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亜人と歩む ~瑠璃色王のレクイエム~  作者: 夏カボチャ 悠元
第二部 魔界偏 新に掴むべきもの
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決着!魔王となる者 順位発表。戦魔祭終了

 シアンと源朴の戦いが始まった頃、コウヤとランタン(パンプキン)も戦闘を開始していた。


「久々にゆっくり話したいのですが、やれやれ、何とも落ち着かない状況ですね、コウヤさん」


 ランタンの大鎌デスサイズが一気に振り抜かれコウヤの髪を掠める。


「言ってる事とやってる事が違うんじゃないのパンプキン!」


 コウヤの刀が大鎌を躱した直後にランタンに向かって斬りつける。互いに緩やかに喋りながらも得物を握り締め確実に勝利を掴もうと交差していく。


「コウヤさん、本気で私に勝つつもりですか?」


 首を傾げるランタン。


「勝つ気だよ! 僕はパンプキンの前に立ってるんだよ! 行くよパンプキン」


 コウヤがランタンに対して、体勢を前屈みにして、一気に駆け抜ける。


「確かに無粋な事を口走りました! ならばコウヤさん、いえ、コウヤ! 今から私の全力で実力の差を示しましょう」


 駆け抜けてくるコウヤの刀がランタンに対して向けられた瞬間、ランタンが大鎌を逆さに握り、地面へと叩きつける。


 刀がランタンの大鎌ので止められた瞬間、ランタンの蹴りがコウヤの顔面目掛けて繰り出される。


「うわっと、危ない」


 瞬時にランタンの蹴りを躱すと透かさずランタンの大鎌が地面から天に向けて振り上げられコウヤの刀が弾かれると、直ぐに後ろに下がり距離をとるコウヤ。


「余りいい選択では無いですよ? コウヤ、貴方は刀、私は大鎌、武器の間合いを考えれば懐に飛び込むべきでしたね」


「刀だけならね、土魔法サンドミスト


 コウヤが砂の霧を造り出す。それはマトン戦で見せた戦い方に類似していた。しかし、一つ違ったのは相手がランタンと言う事であった。


作製魔法ファクト、これで決める!」


 コウヤがランタンに対してリボルバー(魔導銃)を発射する。

 魔弾が一直線にランタン目掛けて飛んでいき、更に作製魔法ファクトにより、変化した火薬がランタンの周囲に舞い踊る、コウヤは勝利を確信していた。


「甘いですね、大食いのポケット(グラットンポケット)。私に勝つ気なら小細工はいけませんよ!」


 ランタンのポケットに空中に舞い散る火薬が全て吸い込まれていく。更にランタンが魔弾を躱す、しかし、次の瞬間ランタンの視界にコウヤの姿が現れた。


「ウオリャアァァァ! クラエェェェ!」


 コウヤの全力で振りだされる刀。ランタンはコウヤが魔弾で勝負を決めると考えていた。この一撃は予想外の一撃でしかなかった。


 しかし、ランタンは笑っていた。コウヤを下に見たのではなく、嬉しそうに笑ったのだ。


 そんなランタンは、大食いのポケット(グラットンポケット)から勢いよく、先程吸い込んだ火薬を放出すると自ら火炎魔法フレイムを発動して引火させたのだ。


“ドゴオォォォーーォォォンッ!!”と凄まじい爆発が起きると吹き飛ばされたのは、コウヤのみであった。

 ランタンは防御魔法を使い、爆発から身を守ったのだ。同時に飛び込んで来ていたコウヤに防御魔法を発動し、コウヤの身体をガードしていた。

 飛び込んで来ていた為に吹き飛ばされたコウヤだったがランタンの防御魔法が爆発からのダメージを無くし、直ぐに起き上がる事が出来た。


「ヨホホホ、楽しいですね! コウヤさん。本当にコウヤさんの火薬がなければ危なかったですよ」


 そう口にすると、コウヤに対して大鎌を構えて、一気に走り出した。ランタンが勝負を決めようとしている事を理解し刀を両手に握り締めランタンに向けて駆け出す。

 互いに一撃に全てをかける、その一瞬の刹那、本当に一瞬であった。


 コウヤもランタンも互いに一切の手を抜かず、ただ、ひたすらに勝利を手にする為に戦った。

 刀が振り抜かれる寸前に加速したコウヤ、ランタンの大鎌デスサイズは、そのまま、コウヤの身体を突き刺し振り抜かれた瞬間にコウヤの体が宙に舞う。


 無意識に抜かれたコウヤの刀は、無惨にもランタンの肩を掠めるのみに終わり、勝負は決着を迎えた。


 ランタンの元にやって来たシアンを見てランタンは驚かされた。血塗れの衣類を纏ったシアンは回復魔法リペルトを自身に掛けてはいたが、満足に戦える様子では無かったからだ。


「シアン、随分やられましたね?」


「なぁに、本気の源朴と殺りあったんだぁ、戦魔祭以外じゃ戦いたくないねぇ」


「あの源朴老人が本気ですか、確かに、源朴さんが本気になれば、ドラゴンなんかより、ずっとやっかいですからね」


「そう言う、ランタンもその肩、外れかけだぁね? 食らったのかい?」


「コウヤさんの刀が掠ったんですよ、刀がコウヤさんの意思に答えたんです、危うく体を持ってかれるかと思いましたよ」


 ランタンがコウヤを吹き飛ばした理由は、コウヤの最後の一撃を食らうのは不味いと感じたからであった。もし、あのままランタンが剣を食らっていたなら、ランタンの胴体は切り離され、腹から下は消し飛んでいたかも知れなかった。


 経験からの推測、それが最後に死者を出さぬ結果に繋がったのだ。

 コウヤは直ぐに医務室に運ばれたが見た目ほど傷は酷くなかった。

 それを聞きランタンとシアンもホッとしていた。


 優勝『シアン=クラフトロ』『ランタン』


 準優勝『コウヤ=トーラス』『源朴げんぼく虎之介とらのすけ


三位『キャスカ=マーブル』『シャーデ=マーブル』


四位『ミーナ』『ダルム』


 こうして、戦魔祭は終わりを告げたのである。


いつもありがとうございます。


戦魔祭終了です。


楽しんでいただけましたでしょうか?



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