修行開始×強化魔法×アシスト?
やっと修行スタートです。(*^^*)
ディアロッテから魔導銃の撃ち方、ぶれない方法など、次々にアドバイスを貰いコウヤへの魔導銃指南の一日目が終了する。月が真上にまで登ったので、これ以上は明日の業務に差し支えると言うのが理由であった。
二人はそのまま、会話をしながら館の中に向かい歩いていく。
「ありがとうディア。お陰で少し上手く扱えるようになったよ」
「コウヤさん、まだまだ安心してはいけません! 魔導銃は少しのミスが自身の命に関わることもあるんですよ? 明日も待ってますのでちゃんと来てくださいね」
そう言うと館の扉の前、優しく微笑むディアロッテを月明かりが美しく照らし出していた。
「わかった。ディア明日も宜しくね。御休みなさい」
「コウヤさん、御休みなさい」
そして、眠りについた。その日の夢は体外魔力が繋がり2日ぶりにコウヤはミーナの声を聞くことが出来た。
「コウヤ? 無理してない、怪我とかしたら駄目よ」
ミーナが必要以上に心配しコウヤを気遣う。しかし、コウヤは優しい口調でいつもの様に「大丈夫だよ」と微笑むのであった。楽しい時間があっという間に過ぎていき。日の出を感じると互いに手を振り現実へと戻っていく。
「またね。コウヤ、無理は本当に駄目よ」
「わかってるよ。それじゃあ行ってくるねミーナ」
コウヤが現実へと目を覚ます。そして、直ぐに食堂に向かう、食堂にはディアロッテが他のメイド達と朝食の用意を開始していた。
「御早う、ディア。朝食まで外にいるね」
「御早う御座います。コウヤさん。畏まりました。朝食が御用意出来ましたら御声掛け致します」
外に出るとマトンが既に素振りを開始していた。
「マトンさん御早う御座います」
「御早うコウヤ、すまなかったな。今日から本格的に修行を行う」
マトンと剣を朝からぶつけ合う。金属が激しくぶつかり合う音が館の庭に響き渡り、朝から激しく火花が散る。
コウヤとマトンが笑いながら剣を振るう姿を見守るキャスカとディアロッテ。
「やれやれ、マトンの奴? 年甲斐もなく楽しそうに笑ってるわね」
キャスカはそう言いながら紅茶を口にしていた。
二人の打ち合いはマトンの勝利で終わった。
それから井戸の前で水を浴び汗を流す二人。
「コウヤ、午前中は体力作りの為の修行をする。午後からはキャスカ様が剣の修行をつけてくれるそうだ、頑張れよ」
「はい! あの、マトンさん? 成り行きとは言え、キャスカさんから修行をつけて貰うことになった事怒ってますか?」
そう聞かれたマトンが真顔で答える。
「ああ、怒ってる。きっといい修行になるだろうからな、悔しいがキャスカ様程の剣の実力は俺には無いからな」
そう言い笑った。マトンなりの応援の言葉だと直ぐにわかるとコウヤも笑った。
朝食を軽く済ますとマトンとコウヤは基礎体力を向上させる為に特訓を開始した。マトンから身体強化魔法なども同時に教えて貰う事で更に効率よく体力アップすることが出来た。
マトンから習った“アシスト”と言う身体強化魔法は凄い物であった。
全身の筋力を爆発的にあげる事でスピードアップと攻撃強化に利用できることに加え、部分的な強化をする事で回避の際に無駄な力が掛からない様にすることも可能だった。
初日と言う事もありマトンの指示のもと、短時間のみの使用になった。
アシストを解除すると一気に筋肉や関節に重りが付けられた様な感覚に襲われた。
マトンが短時間にした理由はアシスト初心者であり、強化魔法に不馴れなコウヤに掛かる負担を考えた為であった。
「どうだ驚くほど、身体が重たいだろう」
「はい、凄い勢いで手足に重りが付いたような感じがします」
「残りの修行でアシストを完全にマスターして貰う。確りと使いこなせるようになればその重さは感じなくなる」
「わかりました、頑張って絶対にマスターします!」
コウヤは初めての身体強化魔法を使った時の体の軽さとスピード感そして、一撃の攻撃強化の威力を知った。同時に今までの魔法と違い身体に反動がある魔法の存在を確りと感じた。
そんな二人は昼食をとる為に館に戻って行くのであった。
アシストの反動時間は大体30分前後であった。初心者の中には半日近く反動が続く者もいる事を考えると異常な程の適応能力と言えた。しかし、獣人の体力を手に入れていたコウヤの身体からすれば其れが妥当な時間と言えた。
男の獣人は強化魔法などを使いスピード等をあげる為、初めから強化魔法に対する耐性があり、コウヤも例外ではなかったのだ。アシストはコウヤにとって相性のいい魔法だった。
昼食が終わり一休みすると次の修行に移る。教わるのは剣術、そして指南役は剣星のキャスカである。
次回は剣星キャスカの実力発揮です。(*^^*)
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