血剤などはミーナの知らない未知の物であり、全てを自身の学んだ知識のみで行っていく。


 足の止血に始まり、全身の痛みを魔力による麻酔で消し去り、慎重に傷口を洗ってからの縫合が開始される。


 獣人の視力とミーナの神がかった繊細な手捌きが有ればこその縫合は切れた筋肉を繋ぎ、傷口を確りと塞いでいく。


 感染症が心配するミーナであったが腹部を開かねば命に関わるであろう事を危惧し、慎重にメスをいれる。

 腹部からは血液が流れだし、臓器に多大な圧迫を強いていた事実が明らかになる。

 ミーナはコウヤを見つめ口を開く。


「魔力を全て注がないといけない……そうなれば、防壁を再度展開するのに数時間かかるわ、森の大部分が失われる事になる……」


 助けたいと願う反面、森の防壁が無くなれば、コウヤとミーナに魔力を与えていた森が全滅する恐れがあり、ミーナは答えが分かりながらも、複雑な面持ちでコウヤを見つめる。


 そして、コウヤは頷いた。


「森なら、また成長させればいいよ。今はリーを助けよう」


 コウヤはそう語るとミーナの肩に手を当てた。

 全身の魔力をリーに注ぐと溜まっていた血液を空中に浮かせるミーナ。


 空中に浮かぶ血液を輸血用の針から再度リーの体内に流し込んでいく。


 その間、ミーナは魔力を使いながら医者としての腕前を存分に振るい、リーの腹部の縫合を成功させる。


「終ったわ、でも……早く魔力を何とかしないと、リーはもたないわ」

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