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亜人と歩む ~瑠璃色王のレクイエム~  作者: 夏カボチャ 悠元
第二部 魔界偏 新に掴むべきもの
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怒りの魔弾

 ケランバータでは激しい戦いが続いていた。コウヤ達を前に指揮官であるリザードマンが姿を現したのだ。

 防戦一方であったリザードマン達の勢いが増し、再度リザードマン達による一斉攻撃が開始される。


「我等は負けぬ! コウヤ王の首一つ取れば我等の勝ちだ! 進めエェェェ!」


 リザードマン達が一斉にコウヤを襲い始める。しかし、リザードマン達は戦況の見方を誤っていた、既に数で決まる戦いは終わっていたのだ。

 本来ならばリザードマンの大部隊がケランバータとミカソウマを同時に襲い、コウヤの動きを封じる筈であった。


 誤算は魔王シアンによる援軍とリザードマンの王の死にあった。王が死にリザードマンの国は魔王シアンを怒らせたと大騒ぎになっていた。


 降伏したリザードマン達にシアンが命令をした「直ぐにリザードマンの王が魔王シアンに殺されたと報告するんだぁ」その事実に次々に武器を手離し、戦闘の意思が無いことをアピールするリザードマンが続々と現れだしたのである。


 その事実が前線までとどいた時には既に勝敗は決していた。勢いを取り戻し、コウヤに攻撃を仕掛けたリザードマンの部隊は源朴とその部下達、更に本気になったキャスカにより殲滅されたのだ。


 バランケでの戦いを終えたミーナ達もケランバータに加勢に現れると外を囲んでいたガーゴイル達が次々に殲滅されていく。


 コウヤ自身も刀を全力で振るいリザードマンとガーゴイルを次々に殲滅した。


 リザードマン達はその後、王の死を知ると直ぐに降伏した。コウヤはケランバータでの戦闘後、直ぐに無傷の者達を集めると部隊を編成した。


「今から僕達はガーゴイルの国に進軍する。既にリザードマンの王は魔王シアン=クラフトロ様により討ち取られた。残るはガーゴイルの王のみだ! ケランバータとバランケを襲った報いを受けさせる! 行くぞォォォ!」


「「「オオオォォオオオーー!」」」


 コウヤの言葉に一斉にガーゴイルの国を目指す部隊は破竹の勢いでガーゴイル達を凪ぎ払っていく。

 先頭にギルホーンに跨がるコウヤ。その姿に源朴は涙を浮かべていた。


「コウヤ坊は立派になったのぉ、マトンよ」


「間違いなく、強き王に近づいていますね」


 マトンと源朴はシアンからケランバータとバランケの救援のみを命じられていた。コウヤと共に戦場を駆けたい気持ちを必死に押さえつつ、残党狩りをコウヤから引き受けたのであった。


 ガーゴイル達が次々にコウヤ達の手で始末されていく最中、コウヤ達の前に一体のガーゴイルが槍を手に姿を現した。


 真っ赤なガーゴイルは巨大な槍を手に持ち、輝く緑色の瞳でコウヤ達を睨み付けると行く手を阻んだのだ。


「ここから先はガーゴイルの国『ザラマリブル』ガーゴイルの国に害を為す貴様らを通す訳には行かぬ!」


 凄まじい剣幕で威嚇するガーゴイル。


「僕はミカソウマの王、コウヤ=トーラス! 同盟国であるハーピィーの国(ケランバータ)バーバリアンの国(バランケ)に行った非道な戦いの礼をしに来た!」


 コウヤの言葉を聞くもガーゴイルはその場から動こうとはしなかった。


「理由はどうであれ、国民を守るのが我が務め! 通す訳には行かぬ!」


 ガーゴイルが槍を回転させてコウヤに槍先を向ける。


「どうか、お引き取り願いたい! ガーゴイルの王のした事については詫びよう、コウヤ王よ、どうかお願いしたい」


 必死にそう語るガーゴイルの額には汗が滲み出ていた。圧倒的な敵を前に覚悟を決めたガーゴイルの眼をじっと見つめるコウヤはガーゴイルに対して口を開く。


「名前を知りたい!」


 そう言われ、ガーゴイルは「ギリオン=トラム」と口にした。


「ギリオン、なら三十分待つ。その間に国民を家の中に避難させてくれないかな? 僕達は国を焼く気はないし、攻撃さえ、してこなければ此方から国民に危害を加える気はない」


 コウヤの眼は本気だと直ぐに分かる程真っ直ぐであった。ギリオンはコウヤの言葉に頷き、その場を後にする。


 キャスカ達に「甘い!」と忠告されたがコウヤはそれでも約束の時間まで動こうとはしなかった。キャスカが「時間ね」と口にした瞬間、コウヤ達はガーゴイルの国(ザラマリブル)へと歩みを進めた。


 ザラマリブルの中に入ると広場に血だらけになり、膝をついた状態でガーゴイルに囲まれるギリオンを発見した。


 コウヤ達は直ぐにギリオンの周りにいた。ガーゴイルを追い払うとギリオンに駆け寄った。


「ギリオン、何故、どうしたんだ? その怪我」


 駆け寄って来たコウヤにギリオンが「すまない、何とか国民を家の中に避難させたが……同時に王の逆鱗に触れてしまった」と口にした。


 コウヤは直ぐに数人の亜人達にギリオンをミカソウマへと連れて行かせるとガーゴイルの王の居る城を睨み付けた。


「本気に僕が怒るとどうなるか……よくみろォォォオオオッ!」


 コウヤの叫び声がザラマリブルの街中に響きわたる。


 コウヤは即座にリボルバー(魔導銃)をガーゴイルの城に向けると体外魔力を一気に魔弾に集中させた。


「出来たら、使いたくなかった!」


 コウヤが引き金を力を込めて引いた瞬間、巨大な閃光が城に向けて打ち出された。

 余りの威力に皆が眼を疑う、それは既に魔弾と呼べる代物ではなかった。


 この一撃でザラマリブルから城が無くなり、ガーゴイルの王の生死も不明のままに決着となったのだ。


 コウヤはその後、ガーゴイルの国ザラマリブルの領地を手にする事となる。


 ザラマリブルの管理者として、新たに部下と為ることを誓ったギリオン=トラムに一任された。


 リザードマンの国は魔王シアンの支配下に加わる事となり、魔界から二つの強国が無くなる一大事件となった。


コウヤの一撃が炸裂です!


ガーゴイルの王の生死が不明?


明日頑張ります!(^^)

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